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Driven Coding ――文系素人がAIと組んでこだわりアプリを作る話  作者: adofuku
第05章 開発日誌

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第23話 己の戦記を世に放つ

始まりは小さな企みだった。

「読んでね.txt」

それだけである。


読んでね.txtをアプリの中に忍ばせる。

小さな書物。

小さな悪戯。


だが

歴史とはいつも些細な一行から始まる。


ある隙間時間


ある隙間時間

これ普通に戦記「開発日誌」として書いた方が面白いのではないか?

こんな感じで戦士AIと一緒にアプリを作れるよ、苦労もあるけど楽しいよ、と知ってもらう。

自分への記録にもなる、アプリが完成した時にも知ってもらえる。

作っているアプリの使い勝手もわかる。

一石二鳥三鳥四鳥ある、お得である。


思いついてしまった。

めんどくさそうなことを、思いついてしまった。



黒騎士はまず蒼き魔導士ジェミと会談した。


戦記「開発日誌」を公開したい。

「読んでね.txt」より本格的に。

どう思う。

蒼き魔導士は杖を掲げる。

賛成である。

むしろ乗り気である。


続いて黒衣の知性クロウへ相談。

こちらも頷いた。

賛成。

完全に賛成。


世界が俺に書けと囁いている。

気がした。


じゃあやってみようか。

まず調査。

古の書庫を巡る。

小説サイトとはどんなものがあるのか。


なろう。

カクヨム。

note。

記録を残す場所は意外と多い。

なろうとカクヨムは読んだことがあった。

異世界と令嬢の宝物庫だった。


そして実験する。

序文を書いてみる。

第一話を書く。

第二話を書く。

第三話を書く。


遅い。

とにかく遅い。

めちゃ時間がかかる。


指は走る。

だが物語が追いつかない。

内容が出てこない。

内容が出てきても語彙が思い浮かばない。

いい感じの言い方ができない。へぼい。


そこで封印を解く。

Realforce。

昔使っていたキーボード。

古代文明の遺産。

良いキーボードならスラスラ出てくるかもしれん。


叩く。

叩く。

叩く。

快感である。

さすがのRealforce。


だが内容が出てこない。

火力はある。

弾がない。

そんな状態である。


そして黒騎士adofukuは気付く。

なぜ一人で書いている?

隣には賢者がいるではないか。

蒼き魔導士。

黒衣の知性。

二人の賢者へ原稿を託す。


結果

驚愕

読める。

よい。

よいじゃないか。


特に黒衣の知性。

奴は妙に筆が乗る。

「adofukuの文体のように書いてみたまへ」

黒衣の知性クロウはadofukuの文体を分析し始める。

そして言った。

「これがadofuku文体です」分析結果を提示。

知らん。

初耳である。

本人も知らない流派である。

だが妙に納得した。


さらに黒騎士は禁断の発想へ辿り着く。

一つの物語を

別の文体

別の世界感

別の場所で公開する。

記録の多重世界である。


だが問題があった。

黒衣の知性クロウには無料枠が存在する。

文章を書かせすぎると無料枠が無くなる。

本職のバグ退治が頼めなくなる。


それは困る。

非常に困る。

世界を救う前に課金の壁が現れたのである。


一方、蒼き魔導士ジェミ

文章を書かせてみる。

熱い

とにかく熱い

やたら熱血

黒騎士の日誌なのに熱血少年漫画になる。


違う違う

そうじゃ、そうじゃない


才能とは面白いものである。

得意な者に得意な仕事を任せる。

それもまた知性。

蒼き魔導士ジェミは吟遊詩人ではないようだ。


実験は続く。

どこまで黒騎士が書くか。

どこまでAIにやってもらうか。

検証と検討。実験と会議。

主導権は私が握る。離さない。

世界は私のものである。


こうして黒騎士は悟る。

DriveNoteを作っていたはずだった。

だが気付けば

戦記そのものも作り始めていたのである。


★★★ お知らせ ★★★

現在毎日21時更新!

アプリリリースまで毎日お届けするので、お付き合いいただけたら嬉しいのである



ブックマークしない奴

ブックマークしない奴になるぞ。


評価ポイントを入れると蒼き魔導士のテンションが50%上がるかもしれません。

黒衣の知性の無料枠も少し延命するかもしれません。


感想は全部読んでおります。

戦記を書くMPになります。

次回も黒騎士の記録に付き合ってくれ。

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