一章
あれから十年の月日が流れた―
「でや!」
どんという音がし、タカはよっしゃ!と呟き、後ろを振り返った。
「ありがとうございます、魔物を退治してくれたおかげで、わしらは平穏に暮らすことが出来ます」
今まで不安そうにしていた村長は、安堵しタカに礼を言い報酬を渡した。
二日前タカは掲示板を見て、魔物退治を依頼した村長を訪ねた。
話を聞きそして魔物の住み処へ着いたタカと村長だった。そして今ターゲットとなる魔物を退治し終わったのだ。
「よかったな!またなにか困った時は、頼ってくれよな!ただし、有料だけどな」
タカはちゃっかりと報酬を貰い、片手を挙げ嬉しそうにその場を去って行った。背中には魔物を縛っているロープを背負う形で、魔物を引きずっていた。
「おいおい、タカこりゃまたでかい奴を引き受けたな」
タカは魔物を引きずり、ハンター本部へ向かった。着いた途端同業者の男に言われた。タカはにっと笑い答えた。
「へへ!強くなりたいからな!」
こんなやり取りはいつもの事だった。でもタカは嬉しくもあったのだった。
「なぁ、これくらい物があれば金になるよな!それにこれ!」
タカは魔物が落とした物(貿易品)を男に見せ、そしておもむろに大事そうに懐からある物を出した。「ほお〜こりゃまた…」
「どうだ?これ凄くないか?」
「ああ。だが、魔物がこんな高価な指輪を持ってんの、おかしいが…」
男はタカから指輪を受け取り、眺めた。そしてあるものを。見つけた。
「こりゃなんだ?……古代文字っぽいな」
「ん?あ、ホントだ!…クロじいの所行って聞いてくるよ!」
「あ、ああ。残り換金しとくな」
タカはそんなありがたい台詞を聞き、笑顔で振り返り手を降り長い廊下を走った。




