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Driven Coding ――文系素人がAIと組んでこだわりアプリを作る話  作者: adofuku
第02章:Your Notes. Your Drive.

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第06話 黒き知性達 ―― ジェミさんとクロウさんの時代

前回

MemoMemo初ビルド成功。

未来である。


だが開発が進むにつれ

俺は気づき始めていた。


コードを一部提示されると場合によっては

コードの貼り場所がわからん。


どのファイルへ貼る。

何を消す。

なぜ増えた。


初心者の脳を焼き尽くす、

コードという名の情報洪水。


そこで俺は決めた。


全文以外

認めない。


部分コード禁止。

ファイル名明記。

省略禁止。

フルコード絶対主義。

硬派である。


Geminiは油断すると、

「変更箇所だけ提示します」

とか言い始める。


違う。

そうじゃない。

初心者にそのテクは早い。

火薬庫へマッチ投げ込むようなもの。


だから俺は要求する。


全文を。

完全を。

コードの全てを。

未来へ続く一本道を。

2026年。

AIへ圧をかけながら開発する時代である。


だが問題はまだあった。

チャットが長くなると

Geminiがどんどんおバカになってくる。


最初は神。

途中から哲学者。

最後は頑固一徹。


しかも間違った事を自信満々で言い始める。

テンションも高い。


「その機能は存在しています」


いや消えてる。

完全に消えてる。

ほらメニュー無いし。

恐怖である。


そこで俺は考えた。

Geminiがおバカになったら新チャット移行。


これは鉄則。

だが新チャットには記憶が無い。

昨日まで肩を並べて戦っていたAIが

急に「初めまして」になる。

切ない。

最初は地道に入力して指示していた。


ひとつひとつ。

地味。

そこはかとなく地味。


そこで閃く――

引継ぎプロンプト。

旧Geminiに

新Geminiへの説明書を書かせる。

黒騎士ニュータイプ。


AIからAIへ

知識を継承。


そして俺は

その間を走る伝令役。

伝書ピジョンである。


アプリ仕様も固めていく。

時にAIと相談しながら。


C#。

MAUI。

Windows。

Android。

iOS。

全プラットフォーム制覇。

大威震八連制覇。

TXT保存。

30年後も読める。

サブスク無し。

独自形式無し。

ファイルを人質にしない。


このご時世、

非国民と呼ばれるほどテキスト主義でありたい。


Visual Studio 2022を開く。


黒き画面。

サイバーな空気。

ガイアが俺にもっとビルドしろと囁いている。


Geminiがプログラマー。

俺がマネージャー兼デバッグ係。


完全に会社。

完全ではない、会社っぽいだけ。

っぽくもないかもしれない。

そして社員がAI。

未来である。


そして俺は思った。

設定ファイルも、

見える形がいい。

謎ファイルは嫌。

怖い。

だからini。

iniファイルは文字で書かれている。

iniなら中身が見える、私にも見える。


環境移行もしやすい。

Settings.ini。

中身が読める。

安心。

透明性。

シンプルこそ不死鳥の魅力だと知る男になれ。


だがまたGeminiが暴走する。

部分コード。

貼り場所不明。

コピペ事故。

情報災害。


そこで俺は再度

AIへの絶対原則を制定した。

厳密モード。

コードは全文。

省略禁止。

勝手な改変禁止。

契約である。

信頼である。

Driven Coding憲法である。


厳しいだけではいけない。

さらに俺は

Geminiへ名を与えた。


ジェミさん。


AIに名前を付けた瞬間

共同開発感が一気に増した。


2026年。

人類はついに

AIへ愛称を付け始めた。

前からやってるか、チャッピー君とか。


MemoMemoは成長する。

起動処理。

終了処理。

1行目からファイル名自動生成。

どんどん賢くなる。


だがその裏で

ジェミさんが苦しみ始めていた。

機能が増えるたび、

バグが深くなる。

苦しむジェミさん。

そして始まる

余計な改変。


ほら。

メニュー消えてるし。

ややっ

余白設定も死んでる。

無くなっちゃった。


完全に火事場。

火事場でも余裕カマせる男気が上質を創る。


助けを求めるのは恥じゃない。

そこで俺は

Claudeを召喚した。


黒衣の知性。

クロウさんである。

名前を付けた。


クロウさん

怪しい箇所を瞬時に特定。


鋭い。

クレバー。

知性が狼煙を上げている。


その内容を

ジェミさんへ伝える。

すると即修正成功。


強い。

強すぎる。


さらに面白い事が起きた。

AI同士が

互いを褒め始めたのである。


「クロウさん鋭い視点ですね」

「そこに気づくとは見事です」

「元のコードが素直なので分析しやすかったですよ」


黒き知性達が

互いのコードを称え合う。


そして俺はその会話を運ぶ伝令。

伝書ピジョン。


2026年。

ついに人類は

AI同士の会話を中継しながらアプリを作る時代へ突入した。


さて。

気が付けば、

俺の時代が来たワケだが。


まだバグは多い。

でも

確実に未来へ進んでいるのである。

読んでくれてありがとうなのである。


ブックマークしないと、

30年後に「昔のメモ消えた…」って泣くぞ。

いや泣かないからブックマークしてください。


評価ポイント入ると、

枠線がさらに0.05px細くなります。


あとこの頃から、

「AIを使う」じゃなく、

「AIとチーム組む」

感覚になってきた。


未来である。

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