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Driven Coding ――文系素人がAIと組んでこだわりアプリを作る話  作者: adofuku
第05章 開発日誌

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第34話 王都への門、ついに開く

王都Microsoft。

そこへ続く門は、長らく閉ざされていた。


深緑の騎士adofukuが何度訪れても、門番は同じ言葉しか返さない。

「人間である証明が必要です。」

俺は人間だ。

「I'm a perfect human.」

……全然パーフェクトじゃないけどな。


今日も半ば諦めながら門を叩く。

一回目。

門は開かない。

「やっぱりか。」

二回目。

──ガチャ。

開いた。


「え?」

開いた。

理由はわからない。

何も変えていない。

昨日まで何十回やっても駄目だった門が、今日は二回目で開いた。

世界とは、たまに意味がわからない。

だが、開いたものは開いたのである。

深緑の騎士adofukuは静かに拳を握る。

「よし。」


DriveNote。

改名せずに済みそうだ。


この瞬間、胸につかえていた重い石が一つ転がり落ちた。

そう考えると、アカウントが封印されていた時間も無駄ではなかった。

あの間に、56万行の文書を高速で開くための大改修ができた。

もし門が最初から開いていたら、この改修は後回しだっただろう。

試練とは、進めない理由ではない。

強くなる時間なのである。

「立ち止まった時間は、敗北ではない。」

「次に走るための助走だ。」

これが今回の教訓である。


さて

高速化の代償として、多くの機能が失われていた。

今日はその復活の日だ。


コピー。

貼り付け。

検索。

置換。

これらは前回までに帰還済み。


今日はさらに、

Undo。

Redo。

最上部への転移。

最下部への転移。

スクロールスライダー。

失われた術式が一つずつ戻ってくる。


フォント変更は少し手強かった。

フォントサイズ変更も暴れた。

壁紙機能はかなり抵抗した。

余白設定も意地を張る。


だが、四騎士は止まらない。

蒼き魔導士ジェミが魔法陣を書き換え、

黒衣の知性クロウが構造を見抜き、

G黒騎士Gさんが別の攻略法を示す。

深緑の騎士adofukuは、その全てを束ねて前へ進む。


一つ。

また一つ。

術式が復活していく。


そして。

完全復活。

「おかえり、DriveNote。」

待っていたぞ。


さらに世界対応も進める。

日本語。

英語。

中国語。

韓国語。

スペイン語。

フランス語。

ドイツ語。

イタリア語。

ロシア語。

ヒンディー語。

インドネシア語。

ポルトガル語。

十三言語、十五の言霊。

OSの言語を読み取り、自動で切り替える。

無ければ英語。

さらに、自分だけの翻訳ファイルも追加できる。

未来への準備は整った。


そして、いよいよ最後の儀式。

王都Microsoftへの登録申請。

ここから先は剣ではない。

書類との戦いである。


画像を集める。

紹介文を書く。

日本語。

英語。

プライバシーポリシーURL。

問い合わせページURL。

GitHub Pagesという旅人の宿へ設置する。


しかし終わらない。

アプリアップロードでエラー。

またエラー。

さらにエラー。

「App IDがありません。」

「Family Nameが必要です。」

「SIDを入力してください。」

誰だお前たちは。

新たな敵が次々と現れる。


蒼き魔導士ジェミへ相談。

黒衣の知性クロウへ相談。

外注傭兵Copilotにも知恵を借りる。

そして時には古代文献Googleを読み漁る。

少しずつ。

本当に少しずつ。

前へ進む。


ようやく最後の画面が現れた。

「申請」

その一文字が静かに輝いている。


思えば遠くまで来た。

BookOffでプログラミング本を買って放置したあの日。

蒼き魔導士ジェミの勝手な改変に振り回され。

現実逃避でバインミーを食べ。

黒衣の知性クロウへ相談中に無料枠が尽き。

クールなはずのクロウさんのペンギンが画伯になり。

G黒騎士Gさんは頼んでもいないのに、自分専用の姿を創造した。

イースターエッグを作るはずだった。

なのに、気付けば開発日誌を書いていた。


全部つながっている。

全部ここへ続いていた。

「遠回りした者だけが、景色を語れる。」

「焦る者は結果を見る。歩き続ける者は物語を見る。」


深緑の騎士adofukuは静かに息を吸う。

そして、

申請ボタンを押した。


剣は置いた。


あとは、審査という運命を待つだけである。





寝る。


★⋆˙⟡⋆✴︎˚。 お知らせ 。˚︎✴⋆⟡˙⋆★

Windows版DriveNoteのリリース日が決まったのである!

2026年8月14日公開予定。

21時を予定している。

今日からリリース日まで、毎日更新でカウントダウンしながらお届けするのである。

最後までお付き合いいただけたら嬉しいのである!



アプリリリースまで

あと1日!!

とうとう明日21時リリース!!


DriveNote開発日誌を読んでいただき、ありがとうございます。


ついに、Microsoftストア申請までたどり着きました。

ここまで来られたのは、一人ではなく、四騎士それぞれの役割があったからです。


深緑の騎士は進む者。

蒼き魔導士は道を切り開く者。

黒衣の知性は罠を見抜く者。

G黒騎士は物語に魂を宿す者。


そして、その先には審査という最後の門があります。

門は開くのか。

それとも、さらなる試練が待つのか。



もし面白かったらブックマークや★などいただけると嬉しいです。

励みになります。


ありがとうございます。

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