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『光と陰ースピンオフ冒険譚』: ストレンジアトラクター『いざ魔法世界へ!』  作者: 三海怜


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32/41

第32話

魔法世界に冒険者として生きる孤児であり主人公スタンリー・ケンプ。

そこに生きる人々の様々な些細な行動がまるでバタフライ・イフェクトのように世界を変えていく。


この物語のテーマとなる『ストレンジアトラクター』とは、難しくいうと・・・

カオス理論の研究の中で発見された奇妙な挙動を示す微分方程式の状態の総称のこと。


つまり動的システムが時間とともに発展する際に、予測不可能 で複雑なパターンを形成する現象を指すのです。


そんな泡沫の世界で生きるスタンリー・ケンプ

彼の目を通してその冒険譚を進めていきたいと思います。


また本編である『光と陰ー織りなす夢の形』のスピン・オフとして、本編シーズン4の最後と繋がる物語となりますのでお楽しみに!

それからアデリナ姫は賊達の根城の在処をその商人から聞き安全な場所まで誘導して別れた。

「お姉ちゃんたち、ありがとう!!」と女の子は笑顔で言って男と市場に消えていった。


「なるほどね、あの商人からもらった地元の地図によると、こんなところに小さなオアシスがあるのね!? で、そこに昔の豪族の館の廃墟があるらしいんだけど、あの賊達が根城にしているとかで、人族の女の子や亜人族の女性を監禁して闇で売買しているとか・・・」


「とんでもない奴らですね!!」とフリーダも同じ女性として憤慨している。

「よっしゃ!俺たちでそいつらやっつけようぜ!!」とダミアンも単純でノリが良い。

「こう言う時は、奴らが抵抗するならヤっちまっていいんだろ?姫?」

「ええ、奴隷売買なんて許せないわ!国賊扱いにするわ!!」

「いつあいつらをやりますか??」とスタンも怒りが表情に現れていた。


「みんなの協力ありがたいわ! ただ奴隷の子達を救ったとしたら彼女らを乗せて帰るものが必要よね!?」

「ですね!」

「馬車を借りるってのはどうだい? 大きめのやつなら詰めれば9人ぐらいはいけると思うぜ!」

「では、ダミアンとスタンで馬車を手配してほしいわ!明日の日中に決行しましょう!私達は先に向かって偵察をしているから。」


「この馬車でよかったかな?なあスタン?」

「いいんじゃないかな!?でも、俺たちだけ馬車か・・・乗せる者がいなかったら悲しいよな・・・とにかく向かおうぜ!」とダミアンが御者になり、馬車を飛ばして砂漠を疾走しているところだ。


その頃すでに到着しているアデリナ達は岩陰から館を観察しているところである。

豪族の館は半分が朽ち落ち残り半分を目立たず住めるように修復をしてあるため遠目からは廃墟に見えている。

やはり手下供の人影を確認できたため、ここが賊達の居城であることは間違いないだろう。


フリーダが「向こうから馬車が来ますよ!」と知らせ3人とも岩陰に身を隠した。

「ダミアン達じゃなさそうね・・・」

馬車の後ろにはやはり女性が沢山乗せられているのだ。

「あれが奴隷の子達ね!やっぱりここで間違いないわね!! あそこが館の入り口ね!では、一旦フライングソーサーに戻ってスタン達の到着を待ちましょう!!」


ようやくスタン達の馬車が到着した。

「早速作戦会議よ! あいつら世界の悪よ!!あんな輩は全滅させないといけないわ!!」と姫はいつになく気合が入っている。

「ヘンドリック!あなたはあの岩陰から入口の護衛を弓で排除して、そして、逃げるヤツもね。

私とダミアン、スタンが前衛で進んで行くから、フリーダは後ろから防御と支援魔法をよろしく!」

「さあ、では行くわよ!!私達で奴隷を助けましょう!!」


ヘンドリックが、まず入口の護衛を2人倒した。

4人は音を立てずに館に入っていくと、小さなホールの先に長い廊下が続いている。

「俺が先に行って様子を見てくるから、フリーダ、防御魔法をかけてくれ!」

「わかったわ!」


スタンはこの中では1番アサシンスキルに優れているため気配を消して静かに進んでいった。

廊下の突き当たりまで行くと、手話で『ここまではOK、先に奴らがいる』と知らせた。

再度残り3人が合流して先を見てみると、屈強な男が2人ソファに座り酒を飲みながら番をしているようである。


「あの先に盗賊の頭がいるようね!?」

「俺がやりましょう!」とスタンが言うと、常時携行しているクナイを2本だし男達目掛けて投げた。2本とも心臓付近に命中しそのままバタっと倒れた。

「行きましょう!」

4人がソファの前まで移動しその先の部屋を覗いた。


そこにはなんと奴隷密売の風景が広がっていたのだった。

「このエルフはなかなお目にかかれない美形だぜ! 俺も味見したいところだが高価な商品を傷物にはできねえからな。じっと我慢してるんだ。だからタカネになるが500万ギルダーから始めるぞ!!」

すると、その場にいるバイヤーらしき5人がそれぞれ値を付け始めた。


「あのバイヤー達の衣装はバハマート帝国の衣装ですね!」と姫が驚いている。

「と言うことは、あの5人はどこかのカリフの代理人なのかな?」とスタンが言った。

「あいつら、奴隷を買ってるんだな!!なんてエロい奴らだ!!」とダミアンも怒っているようだ。


そこで、姫がいきなり立ち上がった。

「お前達!私達はブリンデンブルク軍だ。ここは中立エリアだがもちろん奴隷売買は禁止されている。これはまさしく奴隷売買の現場だな。見過ごすわけにはいかない。今ここで即刻中止するか?そのまま続けるのであればブリンデンブルクの国賊として成敗するぞ!」と勇ましく叫んだのった。


「なんだ、お前は??」とそのバイヤー達から声が上がった。

「ほー お前、知ってるぞ! ブリンデンブルク王国のアデリナ第2王女だな! うちの刺客をよくもヤってくれたな!まあ、でもお前を捉えて、ここにいらっしゃるバハマート帝国のカリフの方々にお売りすれば相当な値がつくよな!」と盗賊頭が言った。

「あのアデリナ王女か!? おーなんと美しい!!それはこれ以上ない上物だな!うちは大金で買うぞ!!」とバイヤーが盛り上がっている。


「バイヤーの方々は俺が守るから、後ろに下がっていてくれ!! ものども!アデリナを捕えろ!他の奴らは切り捨てていいぞ!!」と戦闘体制に入ると、後ろの控え室から盗賊達が続々と姿を現した。

「俺は、ブラックダイアモンドクランの当主ブルーノ・ベッセルハイムだ! ここは俺の居城、勝手に入ってきてマナーもわからない不届者は皆殺しだ! お前ら、かかれー!!」と戦闘が始まった。


2mもありそうに見えるガタイが大きいブルーノに盗賊が50人はいる様子である。それを後衛のフリーダが支援魔法と強化魔法をかけながら、前衛アデリナ・スタン・ダミアンの3人が賊どもを切り裂いていっているが、数が多いためフリーダを狙う賊も出てきている。

「スタン、ダミアン!私がフリーダを防御するから遠慮なく暴れて!!」とアデリナが言って一旦後ろに下がった。










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