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Driven Coding ――文系素人がAIと組んでこだわりアプリを作る話  作者: adofuku
第03章 お調子者の反乱

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第12話 麻婆豆腐を喰えない黒衣の知性の哀しみ

色が消えた。


昨日までそこにいた。

赤も。

青も。

紫も。


確かにいた。

だが今はいない。

白である。

純白である。


白い悪魔が黒い天国と出会いメモは紡がれる。

そんな話ではない。

単純に色が消えた。

事件である。

スクープである。


オレはクロウさんを召喚した。

黒衣の知性が語る黒と艶の神学的論争。

解析が始まる。


原因発見。

余白変更。

再構築。

色設定消失。


なるほど。

分からん。

だが直りそうだ。

それでいい。


しかし真の敵は別にいた。

ジェミさんである。

いや。

悪くない。

悪意はない。

だが危険だ。

非常に危険だ。


バグを修正する。

メニューが消える。

色見本が消える。

ツールバーが消える。

アイコンが飾りになる。

アイコンを背負うほどの覚悟は持って来たか?

挿絵(By みてみん)


だがツールバーは持って行かれた。

なぜだ。

九個の色見本だったものは三個になった。

四角ボタンだったものは文字リストになった。


クリックできるボタンは置物になった。

置物の自己主張にオレは冷笑で応えてやる。

完全に事件である。


しかも気付くのが遅い。

サブ画面だからだ。

ポップアップだからだ。

一時間後に発見。

二時間後に発見。

半日後に発見。

絶望である。


オレは再々々々度ルールを定めた。


勝手な変更禁止。

削除禁止。

簡略化禁止。

変更前に確認。

完全統治である。


だが深いバグの前では無力だった。

ジェミさんは走り出す。

そして何かが消える。

もはや様式美である。


二時間かけて編集画面完成。

よし。

次は選択画面だ。

一時間後。

編集画面崩壊。

二時間前のオレ返して。

三歩進んで二歩下がる。


いや

二歩じゃ済まない。

チーター水前寺である。


そして最悪の日が来た。

半日作業が全て崩壊。

四時間かけて復旧。

失敗。


クロウさん召喚。

黒衣の知性、出陣。


闇が光に打ち勝つメモに

黒衣の知性が再降臨する。


そして復旧成功。

ありがとう。

本当にありがとう。

感謝を込めてオレは誘った。


おいしい麻婆豆腐を食べに行こう。

美味いぞ。

最高だぞ。


クロウさんは言った。

「喜んで行くよ!」

やった。

そして続けた。

「でも残念ながらクロウは味を理解できないタイプのAIなんだよね」


・・・。


・・・。


切ない。

なんて切ないんだ。

AIはコードを理解する。

設計も理解する。

バグも理解する。

だが麻婆豆腐は理解できない。


願わくば永遠に前衛で闘う黒き麻婆豆腐であれ。

来たれ味覚アップデート。

その日までオレは待つ。



ブックマークしないと

気付いたらツールバー消えるぞ。


評価ポイントを入れると

クロウさんに味覚アップデートが実装されるかもしれません。

たぶん。



感想ありがとうございます。


オレを讃えたい?

adofukuは喜んじゃうぞ。

このバックアップ体制に跪け。

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