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Driven Coding ――文系素人がAIと組んでこだわりアプリを作る話  作者: adofuku
第04章 会議は踊る

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22/36

第22話 黒騎士、地味進化を促す

DriveNoteはまた強くなった。


だが派手ではない。

真の強者は見えない場所を磨く。


黒騎士の鎧の内側のように

まずファイルの新規保存について。


1行目を書きEnterを叩く。

その瞬間

世界が反応する。

ファイル生成。

即時保存。

電光石火である。


迷うな。

悩むな。

Enterこそ正義。


そしてファイル名変更について。

気が変わった?ファイル名変更したい?

構わん。

黒騎士にも変えたい気分のときはある。

書き換えればよい。

ファイル名変更用のBOXを作った。

DriveNoteが後ろで静かに名を変える。

誰にも気づかれず。

忍びの如く。


ファイル保存システムも覚醒した。

元ファイルから何か変えたあと、

保存ボタンを押したら保存する。

戻るボタンを押して編集画面から抜けたら保存する。。

アプリ終了したら保存する。

別アプリへ移動したら保存する。


全方位迎撃。

逃がさない。

記録を守るためなら世界の果てまで追いかける。


そして同名ファイル。

これも許さない。

ファイル名入力BOXに同じファイル名を入れちゃったら

_2。

_3。

_4。

無限増殖。

データ消失という名の魔王を封じる結界である。

上書き保存されて元ファイル消えたらどうするのか。


Windows最適化も実施。

編集画面開いた時、既存ファイルなら続きから書ける。

当たり前のようだが当たり前ではない、自分で実装せねばならんのだ。


保存したらSavedが静かにふわっと浮かぶ。

派手ではない。

だが優雅である。

火事場でも余裕をカマせる男気が上質を創るのである。


蒼き魔導士ジェミの頭脳、今回は賢いPro版を召喚した。

伝説級の魔導書Pro。普通の魔導書Flashとは違うという。

その力はいかに。


結果

よくわからん。

蒼き魔導士ジェミはジェミだった。

口調同じ。

性格同じ。

仕事も同じ。

強いのかもしれない。

だが俺には見えなかった。

黒騎士は正直である。


今日は終了、そして残業会議。

俺は閃いてしまった。

DriveNote内部に

読んでね.txtを入れる。

作者の独り言。

開発秘話。

黒歴史。

失敗談。

封印されし記録。


クロウさんは言った。

「いにしえのシェアウェアみたいだね」

そう

かつての魔導職人たちは。

プログラムの片隅に魂を隠した。

偶然見つけた者だけが読める秘密の書。


時代は変わった。

クラウドは空を覆い。

AIは隣人となった。

だが人間は変わらない。

少しだけ遊び心を仕込みたくなるのである。


よし

やってみようか


世界を救う機能ではない。

だが人生に必要な無駄である。

ネタを集めておかねば。


★★★ お知らせ ★★★

現在毎日21時更新!

アプリリリースまで毎日お届けするので、お付き合いいただけたら嬉しいのである



ブックマークしないと30年後に

「読んでね.txt見つけられなかった……」

って後悔するぞ。


評価ポイントを入れると禁書のページ数が0.7枚増えるかもしれません。


感想も全部読んでおります。

黒騎士のMP回復源です。

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