表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『光と陰ースピンオフ冒険譚』: ストレンジアトラクター『光と陰 いざ魔法世界へ!』  作者: 三海怜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
45/63

第45話

魔法世界に冒険者として生きる孤児であり主人公スタンリー・ケンプ。

そこに生きる人々の様々な些細な行動がまるでバタフライ・イフェクトのように世界を変えていく。


この物語のテーマとなる『ストレンジアトラクター』とは、難しくいうと・・・

カオス理論の研究の中で発見された奇妙な挙動を示す微分方程式の状態の総称のこと。

つまり動的システムが時間とともに発展する際に、予測不可能 で複雑なパターンを形成する現象を指すのです。


そんな泡沫の世界で生きるスタンリー・ケンプ

彼の目を通してその冒険譚を進めていきたいと思います。


また本編である『光と陰ー織りなす夢の形』のスピン・オフとして、本編シーズン4の最後と繋がる物語となりますのでお楽しみに!

「それは闇魔法の障害となる神樹の森の浄化作用を壊滅させたいと思ってるんだと思うわ。」とアデリナが言った。

「それにこの前の奴隷商人のようにエルフの女性を生捕りにするとかじゃねえか!?」とダミアンが付け足した。

「いずれにしても、このまま森がどんどん侵食されていくと時間の問題ですね!」

「エルフ族って個人のスキルはあるけど人数も少ないし、あまり戦いを好まない種族だから残忍な魔族の奴らには敵わないんじゃないかな?」とダミアンがもっともらしい事を言っている。


「しかし、さっきのエルフ王ってアリエルのお父さんだよね?」とヘンドリックが、

「なんか厳格で威厳がある方だったわね!」

「そうか!ケレブリン教授のお父さんでもあるんだね!?」とスタンも反応した。

すると、アデリナが、「しかし、この里では先ほどの長老と数人しか見ていないわね?他のエルフの人々はどうしてるのかしら?」


「ドンドンドン!」とドアをノックする音が聞こえた。

「アリエルです!開けてください!」と焦っているようだ。

ドアを開けると、そこにはアリエルが血相を変えた様子で立っていた。

「着いたばかりなのに申し訳ないのですが・・・今父から聞きました。

男性のエルフを中心に西の森に防御に出向いていたのですが、エルフの森の結界が破られて魔獣が侵入してきているとのことなのです。私たちがここに到着する前に使者から連絡が入り、王を中心にその対策を合議していた最中だったらしいのです。」


「結界が破られた??」

「どんな魔獣なの?」

人狼(ウェアウルフ)ってわかりますか?」

「いわゆるオオカミ男だろ?」

「そうです! アレが来るとエルフの里の危機なのです。

かなりの数のようです。あなた方には関係のないことなのですがご協力頂けると大変有り難いのです。」

すると、アデリナが、「もちろんですよ!みんなもいいでしょ?」

「おー!!」と賛同した。

ダミアンも「じゃ、早速俺たちも向かおうぜ!!」と準備を始めた。

「では、私がご案内致します!着いてきていただけますか?」


一行はフルアームドで外に出た。追加のエルフ戦士も一緒に向かうようだ。

「この神樹の森の中だけでなら、これで移動は可能なのです。」と言って、アリエルは大きな池に連れていくと、そこには、2mぐらいある大きなハスの葉が沢山浮いていたのだ。

「皆さん、一枚づつに乗ってください! 移動魔法をかけますので!」と言って自ら率先して乗った。

対岸では先ほどの王が杖を持ち祈りを捧げているようだ。

すると、乗った人数分の蓮の葉が空中に浮き西の方角に向けてまるで魔法の絨毯のように滑らかに動き出したのだった。


「すっごいな! これが移動魔法なのか!?」とダミアンが真っ先に驚いている。

エルフの森の上空をどんどん進んでいくと、枯れて茶色く変化した森が遠方に見えてきた。

「なるほど!これが西の森か!確かにバハマートとの国境地帯の森が死んでるな。」

「あの色が変化したあたりからウェアウルフ達が侵入してきています。すでに先遣隊が戦っているのですが、ヤられたエルフ達はオオカミ化してしまっているようです。みなさんくれぐれも噛まれないようにしてください!」

「わかったぜ! アリエル! 俺とスタンが前衛、姫がミッドでフリーダとヘンドリック、最後にアリエルな!いいか?」

一行は死んだ森の手前で飛び降りた。


すると、前方に木の上から弓を射っているエルフが見えた。その下には8頭のウェアウルフの群れが威嚇しており、2頭が木に登り始めていた。

「へえー ウェアウルフって初めて見たけど、大きいんだな!?」とスタンが驚いていると、

アリエルが、「あいつら今は獣化してるけど、擬人化するんです。通常の個体は武器はなく闘拳だけなのですが素早くて力が強く魔法耐性もあります。注意してください!」といつになく真剣な表情である。

「なるほど、つまり剣技でヤらないとダメって事だな!じゃ、俺とスタンで行ってくるからみんなはここで俺たちを支援してくれ!」と言うとダミアンは飛び出して行った。


ヘンドリックは、まず、木を登っている2体に向けて矢を放ったが、皮膚が硬く刺さりはしたのだがあまり効果はなかった。迫るウェアウルフに命の危機を感じたエルフは木の上から跳んでアデリナ達の方に逃げてきた。

そこで、フリーダは支援魔法をかけながらアデリナがロングソードを構えた。2頭のウェアウルフはもの凄い速さで追ってきていたのであるが、強化されたアデリナの剣で1頭目の首が切り落とされた。そして、後から続いていた2頭目がいきなり止まり人化した。2mはある巨体であった。

その高さにはロングソードであっても届きにくいのである。


すると、状況を察したアリエルが、「皆さん、姫を援護しましょう!魔法は効きずらいですがダメージは与えることができますので!」と唯一持っている攻撃魔法の風魔法を放ったのだった。するとヘンドリックも連続して矢を射り始めたため狼男もその連続攻撃にもがき始めた。実戦では今まで剣技で戦ったことはないフリーダだが、ここは姫の危機を感じたのか、自分的には自信がある剣技で守る時が来たと思い初めてソードを抜いたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