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第50話 いろいろと珍しい魔道具を手に入れたぞ

「待たせた。それで、いい考えが浮かんだか?」

「はい。どうせなら、タケル様と眷族の方々専用のテーブルを用意しようと思います。当然、陛下の近くに。そこでご自由に御食事していただければ良いかと思います。まあ、貴族たちにも話しかけられるかもしれませんが、その辺りは専属侍従にも伝えておきますので」


 なるほどな。まあ、そうすれば回避できるかもしれないか。

 ウイルとパトリオットも参加するらしい。その後、辺境領へ戻ると聞いた。その時に、文官を数人つれて行って欲しいって。転んでもただじゃ起きないな、国王は。


 まあ、それはいいけど。

 マジックアイテムについては、夕食の後にでも見てほしいって。いくつくらいもらっていいのかと問えば、いくつでもと返ってきたけどいいのか? まあ、そう言うんだからいいんだろう。嬉しい、ほんのちょっと嬉しいぞ、俺。



 夕食は、驚く程の料理が並んでいる。

 これ、旨いんだけど。

 当然、ハクたちのお世話は、専属侍従がやってくれてる。これはいいな。

 俺は、うまうまなメシを食うことに専念している。国王との話はウイルとパトリオットに任せておこう。

「それはそうと、マジックアイテムだが、タケル。確認したか?」

「いや、まだだ。面白そうなものがあるか?」

「うむ。そこそこだとは思うが、ダンジョンからの献上品に面白いものがある」

「ふうん。じゃあ、後で見せてもらうよ。いいのか、本当に」


 全く問題ないらしい。まあ、いろんなものが献上されるんだろうな。

 そして、宰相が俺の前に箱を置いた。小さな箱だけど、なんだ、これは。


「こちらは、我が国の英雄だというバッチです。ダンジョンを最下層まで踏破し、見聞した。その上人も助けた。その労に報いるための褒賞の一部とお考えください。それと、明日お話しすることは無理でしょうから、今、ご相談したいのですが。最高級ポーションとエリクサーを譲っていただけないかと思いまして」


 まあ、普通は欲しがるよな。


「いいぜ、それくらいなら」

「左様ですか! ありがとうございます。他にも手放してもいいものがございましたら、すぐに買取致しますので」


 必要なものがあるならメモをくれと伝えておいた。仕方なく、英雄とやらのバッチは受け取った。すぐに宰相につけられた、と思ったのだが、刺さらなかった。そう、俺のこの服は魔道具だからな。

 なるほど、と逆に興味がわいたらしい。他の色はあるのかと問われたけど、そういえば、一着しかないな。それなら、なんとかできないか?

 伸縮自在ができたんだから、古竜の言う通り、魔法を作ればいいか。それならこの服をコピーするか。ただし、色を変えて。これは普通のブラウン系。他には濃紺とか、白もいいかな。



 食事が終わり、俺たちは大満足だ。

 宝物庫に行くと言えば、料理長がデザートを保存容器に入れてくれるらしい。じゃあ、と俺たちは宰相と一緒に宝物庫に向かった。


 案外、近くにあったんだよ、入り口が。

 ただし、そこからは階段。それなら、と眷族たちは空間に入った。


 俺と宰相は地下に降りて、大げさなほどの扉を入る。数人の騎士が、扉の前で待っていた。


 中に入れば、明細を見ながらマジックアイテムのコーナーに行く。

 いろいろあったよ、おもちゃ箱みたいに。


 宰相お勧めは「家」だった。

 当然、魔道具である。

 魔力を流せば、小さな箱が家に変形するらしい。木箱に入ってるんだけれど、間取りとサイズがちゃんと書いてあった。これは面白いな。

 この図面でみたら。

 山小屋風の間取りだな。

 こっちは平屋か。で、こっちが二階建て。うちには二階建ては必要ない。逆に不便だ。山小屋風は、大屋根の部分が部屋になっている。下には中央にリビングがあり、暖炉もある。まあ、暖炉はいらないけど。

 平屋は、本当に平屋だな。

 広いキッチンとダイニング。角度を変えてリビングがある。これは面白い。メインの寝室は広い部屋で、デカいベッドがあるようだ。

 部屋数は、寝室以外に十二室。これはかなりデカイぞ。


「じゃあ、これだな。他には?」

「こちらでご自由にみてください」


 わかった。出てくるか? とみんなに問えば、アレックスだけいろいろ見たいらしい。それなら、と少し引き戸を開けば、パタパタと飛んできた。


「ここがほうも、ちゅこ、しゅか。はじめてしゅ」

「まあ、ふつう一般人は入れないからな。で、お前は自分で結界を張れるよな?」

「できましゅ。ニジはむりしゅ、ね~」

「そうなんだよ、だから何かないかと思ってる」


 ふうん、とパタパタとびながらグルグル回ってるけど、いいのがあるかなぁ。


「あるじぃ~、こり、ろうしゅか?」


 なんだこれ。

 宰相によれば、身につけておけば魔力で発動するものらしい。自分の身にまとう結界だという。そのままで魔法も使えるって。

 これはいいかも。


「じゃあ、これも」


 はい、と宰相はニコニコだな。

 他には何かないかとアレックスに問えば、面白そうなものはあまりないらしいが、防具がいろいろあるらしい。魔力で自由に形を変えられるって。どういうもの?


