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『光と陰ースピンオフ冒険譚』: ストレンジアトラクター『いざ魔法世界へ!』  作者: 三海怜


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25/40

第25話

魔法世界に冒険者として生きる孤児であり主人公スタンリー・ケンプ。

そこに生きる人々の様々な些細な行動がまるでバタフライ・イフェクトのように世界を変えていく。


この物語のテーマとなる『ストレンジアトラクター』とは、難しくいうと・・・

カオス理論の研究の中で発見された奇妙な挙動を示す微分方程式の状態の総称のこと。


つまり動的システムが時間とともに発展する際に、予測不可能 で複雑なパターンを形成する現象を指すのです。


そんな泡沫の世界で生きるスタンリー・ケンプ

彼の目を通してその冒険譚を進めていきたいと思います。


また本編である『光と陰ー織りなす夢の形』のスピン・オフとして、本編シーズン4の最後と繋がる物語となりますのでお楽しみに!

謁見が終わり次第、アデリナ姫はスタンら4人を会議室に招集し、レオン国の様子と宇宙海賊の植民状況を詳しく確認し始めた。


「テレサ姫ってどんな方でしたか?」がアデリナ姫の開口一番の質問だった。

「そうですね〜 まさにレオン王国アデリナ姫ってとこでしょうか!?」と代表してフリーダが答えると

にっこり笑って「剣士ですか?」

「そうです!レオン国軍の指揮官でありロングソードを使われていました。」

まるで宇宙海賊などよりもそっちの方が関心事のようである。同じような環境下の同士なのか果たしてライバルなのか!?といった雰囲気であった。


そして我に返ったのか、「それよりも、あの宇宙海賊の兵器は前と比較して何か進展はありましたか?」

「いえ、さほど・・・でも、城壁を構えており、大型レーザーキャノンが装備されていました。他の兵器は前回と同じものでしたが。」

「すべてまた無人だったのでしょうか?」

「いえ、今回は建設スタッフでしょうか?応戦がありました。」

「次、またこの国に襲撃があるかもしれませんね、報復として・・・ 今回戦ってみてさらに必要な魔道兵器ってありましたか?」

「えーと、そうですね・・・フライングソーサーは移動やそれに乗っての攻撃にはとても有効でしたが、敵ロボットがもし有人で動きが早ければ撃破が結構大変になるかと思います。」

それに加えて、スタンが「俺みたいな剣術系が扱えるような人型兵器があるといいと思いますよ!」と付け足した。


「人型ですが? ゴーレムみたいな??」

「はい! 奴らのロボットの大きさにはいつもテコずるので、あのぐらい、10mぐらいの大きさで人が入って動かすものです。操縦するというよりは、俺たちの身体能力を利用して・・・わかりやっすくイメージを言えば着ぐるみみたいな。」

「なるほどね! 人間が入って動かすメカニカルなロボットで支援魔法と強化魔法でその巨体を動かせるイメージでいいのかしら?」


「ええ、そんな感じです!」

「では、武器類はシールドとレーザーブレードを持たせればいいのかしら?」

「いいですね!!ブレード以外にもレーザースピアとレーザーアローなんかもいいと思います。」

「いいわね!私もそれに乗って戦いたいわ!!」と姫もイメージが湧いてノリノリになったようだ。

「スタン、アイデアありがとう!!早速、錬金術師達に相談してみますわ!」

「皆さん、今はゆっくり休んでください!!」


姫の依頼で早速錬金術師らが招集されその人型ロボットの開発を最優先で試みていた。

この魔法国での最大のメリットは魔導師たちが直に開発及び生産をするため、何事においても時間がからなないところなのだ。よって魔法の理論構築さえできてしまえばすぐに量産が可能になるのである。


彼らがくつろいでいる間にもその開発は進められ、さっそくプロトタイプとして3体が出来上がってきた。

そして、また、アデリナ姫から王宮の試験場へ呼び出しがあった。

「早速出来上がったわよ!! すごいでしょ!!」とアデリナが興奮気味で10mの巨体ロボットを紹介した。

「これはまるで着ぐるみのように着用できるのでラップアラウンドスーツと呼ばれていて、略してWASと呼ぶことにしたわ。」


「わー、これ、すっごいな!!」とダミアンも感激だ。

新開発の全身ブラックのパイロットスーツを着ているアデリナが、「では、早速、私が試運転をしてみるので見ててください!」というと、真ん中の一体に向かって歩いて行った。


まるでヨーロッパ中世騎士のプレートアーマーのようなデザインソースではあるが、それがオールブラックでフューチャリスティックな雰囲気で仕上がっており、未来的な雰囲気の中でカッコよくいかにも強そうな造形なのだ。

姫が「オンユアニーズ!」と号令すると、その個体は自動で跪いて背中が開いた。

すると姫はその踵をステップにして後ろから乗り込むと、背中部分が閉じられ巨体が起動したのであった。


仕組み的には、姫の腕部分がWASの胸部から腕に向かって入り、頭部はWASの首下部分に固定されそのヘルメットデバイスからロボット内にイメージパワーが送られるのだ。頭部にはレーダーと複合カメラが装備されヘルメット内のスクリーンにヴィジュアルが共有される。姫の手足はWASの手足に連動するコンタクトパーツに触れており、人の動きに合わせて手足が動く仕組みなのだ。そして稼働時にはすでに白魔導師らにより強化魔法がかかるデバイスが装備されているため、通常の人間のパワーでこの巨体がタイムラグなくして操縦可能なのである。


早速姫がWASの実演を始めた。

左腕には強化ミスリルのシールドが装備され、背中に突き出ているソードの柄の部分抜くと全長5mはあるレーザーブレードが出現した。シールドとレーザーブレードが基本装備のようだ。そしてオプションとして姫には戦闘スタイルに合わせて重厚なダブルビットアックス(両刃長斧)が用意されていた。

長斧を振り回し、飛んだり跳ねたりと、WASの巨体がまるで人間の動きのように機敏に動いている。


すると、姫の声が聞こえた。

「どお? ではあなた方もやってみて!」

スタンとダミアンも興奮しながらWASのロボット機に搭乗した。

彼らの機体もブラックであるが、姫のトリミングカラーがゴールドであるのに対して、スタンがレッド、ダミアンがブルーであった。

スタンの機体は俊敏性が優先されておりダミアンよりはスリムな機体となっていた。そのためか背中部分には斬撃可能なレーザーソードが2本装備されているだけである。それに対して重兵士のダミアン用のオプションとしては片手用のハンドアックスが腰に固定されており、左肩にある柄を抜くと両側がレーザーブレードとなる長槍が装備されていた。











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