二章
「ほう…珍しい客だな。しかも似つかない物を持っておるな」
「何だよ〜クロじい、似つかないって」
タカは指輪をクロフォードの所に持って行った。
クロフォードは、とにかく昔の事をよく知っている爺さんだ。若い頃(四十ぐらいまで)世界を冒険していたらしい。
「ほっほっほ。そのままの意味じゃ。どれそれを見てほしいのじゃろう?」
「あ、うん。古代文字っぽいのがあるって」
タカはクロフォードに指輪を渡した。クロフォードは指輪を眺めて、文字を見た。
「ふむ。心して聞くのだぞ。…アグライア…輝きという意味じゃな…どこかで聞いた名じゃな。さて、と」
クロフォードは指輪に彫られた文字を読み、名前を口にした。そして目をつむり集中する。するとそれに呼応するかのように指輪が光り出した。
「この指輪を見つけ、この文字を読める方。私を助けてください、リキュール宮殿に助けに来て下さい…ふう…久々にこれをやると堪えるな」
タカはクロフォードが指輪から詠み取った意味を必死に考えた。
「リキュール宮殿とは、今は亡きフィール皇帝陛下の宮殿じゃ。ふむ、思い出したわい。アグライアというのはフィール皇帝陛下の幼なじみじゃ」
「幼なじみか…どんな人なのかな」
タカはハンター本部の屋上で寝転がり、荷物を枕代わりにし指輪を陽にかざしながら眺めていた。
「う〜ん」
考えている間に指輪を握った手が胸の上に落ち、いつの間にかタカは深い眠りについていた・・・・・




