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『光と陰ースピンオフ冒険譚』: ストレンジアトラクター『いざ魔法世界へ!』  作者: 三海怜


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37/40

第37話

魔法世界に冒険者として生きる孤児であり主人公スタンリー・ケンプ。

そこに生きる人々の様々な些細な行動がまるでバタフライ・イフェクトのように世界を変えていく。


この物語のテーマとなる『ストレンジアトラクター』とは、難しくいうと・・・

カオス理論の研究の中で発見された奇妙な挙動を示す微分方程式の状態の総称のこと。

つまり動的システムが時間とともに発展する際に、予測不可能 で複雑なパターンを形成する現象を指すのです。


そんな泡沫の世界で生きるスタンリー・ケンプ

彼の目を通してその冒険譚を進めていきたいと思います。


また本編である『光と陰ー織りなす夢の形』のスピン・オフとして、本編シーズン4の最後と繋がる物語となりますのでお楽しみに!

双方のご挨拶としてのお手合わせが終わり、5人は後方にソフィアとジュリアのEBS 2機を伴いながら、来たばかりの砂漠の道を王都へ向けて戻っているところだ。


「しっかし、あの2人 そっくりじゃねえか?? それもどちらも青い目なのに髪色だけが違っているだけ。しかも美しい・・・」

「ですね!一卵性双生児っていう双子だと思いますよ。僕たちの世界でも稀に見ますけどね。」

「でも、俺が戦ったあのジュリアとかいう人の剣技は只者じゃなかったぞ! あれは人の速さじゃないな。一体なぜあんなことができるんだろう?? 俺の魔剣の威力もシールドで防がれてしまったし・・・」と先ほどの手合わせで完敗となってしまったスタンとしては釈然としない気持ちのようだ。


「あの人たちは、タイムリープできるって言ってたじゃない? だから私が思うに未来から来たんだと思うわ。」

「未来?? 確かに過去も未来もいけるとか言ってたよな!?」

「それに、あのEBSとかいう人形ロボットも宇宙海賊真っ青な高機能のすげえ兵器じゃねえのか??」

「確かに強そうよね!」

「王都についたら、その機能を見せてもらおうぜ!!」


というような会話の中、王都についたのだが、混乱を避けるため2人には城壁の外で待機してもらいまずはアデリナ姫を探した。運よく昨晩レオン王国より帰還していたため空から現れた姉妹のことを伝えたのだった。


「そうなのね!? どうしましょうか・・・ では、衛兵に伝達しておくので、私の郊外の離宮にその方達をお招きしょう。あの庭であればロボット2体は着陸できると思うから。」

「わかりました。では、そう伝えます!」


ソフィアとジュリアはEBSで飛行し、言われたままアデリナ姫の私邸である離宮の広大な芝生に着陸した。

武装したままリュックを持って2人はEBSから降りてきたのだが、

芝生ゾーンが始まるガーデンのクロスポイントでアデリナ姫がスタン達を伴い待っている姿が見えた。


ソフィアが邸宅を見回し、「へえー ここは私たちの世界で言うと中世ヨーロッパの王家の別邸って感じね。優雅でいいわね。」と和かな表情であった。

2人が近づくと、アデリナが、「ようそこお越し頂きました。ブリンデンブルク王国第二王女のアデリナ・フォン・ヒンデンブルクと申します。」と丁寧に挨拶をした。

「私達は、その者達には伝えたが異世界からある賊を追ってリープしてきたジュリア・ブランとこちらが姉のソフィア・ブランだ。見てお分かりのように双子の姉妹だ。宜しくお願いする。」とまた、戦闘時のような男性口調で挨拶した。


「あなた方には協力させて頂きたいと思っていますので、ティータイムでもしながら色々とご教示ください。」といいながらガーデンを鑑賞するように作られたガゼボに案内した。そこにはすでにメイドが2名待機しており、

姉妹と姫及びスタンら5名の計8名が座ると、優美なカップ&ソーサーにティーが注がれた。丸いテーブルには2つのケーキスタンドがあり、スウィーツをつまみながらの会話が和やかに始まった。


「この者たちは私が主催する冒険者パーティーの仲間で学生でもあります。私は王族と言ってもまだ彼らより1年先輩の学生なのですが、宇宙海賊たちの襲撃に合い、撃退した彼らのロボットの技術を応用して色々なものを開発し次の襲撃に備えているところなのです。是非ともお力添えを頂けると大変有り難いと思っております。」と姫は自己紹介を兼ねて状況を軽く説明した。


すると、今度は、交渉担当のソフィアが口を開いた。

「私たちは私たちの世界に戦争を仕掛けて私腹を肥やす輩がいて、その者を追ってここまで来ました。私たちもそもそも2人だけで造った都市のいわば統治者になるのですが、時おり外部から襲撃を受けていたのです。その大元を探ったところその輩に行き着いたのです。彼らからは、その輩は闇魔導師ではないか?と言われて、この世界には魔素があり魔法が使える世界であると聞きました。私達の世界では魔法というものが存在しないため大変興味を持っています。」


「統治者? 女王ではないのですか?」

「私たちの国は都市国家で国を形成する約束事がありそれを納得した者だけが自由に住めるのです。だから階級などはありません。いわば、管理人みたいな役割といったらわかりやすいでしょうか?」

「では、どなたがその都市国家を動かしているんですしょうか?」

「動かす? 市民全員ですよ。」

「例えば、謀反を起こすような反乱分子などはどう対処するのでしょうか?」

「謀反? そういったことはないですね。価値観を共有する住民のみなので・・・ここはあるのですか?」

「ええ、そのために王立の軍隊もあります。と言いましても国外と戦うのが主な役目ではありますが。」

「私たちの国は戦うのは我々とあと数名で、ある意味国を守るのも役目でもありますね。」

「この世界は少なくとも王か皇帝が国を統治していますので、多分あなた方の国は一歩進んだレジームを持つ社会なのかもしれませんね。」とアデリナも驚いているようである。


「それはそうと、模擬戦をやったスタンからはジュリア様の武芸が素晴らしいと聞いていますが、私達の世界が魔法の国とすれば、その魔法の国の剣技に打ち勝ったあなた方の世界はどんな世界なのでしょうか?」とアデリナは興味深々である。

「そうですね。科学技術が発展した世界とでもいいましょうか。私も戦士であると同時に科学者ですので、乗ってきたロボットもそうですが、今まで不可能であったタイムトラベルと異世界にリープするリーパーも開発しました。それで、この世界にたどり着いたわけです。」


「そうなんですか!? その装備を是非拝見したいものですね!」姫はその技術力に驚き興奮していた。

「では、私どもがあなた方の魔法研究に協力をする代わりに、逆にあなた方の科学を教えて頂くということはできますでしょうか?」と引き込みに入ったのだった。

「魔法には大変興味がありますね!そのメカニズムを是非解明できたらとも思っています。いいでしょう!」


「ありがとうございます! では、お堅いお話はここまでとして・・・色々とあなた方の世界の話を聞かせて頂きたいと思います。私含めてここの5人からも質問が出てきますので、お茶を飲みながら雑談でいいですのでぜひお付き合いください。」




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