第10話 そしてオレは漆黒ペンギンの神になる
開発者には二種類いる。
バックアップを取る者と
泣く者だ。
オレは前者を選んだ。
Googleアカウントを作った。
GitHub鬼岩城にも降臨した。
新たなる戦場である。
プッシュ。
プル。
その響きだけで文明の進歩を感じる。
プッシュするとプログラムが魔界に送られる。
プルすると魔界から取得できる。
プログラムが見えなければオレの背中に付いてこい。
GitHubが語りかけてくる。
作ったコードを送る。
別PCで受け取る。
別PCで続きから開発する。
未来である。
そしてAI達は言った
「屋号を持て」と。
世界を背負うほどの覚悟は持って来たか?
その名も――
Penguin Works
である。
敢えて言おう。
伊達ワルであると。
タキシードは着ていない。
だが心は常にフォーマルだ。
そしてDrive Noteは進化する。
壁紙。
好きな景色。
好きな写真。
思い出。
それらを背負って文章を書く。
人は記憶でできている。
そして記憶は背景画像にも宿る。
ファイルは直接参照しない。
コピーする。
必ずコピーする。
コピーこそ不死鳥の魅力だと知る男になれ。
元画像が消えても。
Drive Noteは残る。
未来へ続く。
そのためのコピー主義。
さらにWindows版の青枠も討伐した。
あの青い主張。
あの押し付けがましい存在感。
陳腐な自己主張にオレは冷笑で応えてやる。
透明化である。
完全透明。
静寂。
美。
哲学。
ついにメルトダウンするキューティーと無骨さ。
そして付箋に色を付けた。
押す。
押す。
また押す。
意味は無い。
だが楽しい。
燦めき付箋こそオレの魂の火花。
紫ボタンも試した。
カラーテーマも試した。
ユーザーごとの設定も試したい。
夢は広がる。
GitHubの空より広がる。
そしてオレは気付いた。
Drive Noteはメモ帳ではない。
人生を保管する箱である。
願わくば永遠に前衛で闘う黒きテキストファイルであれ。
読んでくれてありがとう。
ブックマークしない奴人生のログ消えると泣いちゃうぞ。
評価ポイントを入れると
Penguin Worksのペンギンが少しだけ誇らしげになります。
たぶん。
感想も全部読んでおります。
パねぇ存在感がモードに一抹のメモを加える。




