中央会議室
それから。
無事に戦闘に勝利をした悠斗は、さっそく周囲の探索を始めることにした。
武器を奪って無力化した盗賊たちは、水魔法を応用して作った《拘束魔法》を使って、動きを封じておくことにする。
これで仮に目を覚ましても襲ってくることはないだろう。
「んん? なんだこれ?」
探索を始めること20分後。
思っていたよりも早くに『それ』を発見することができた。
カチリッ。
祭壇の下に隠された謎の窪みが気になったので、押してみると何処からか音が聞こえるのを感じた。
どうやら音の出所は、部屋の壁に立てかけられた大きな絵画の近くのようである。
「よいっしょっと」
絵画の額縁をどかすと、壁の中に小さな穴を発見する。
「なるほど……。こんなところに地下通路が隠されていたのか」
先が見えない深い穴はその気になれば、人間が一人くらいなら入ることができそうな感じであった。
「……特に危険はないみたいだな」
今のところ何かトラップが仕掛けられる気配は感じられない。
もしも罠が仕掛けられるのだとしたら《警鐘》のスキルが教えてくれるはずである。
「よっと」
勇気を出して穴の中に入ってみると、ツルツルと滑る素材でできた道が悠斗を地下深くにまで運んでいく。
「おっ!? うおおおおお!?」
さながらそれは巨大な滑り台のようである。
首尾良く地下通路を見つけた悠斗は、先の見えない暗闇の中を進んでいくのだった。
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それから。
ツルツルと穴の中で滑り続けて5分くらいの時が過ぎただろうか。
「うおっと!?」
どうやら最深部に到着したようである。
気付くと悠斗は、王都の地下深くに作られた謎の空間に放り出されることになった。
「おおお~! ここが奴らのアジトか……!」
その通路は、明らかに異世界の技術を超えたオーバーテクノロジーな場所であった。
周囲の道は、蛍光ライトのようなもので照らされており、通路の角には監視カメラと思しき機械が設置されている。
おそらく別世界から召喚された異世界人が持ち込んだ技術によるものなのだろう。
さながらそれは子供の時に想像した『秘密基地』を見ているかのようであった。
「ここかな……? 中央会議室って」
悠斗の目的地である、ナンバーズの《中央会議室》は、その名の通りアジトの中の中央部分に作られた部屋であった。
ズゴゴゴゴゴ!
会議室の前に立つと、自動で開閉する仕組みの大きな扉が開く。
そこに待ち受けていたのは、それぞれ円卓のテーブルに座り、異様なオーラを纏った9人の男女の姿であった。




