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泥々
嗚呼、体が澱のように沈んでいく。
倒れているのか立ちすくんでいるのかも、疾っくに曖昧で、冷たいコーヒーに浮かんだアイスクリームのふちのよう。渦巻いて溶けたら、消えたってことになるのかな。
どろり。思考が毒々しい着色料の色になっていく。隙間風にぐるぐるりと掻き回される。かと思えば次の瞬間には忘れたように凪いでしまう。
ただ微熱に浮かされた海月のように揺蕩って、時折そっと眩暈に目を瞑ってみせたり。
あるいはカラスアゲハのように油風に舞って。
嗚呼、思考の瀞から泡沫がせり上がって、ぽかりと弾けて消える。




