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集結! ナンバーズ!



「ほえ~。さっそく今日の主役がお出ましなんだな~」



 悠斗の姿を見るなり、最初に声を上げた男は、ナンバーは【10】、ビヨンド・クーガー。


 2メートルを超える長身とブクブクに太った肥満体型が特徴的な男である。



 ネット通販@レア度 詳細不明

(ポイントと引き換えにネット通販サイトから物資を取り寄せるスキル)



 異世界召喚の際にビヨンドが獲得したのは《ネット通販》のスキルである。


 スキルを使って入手したポテトチップスをモシャモシャと頬張るビヨンドは終始、上機嫌な様子であった。



「うふふ。元気の良さそうな子ですね」



 空っぽのティーカップを手に取りながら礼儀正しく席に着く少女は、ナンバー【09】ナツメ・ユミ。


 前世に女子高生の記憶を持ったスケルトンの少女である。



 ダンジョンクリエイト@レア度 詳細不明

(自由にダンジョンを創造するスキル。ダンジョンの想像には一定のDPダンジョンポイントを消費する)



 異世界転生時にユミが授かった固有能力は、《ダンジョンクリエイト》。


 DPという特殊なシステムを利用して、自由にダンジョンを創造することのできるスキルだった 



「うわ~。本当に来たのか……。ビックリだよ……」



 悠斗の登場を受けて、ゲンナリとした表情を浮かべるのは、ナンバー【07】、ルーシー・ルウ。


 現代日本のブラック企業で、数々のデスマーチを切り抜けてきたルーシーは、ナンバーズのシステム部門を統括する立場にあった。



「コノエ・ユート。貴様は本当に何処までも……」



 両肘を突き、荘厳な雰囲気を醸し出しているのは、ナンバー【06】、アーク・シュヴァルツ。



 転生@レア度 詳細不明

(命を落とした時、別の生物に生まれ変わる力。転生後もこのスキルは引き継がれる)



 異世界に召喚された際にアークが獲得した能力は《転生》。

 

 魂を繰り返して利用できる稀有な能力を与えられたアークは、実に五百年以上の時を生き長らえた人物であった。



「…………」



 悠斗の登場を受けても無言を貫く男の名前は、キングビートル。


 それぞれが物語の主人公級の力を持っているとされるナンバーズにおいて、【05】の地位に就く傑物だった。


 異世界に召喚される際に《人外転生》を遂げたキングビートルは、体長20センチくらいのカブトムシの姿をしていた。



「ハンッ! 気に食わねーな。単なるガキじゃねーか」


 

 大きく足をテーブルに出して、露骨に不機嫌な態度を醸し出す男の名前はナンバー【04】ジャレット・ジャクソンである。


 前世の記憶を持ちながら、貴族の七男として、この世界に精を受けたジャレットは、数々の伝説を残した料理人として、その名を知られていた。



「コノエ・ユート。やはり来たのだナ」



 サングラス越しから鋭い眼を光らせるの、半人半機の男はナンバー【03】クラウド・J・ファースト。

 

 エクスペインの街に2人しかいないゴールドランク冒険者の1人である。



 機械仕掛けの魔導兵器デウス・エクス・マギカ@レア度 詳細不明

(自由に兵器を作り出すスキル)



 クラウドの保有するレアリティ詳細不明の固有能力は《機械仕掛けの魔導兵器》。


 レーザー砲台から殺傷能力の高い爆弾まで自由に具現化することのできる能力であった。



「ふふふ。お久しぶりです。ユートさん」



 悠斗の姿を見るなり、手を振って応えた少女は、ナンバー【02】エミリア・ガートネット。


 エクスペインの冒険者ギルドで受付嬢を務め、《破壊神の怪腕ザ・ブレイカー》の固有能力を持った謎めいた美少女である。

 

 

 流転する運命メアリー・スー@レア度 詳細不明

(運命を操作する力)



 転生時に与えられたエミリアの能力は《流転する運命》。

 

 本人ですらもその全容を掴むことができていない謎めいた能力であった。



「やあ。歓迎するよ。ユートくん」



 テーブルの奥でニッコリと微笑む少年の名前はシンと言った。


 それぞれが物語の主人公級の力を持つとされるナンバーズにおいて、【01】の地位を与えられた男である。



 主人公補正@レア度 詳細不明

(あらゆる逆境を跳ねのけて、幸運をものにする力)



 異世界転生時にシンに与えられた能力は《主人公補正》。 

 

 類まれなる能力を保有するシンは、ナンバーズ最強の存在として君臨していた。



(な、なんだ!? コイツ等!? コイツ等が全員、俺と同じ異世界人なのかよ――!?)



 あまりの情報量の多さにツッコミが追い付かない。


 とにかくナンバーズのメンバーたちは、バリエーションに富んだ外見をしていた。


 人間の姿をしたものが7人で、中には人外転生を果たして、スケルトン、カブトムシの姿をしているものまでいた。


 

(ていうか、エミリアさん……! アークの仲間だったのか!?)



 悠斗にとって何より衝撃的だったのは、長年の顔見知りであった、受付嬢のエミリアがナンバーズに所属していたということであった。


 悠斗の視線に気付いたエミリアは、出会った頃と変わらないニコニコとした柔和な笑みを浮かべていた。




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