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第70話 森の山頂にはドラゴンがいた!

 とりあえず、食事は空間で取ることに決めてる。あとはおやつなど、先日買った菓子パンをそれぞれに渡した。飲み物も、いつものようにね。但し、絶対に結界を張っておやつを食うこと。それは徹底した。空にも魔物はいるから。

 あとは、Sランクが出たら俺に連絡。

 守護するためにいるもの以外は討伐する。だけど、アレックスでも無理だから、必ず俺に言うこと。

 

 辺境ダンジョンの周りが終われば、互いに連絡を取り合う。そう決めている。

 

 じゃあ、行ってくるから。

 ナナも一緒に出かけるんだけど、もし、俺たちが戻ってないときは、ギルドから出ないこと。そういって、弁当を確認して皆で出かけた。

 セバスがプールは別として、風呂の掃除やタオルなどもきちんと洗って干してくれるというので、物干し竿とスタンドをホームセンターから取り出す。そして、小さい踏み台を用意した。セバスは仕事ができたので大喜びだ。


『イッテラッシャイマセ』

 

 セバスに見送られて、俺たちは出かける。

 ナナを送り出し、残りの討伐メンバーは空に上がった。

 ニジは、ハクの椅子にのって、覆うように分厚い結界を張っているので、ドームの中にいる感じだ。ハクも動きは問題ないらしいので、いいだろう。


 空に上がって、三人に手を振り、ハクたちは一瞬で消えた。

 おお、デカいアレックスも転移したぞ。すごいな。

 じゃあ、俺は飛んでいこうかな。

 とりあえず、東の辺境まで最速で飛ぶ。

 うん、少し寒くなった感じがする。でも、結界のおかげで問題ない。

 

 ダンジョンの上で下を確認すれば、森の入り口には騎士団が並んでいるな。立ち入り禁止は徹底されているようだ。


 とりあえず、Bランクがいるあたりまで結界を張る。探索すればわかるから。 

 眷属たちの場所は、アレックスにたのんだ。あいつが一番広く結界を張れるから。



 Bランクはっと。

 おお? かなり中腹まで降りてるな。じゃあ、中腹からいくか。

 結界で仕切って……


<落雷>


 バリバリバリ!

 

 下にいた、Bランク魔物だけを限定してみたんだが、成功したみたいだな。じゃあ、移動しようか。

 

 そんな風にBランクだけを狩ってゆく。ほぼ全てのBランクがいなくなった。あとで逃げてくるだろうし、結界はそのままにしておこう。


 さて、少し上まで上がって、次はAランクとBランクだ。

 これは凍結のほうが面倒じゃないな。

 AランクとBランクだけを凍結する。

 魔力をどんどん広げて結界いっぱいになった。ダンジョンを遠巻きに囲むような感じだ。

 

<凍結!>


 バキバキバキベキリベキベキバキバキボキボキペキペキ……


 永遠と思えるほどの音が聞こえる。次々とストレージに収納されているのがわかるんだが、これはすごい数だぞ。肉の旨そうなのはあまりないな。亜竜くらいか。それ以外は場長に聞かないとわからない。でも、そこそこになるだろうね。


 アイテムボックスも預けてあるし、いいだろう。

 とりあえずは、肉を先取りだな。それ以外は考えようか。

 錬金術の素材は取っておきたいけど、それも相談だ。どんな素材が必要かがわからない。だって、本がなかったし。

 あれ? それなら図書館に行って錬金術の本をコピーしたらどうだろう。ストレージの中にコピーする。これがいいかも。それか、国王にたのんで、王宮の蔵書を見せてもらうか。うん、それもいいな。


 そんなことを考えながら、Sランク以上を探索する。

 もし、いたら。食料がなくなるんじゃないかな。それは困るだろうから、安全なやつになら、魔物を分けてもいいな。まあ、山頂から下だけしか狩ってないから大丈夫だろう。


 山頂近くに数体いるけど、これはなんだろう。

 行ってみるかな。


 この辺にいたと思うんだけど……

 マップを見ながら探す。

 あっ! いた。あれ、猿か?

 でも、デカい~

 なんて名前なのか知らないけど、デカい猿だよな。魔猿って感じ。こいつはどうなのかわからないけど、ヤバそうだぞ。

 周りには仲間もいないようだし、やっつけるか。


 でも、簡単にはいかないだろうな。あの筋肉みたら大概だぞ? 一発殴られたらおしまいだな。

 どうするかなぁ。

 魔力多めで凍結をして、おそらく一瞬だけしか持たないだろうから、その間に氷の爆裂弾のミサイルか。それでやってみようかな。魔石だけは守りたいから、頭を吹っ飛ばすか。追尾式がいいだろうな。

 

 とりあえずやってみないとわからん。

 魔力多めで……


<凍結!>


 バキバキペキペキ……


 あ、止まった。

 次だ。 

 魔力多めの氷爆裂ミサイル。狙いは頭、追尾式!


<氷爆裂ミサイル80・追尾式!>


 ドシュッ! と発射されたミサイルは、やっと氷を剥いで動き出した猿の頭を狙って飛んで行く。

 だが、すぐ認知したんだろう、それを防御するために、両腕で防御した!?

 頭がいい。

 でも、俺のミサイルは太い。その腕は吹き飛ばされて、顔面にミサイルはめり込んだ。

 そのすぐ後、ドドーン! と爆発した。

 おおお!

 すごいな。でも頭蓋骨が残ってるな。しかし顔面で爆発したのがよかった。頭蓋骨の外側は残ってるけど、中身は破裂したようだ。

 ゆっくりと巨体が傾いて行く。

 このままひっくり返ると崖を落ちるけど、どうするかな。

 あ、消えた。

 ストレージで確認すれば、Sランク魔物ファイルがある。魔猿王ハヌマーンというらしい。魔石は残ってるから、どれくらいの大きさがあるか、楽しみだ。


 さて、次だな。

 もう少し先だ。

 ええと、あの洞窟か?

 気配察知をすれば、デカいのがいるぞ。洞窟の入り口をみれば、降りられそうなので岩場に降り立った。


 洞窟の中を覗けば、ドラゴンがいるらしい。魔眼で確認したが、間違いなさそうだ。

 うーん、でも、静かだしなあ。

 話してみるかな。


『中にいるのはドラゴンか?』

『……お主は誰だ』

『俺はタケル。古竜の加護を持つものだ。国の依頼で魔物討伐をしてる。この下辺りのAランクまでは狩った。だが、お前の食事まで取ってしまったかと思ってな。何かおいて行こうか?』

『ふむ。人であろう? いや、違うか。まだ、人であるな。面白いやつだ。我はこの森を守護しておるが、最近、冒険者が来ぬ』

『みんなダンジョンに潜ってるんだよ。目先の金だな。人の安全とか、森の木の成長なんか気にしてない。このままじゃ、森もダメになる』

『そのとおりである。森が弱っておるのだ。木を間引く樵もこぬ。お主、木を間引いてくれぬか?』

『うーん、それはいいけど。間引くって、方法を知らないんだ。どんな感じでやればいい?』

『なるほどな。樵ではない故、わからぬか。まあ、枝が重なっている部分を切ってくれればよい。土に日が当たる方がよい。さすれば、キノコや薬草なども採れるであろう。ただ、冒険者が本来の姿にならねば無理か。ふむ。お主もダンジョンに入るのか?』

『俺は嫌だな。他国で数カ所入ったけど、核はとならいで欲しいと言ってた。だが、Sクラスのダンジョンは、少し潜れば高ランク冒険者でも逃げ帰るほどだったって。意味ないだろ? だから、調査してほしいというから、サラッと最下層まで行ってきた。そこで古竜とあったんだ。それで、今、古竜の息子は俺の眷属だぞ』

『なるほど。お主の実力ならではであろう。ダンジョンは金になる故な。だが、平和ではなくなる。人も変わるし、何事も旨く行かなくなる。ダンジョンは恨みの巣窟のようなものであるが、そんなことは気づかぬのが人。そのうちわかるであろう。全て終わってからでよいのだ、少しばかり木を切ってくれ。中腹辺りまででよい。頼めぬか? 我が姿を現せば、討伐対象になる。それでは、森どころか、国自体がダメになる。我はどこかへ行けばよいだけだが、この森に愛着もある』

『わかった。じゃあ、討伐依頼が終わったら、やってみるよ。あと、もう一体Sランク魔物がいるんだけど、危険か?』

『街道の上の方におるが、天牛というのだ。翼を持つ牛であるが巨大だぞ。雷と嵐を起こすのだ。だが、普段はのんびりしておるぞ。危害を加えれば、地面を裂く程の雷を放つ。以前は、角が素材だというて、討伐隊がきておったが、すぐに死んだ。故に、放っておけばよい。彼奴も食う魔物がいなくなれば、反対の森へ狩りにいく。我も同じこと。気にせずともよい』

『そうなんだ。じゃあ、とりあえず眷属たちが西のダンジョン周りを討伐してる。俺はこれから街道沿いを狩って合流するよ。今、結界は張ってあるけど、いいかな。中腹あたりまで』

『よかろう。我ら高位のものには関係ないこと。だが、すぐにあちらこちらからやってくるぞ、AランクやBランクくらいなら』

『それでいいんだ。俺には関係ない。一度終わったらそれでいい。そのあと、木を間引くよ。少々下手かも知れないけど、許してくれ。本当は魔法でスジを入れるように切り取ったら楽なんだけどな』

『ふむ。それも面白かろう。森の生態系が変わるゆえ、楽しい。無理を頼むのだ、文句は言わぬ』

『あはは、申し訳ない。じゃあ、切った木はもらっていいんだな?』

『うむ。国も手当をせぬのだ、切ったものが持ち帰るのは当然。今の所はしばらくここにいるつもりだが、もう一度森がこのようなことになるなら、我も考えねばならぬな。では、頼むぞ。対価は用意できぬが、終わり次第来るが良い。我が集めたものなら持ち帰ればよいぞ』

『あはは、それはありがたい。今度来るときには眷属も連れてくるよ。じゃあ、とりあえず、行くね』

『気をつけるのだぞ』

『ありがとう~』



 ドラゴンに手を振って、中腹へと戻る。


『お疲れさん。とりあえず、東は終わった。山頂にドラゴンがいた。少し話してたんだ。そっちはどう?』

『もう終わったの? さすが主だね。こっちも、もう少しで終わりそうだよ。とりあえず、Bランクがいるあたりまでは結界を張ったけど、そのままでいいの?』

『うん。明日また確認してからになる。とりあえず、終わった段階で報告する。そっちの山頂近くに天牛というSランクがいるらしいから、それには触るな。ドラゴンにも聞いた。今はのんびりしているらしい。空を飛ぶし、雷と嵐を起こすらしいから無視していいから。じゃあ、俺は街道辺りをそっちに向かう』

『わかった。じゃあ、私たちも、終わり次第そっちに行くよ』


 よろしくね~



********************

【あとがき】

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

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