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鑑賞会=コンサート!? #07

 








『鑑賞会』当日、ヒマワリ・スタジアム。




 いつも満杯になる会場には、800人しかいない。その800人は突然この場所に連れてこられて目を輝かせたり、怯えたり、喧嘩をしたりしている。阿鼻叫喚の暗闇の中、バッ、とライトがステージを照らした。





 そこには___黒髪の長髪、青い瞳の美しい女が、着物姿で立っていた。小さく知らない言葉を呟いてから、歩き出す。堂々と歩く姿は神秘的だった。女はくるくると回ると、服がリボンのように解けて___服が変わった。



 その不思議な様子に、全員が黙った。音楽が流れ出す中、突然現れたマイクを手に取って女は歌い出す。



 女が指をパチン、と鳴らすとバク転をした男達が現れた。1人は『ドラゴン仮面』の主人公、しょっちゅう孤児院に来る皇子と、その皇子と共に居る黒髪のメガネの美青年。




 美しい曲に合わせて男たちは踊る、踊る。女も歌いながら先導するように華麗なステップを踏み続けた。



 曲が終わった頃には____大きな拍手が広すぎる会場に響く。



 そんな中、ふ、と現れた黒髪、黄金瞳の理事長が口を開いた。





 「ガキどもーーーーーーーーー!元気かーーーーーー!」





 その言葉に元気ーーーーーー!という声が響く。それを聞いた女はにんまりと笑って言葉を紡いだ。




 「今回の『鑑賞会』は"歌姫"・チェルと愉快な仲間達ーーーーーー!楽しい時間はあっという間だから、見逃しちゃいけないよーーーーー!



 ほら、チェル!挨拶!」




 「よ、よろしくお願いしますッ!」



 「つまらない!やり直し!」



 「うえっ!?」




 戸惑うチェルにドッ、と笑いが起こる。それを満足気に見てから女は叫んだ。




 「じゃ、次の曲行ってみよーーーーー!どうぞっ!」




 そう言った瞬間、チェルが叫ぶように歌い始めた。激しい音楽に、先程とは打って変わって妖艶に歌う。男達は膝を立ててその場に跪き、その2人の膝に足を上げて怒鳴るように歌った。一気に場に熱気が登る。



 それを聞きながら歌い終わると、次はポップな音楽が流れる。チェルとドラゴン仮面はパッ、と服装が変わってお互いの両手を合わせて歌い出した。




 軽やかな踊りに、年少達は真似して身体を揺らし始める。楽しげな雰囲気を披露すると、次は薔薇と同じ赤い光が降り注いだ。チェルの手にはギターがある。


女の切実な想いに女子は勿論保母まで泣いたり頷いている。




 それが終わると、チェルは後ろに下がり、男達が前に出る。そして、漫才のようなトークをして場を和ませ、再び笑わせる。この間にトイレに行く者もいて、お喋りをし始める。



 そんな中、再び音楽が鳴る。最初こそ喋っていた子供達は白い煙と一体化する白いドレスのチェルとその曲の迫力に圧倒された。自虐的なのに前向きに生きろ!という言葉には涙を流している大人もいた。子供達も目をきらきらさせている。



 それが終わると、チェルは頭に冠を乗せて歌い始める。お姫様を彷彿させる言葉で、女子たちは心を踊らせた。




 その次に流れた曲はどかぁん!と最初に眼鏡の男がバズーカを放った。空中で金色の紙が降り注ぐ中、曲が始まった。チェルや男達はラフな格好で歌い、踊る。バットを持って歌う姿に、男の子は喜ぶ。かっけーと叫ぶ子もいた。





 そこで、再びトークが始まった。次は昔からいる男と女だ。どの曲が好き?と聞くと、多種多様な曲の名前を叫ぶ子供たちに笑みを零して、魔法乱舞を魅せる。それには更に会場のボルテージが上がる。



 しばらくしてから、後半が始まった。






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