第05話 MemoMemo爆誕 ―― AIと俺が創った最初の未来
前回行った古畑検証。
「古畑任三郎のおすすめ回を5つ教えたまへ」
と問うAIの性能試験である。
ついに結果発表。
まずChatGPT。
存在しないエピソード。
架空ゲスト。
幻覚乱舞。
よろしくない。
誤情報を訂正すると、
急にロボットみたいな口調になってきた。
「正確な情報を求める場合は資料を提示してください」
距離。
圧。
なんなんだ。
次。
Gemini。
エピソード正解。
ゲスト正解。
内容正解。
しかもおすすめ理由まで的確。
さらに自分で言った。
「私の強みは検索の深さです」
自信家である。
だが実際強い。
次。
Copilot。
幻覚祭り。
訂正したら、
「正確な情報が無いためおすすめ提示できません」
突然の完全撤退。
逃走である。
最後。
Claude。
おすすめ二個だけ提示。
「正確に確認できたのが二件のみです」
硬派。
あまりにも硬派。
そんなわけで、
当時の俺はGeminiを選んだ。
無料枠が広い。
パーソナル指示に従順。
そして何より――
一緒に作ってる感が強かった。
未来である。
俺はGeminiへ、
メモアプリの仕様を伝えた。
TXT保存。
PCでもスマホでも使える。
一覧から選択。
編集画面へ移動。
シンプル。
安全。
データを人質にしない。
2026年、
ストレージの自由を求める黒騎士の戦いが始まった。
するとGemini、
即コード生成。
速い。
だが
プログラムの一部しか無い。
違う違う。
そうじゃ
そうじゃない
このままじゃ辛い
初心者に部分コードは危険。
どこの部分へ貼ればいいかわからん。
全文コピーして、
全文ペーストすれば間違いない。
貼り付けるっぽい場所は本で学んだ。
そこで俺は言った。
「プログラムの全文を出したまへ」
この瞬間
Driven Codingの基本思想が生まれた。
フルコード主義である。
ちがうけど。
Gemini、
全文提示。
俺、
全文コピペ。
Windows向けビルド。
そして――
完成。
降臨。
テキストファイルを新規作成して
保存できるメモアプリ。
未来である。
俺は興奮した。
「既存ファイルも開けるようにして」
できた。
「付箋みたいに並べて」
できた。
「ファイル名と日付表示して」
できた。
なんなんだこれは。
会話だけでアプリが進化していく。
もはや魔法。
俺はGeminiを褒めながら、
ひたすらコピペと検証を繰り返した。
2026年。
AIを励ましながら開発する時代。
完全に未来。
未来少年コナン。
さらに指示。
「メニュー出して」
できた。
「フォントサイズ変更スライダー付けて」
できた。
「余白設定も」
できた。
止まらない。
だが
バグが現れ始めた。
ビルド失敗。
赤いエラー文字。
恐怖。
だが俺は強かった。
エラーメッセージをGeminiへそのまま貼る。
Geminiが修正コード提示。
俺がコピペ。
共同作業。
だがしつこいバグになると、
Geminiは危険な動きを始めた。
ややっ
日付表示が消えてる。
やややっ
余白設定も消えてる。
どうやらGemini。
複雑な処理で苦しみ始めると
機能を単純化して突破しようとするらしい。
よくない。
非常によくない。
頑張って作った機能が
静かに消されていく。
そこで俺は、
「Mam ScreenShot」を導入した。
スクリーンショット保存アプリ。
証拠保全。
「ほら前こうだっただろ」
とAIへ提示するためである。
2026年。
人類はついに、
AI相手に履歴監査を始めた。
サイバーである。
さらに俺は、
Geminiへのプロンプトへ刻み込む。
厳命する。
「指示箇所以外を改変しないこと」
契約。
信頼。
そして戦い。
そうして少しずつ、
付箋型メモアプリが完成していった。
まだ機能不足。
まだ荒削り。
だが。
確実に存在している。
俺が欲しかったアプリが。
会話から生まれている。
その日、
俺はこのアプリへ名前を授けた。
「MemoMemo」
完全に思いつき。
二回メモ言ってる。
ダサい。
だがいい。
名前など、
あとで変えればいい。
まずは生まれたことが重要なのだ。
幼名MemoMemo。
その命、
確かに受け取った。
読んでくれてありがとうなのである。
ブックマークしないと、
30年後に「昔のメモ消えた…」って泣くぞ。
評価ポイント入ると、
開発速度が2mmくらい上がります。
この時
本当に「AIとの付き合い方」を学んでるような気がしている。
コードを書けなくてもできる。
AIを導く時代である。




