↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新・ロリの惑星  作者: 神原ハヤオ
第2節-承
PR
27/53

その27「ロリ人間コンテスト⑤何かの終わり」

 水溶性。

 導き出される結論に俺は目眩がした。つまり? 

 あのスク水は、水に溶ける。

「は……はだかですわああああああああああああ!!」

 トゥインクルが吠えた。

「トゥインクルさん」

 嫌に穏やかな声で、櫻宮薫子がトゥインクルに耳打ちした。

「あれだけの数の全裸幼女……いくらあなたと言えど遭遇したことがないのでは? しかも彼女達は、自分の意思で水に入っていった……つまり自分達から全裸になったも同然なのです」

「じ、自分たちから……自分で裸……!」

 トゥインクルの目が危なかった。小刻みに瞳孔を震わせながら、船下を見据えていた。櫻宮薫子はなお、その悪魔の囁きを続ける。

「ほら……もたもたしていると日が暮れてしまいますよ……日が暮れたらさしもの幼女達も水から上がるでしょう……全裸幼女達と泳げるのは、今しかないとは思いませんか……?」

「思いますわあああああああああああ! ありがとう人間! こんにちは全裸ーーーーーーーーーー!!」

 トゥインクルが船から飛び降りた。

「……ふふふ、こうも思惑通りに動いてくれるなんて……トゥインクルさん、少し好きになったかもしれません」

 悪魔か?

 櫻宮薫子が俺の方に向き直った。

「さあ、これで我々3人の勝利は確定的……あれ? LO-426さんは?」

「『学術的観点から、実地調査が必要』と言って今さっき水に飛び込んだが」

「なるほど、彼女も脱落ですね」

 櫻宮薫子が、じっと俺を見た。日が傾き始めていた。夕日が船の上を照らした。

「トキワさんはどうするんですか? 飛び込まないんですか?」

「飛び込むわけないだろう。変態(あいつら)と一緒にするな」

「そうですよね、トキワさんは普通の人。幼女に興奮する変態ではないですものね。……じゃあ、これなら?」

 櫻宮薫子は、白衣を少しだけはだけさせた。

 彼女は、白衣の下にスク水を着ていた。

「……はあ?!」

「さすがにこの歳でこの水着は厳しいですけど。でもわかりますよね。今私を水に突き落とせば、私の裸が見れますよ」

「いや、待て! 待て! どういうことだ?!」

「簡単ですよ。私抵抗しません」

「だから待て! あんたいきなり何を言い出すんだ?!」

「言いましたよね、私、醜いところを見ないと安心できないんです、好きになれないんです。トキワさんは、私の命の恩人です、私をこの時代に呼び起こしてくれた男性(ひと)です。だから私、あなたのことをもっと知りたい、トキワさんの」

 櫻宮薫子は、今やほとんど俺に触れる距離に立っていた。

「醜いところを研究したいっ…………!」

 喉が乾く。何と答えればいいのかがまったくわからなかった。

「……でもまだダメみたいですね。トキワさんが見えてこない。トキワさん、あなたをどうすれば見つけられますか……?」

「俺を……見つけるっ……?!」

 衝撃が走った。

 比喩ではない、爆音がしたのだ。上空の宇宙船のごとき幼女の船が、いやにスローモーションで墜落してきていた。

「はーーーー?」


 次の瞬間、視界が暗転した。

 このとき確かに、何かが終わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。