「さすがお目が高いですね。こちらは、錬金術の街と言われるほどのボンバージという街で作られておる魔道具です。かなりレベルの高い錬金術師を抱えている街ですが、世界一の大国、ダルゼニア王国の王都に面する街です」


 なるほどな。

 錬金術師のワンランク上の魔道錬成師という人がつくったらしい。献上品だと聞いたが、誰も使えないそうだ。

 じゃあ、いくつあるんだ?

 ええと、全部で四組あるらしいので全部もらうことにした。他には、魔力を流せばいつでもボウルいっぱいに水が出るマジックアイテム、食べ物を温められるし保温もできるマジックアイテムだけど、魔力がたくさん必要なので使えるものがいないらしい。

 俺なら問題ないだろうと言われたので受け取った。まあ、これくらいかな。

 アレックスが、小さな赤い鞄を持ってきた。


「これは?」

「こちらはマジックバッグです。容量は無制限、時間も止まります」

「ふうん。でも、アレックスはストレージ持ってるだろ?」

「はい。れも、かあいいしゅよ~」

「あはは、そうか、その姿ならかわいいな。でも、ドラゴンになるときにはストレージに入れないと、ちりぢりになるぞ」

「わかちゃ~」


 ふふふ、さっそく肩にかけてるけど、ベルトが長すぎるだろうよ。なで肩なんだし。調整して、短めにしてやれば、ちょうど、翼の下あたりに固定された。うん、かわいい。


 嬉しそうにパタパタ飛んでるな。

 もっと小さくなれるのかと問えば、小さくなれるけど、飛ぶ時は今くらいの大きさでいないと無理らしい。まあ、今のままでも充分小さいけどね。


 

 じゃあ、それで。

 もらったものをアレックスのマジックバッグ以外はストレージに入れた。


 

 謁見の間に戻り空間の中を覗けば、ハクとニジはお昼寝中だった。一人用テントをどけた後に、デッキを広げて分厚いマットを置いてある。ちょっと、デッキを広げてみたらできた……

 あはは、冗談みたいに魔法が使えるので楽しい。


「相談なのだが、タケル。そなた、ダンジョンのドロップアイテムは売らぬのか?」

「いや、売らないことはないけど。何が欲しいの? 今ならウイルもいるし、適正価格がわかると思うよ」


 なるほど、とリストを出してきた。

 最初にあったのはエリクサーだったね。まあ、予想通りだけど。王族の分を確保して、後は貴族たちに売るのと、国外に向けて売りたいらしい。

 希望本数は二百五十本。

 まあ、それくらいならいいけど。でも、大量だから(本当は二千本以上あるんだけど)―割増しにしてくれるらしい。白金貨三百枚でも売れるんだって。


「タケルさん。本数は問題ないですか?」

「うん。別にいいよ」

「では、一本通常買取が白金貨百五十枚で販売が二百枚ですので、一本白金貨二百枚でいかがでしょうか」

「陛下はそれでいいの?」

「宰相、よいか?」

「全てで白金貨五万枚ですね。問題ございません。現在、予約があるもの全てをまかなえますので」

「うむ。では、用意するのだ」


 他にも、最高級ポーション、宝石などがいろいろ書かれてある。ウイルはそれらを鑑定しているようだ。

 金額は俺の鑑定額とほぼ同じ。それならいいよ、と返事をした。


 すぐに宰相が文官数人とかけ出したよ。

 

「それで、マジックアイテムは良いものがあったか?」

「うん。欲しいものがいくつか見つかった。で、アレックスのバッグもアイテムボックスだよ。あとはね、うちの三人に取り付けできるように形が変わる武器を四つ手に入れた。これは面白いよ。ボンバージっていう街の魔道錬成師が作ったらしい。他には、いつでも水がいっぱいになるボウルとか、食事があたたかいまま保存できるもの。これは魔力がたくさんいるらしいから、俺くらいしか使えないだろうって」

「そうか。楽しそうなものがあってよかった。ダンジョンはどうだったのだ?」

「うーん、俺たちにとっては想像したよりつまらなかった。でも、ランクSは、普通の人じゃ無理でしょ。浅い階層ですらヤバイよ。みんなに気をつけてって告知した方がいい。命がいくつあっても無理だと思うし」

「なるほど。それはきちんと告知を致す。探索に入った冒険者もすぐに戻って来たと聞いた。ならば、大変であろう。大きな地殻変動などがあれば、其方に探索を頼むやもしれぬ。その時は一考してほしい」

「んー、まあ、考えておく」


 どれくらいまで国にいるのかと聞かれたので、魔道錬成師が作るものを見てみたいんだと言えば、ダルゼニア王国は世界一の大国ではあるが、国王が少し歪んだ考えを持っているんだって。そんな国になんで人が住んでいるのかと問えば、人族が住んでいるのはダンジョンとは関係ない場所で、亜人は入れないらしい。農業を営む人が住んでいるそうだ。

 王都内で普通に暮らしているのは、宿や店、それぞれのギルド、素材買取屋などダンジョンに関する仕事をする人たちが住んでいる。

 なんだか、嫌な感じだな。

 探索者協会はもちろんある。あそこのダンジョンは、魔物の身体が消えずに残るらしい。ドロップアイテムは出るが、魔石は自分で取り出すしかないんだって。

 罠もたくさんあるから、もし、潜るなら腕のいい斥候を雇った方がいいって。




********************

【あとがき】

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

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