無能令嬢と僕を捨てた殿下、貴方の毛根を守っていたのは私だとご存知ありませんでしたか?
最終エピソード掲載日:2026/08/20
「リアラ・シェリン。ギフト一つ持たないお前と結婚したところで国益の足しには一切ならない。爵位だけの無能なお前とは今日付けで婚約破棄とする」
一年に一度の新年宴会。スワロ王国の全貴族が集まった王城のホールで響き渡る婚約破棄の言葉に、宴会場にいた全員の視線が声の主へと向けられた。
そこに立っているのは、天使の化身と称されるほど美しい容姿を持つスワロ王国の第二王子アスラン・フォン・スワロ。アスランの腕には、庇護欲を自然とそそる可憐な少女が抱きしめられていた。
「私と婚約破棄する以上、これ以上殿下をお守りする必要もないでしょう。それでは、どうぞお幸せに」
言葉を終えたリアラが指を鳴らした瞬間、艶やかに輝いていたアスランの髪の毛が急速に色を失っていった。
乱れないようにしっかりと結んでいたはずの髪の毛が、引っ張られる力に耐え切れなかったのか、ハラハラと床に散らばっていった。
「殿下。私のギフトは【毛根再生】。たとえ限定的ではありますが、毛根がすべて消え去った荒れ地(頭)も、干からびかけている土地(頭)もすべて救うことができますの」
一年に一度の新年宴会。スワロ王国の全貴族が集まった王城のホールで響き渡る婚約破棄の言葉に、宴会場にいた全員の視線が声の主へと向けられた。
そこに立っているのは、天使の化身と称されるほど美しい容姿を持つスワロ王国の第二王子アスラン・フォン・スワロ。アスランの腕には、庇護欲を自然とそそる可憐な少女が抱きしめられていた。
「私と婚約破棄する以上、これ以上殿下をお守りする必要もないでしょう。それでは、どうぞお幸せに」
言葉を終えたリアラが指を鳴らした瞬間、艶やかに輝いていたアスランの髪の毛が急速に色を失っていった。
乱れないようにしっかりと結んでいたはずの髪の毛が、引っ張られる力に耐え切れなかったのか、ハラハラと床に散らばっていった。
「殿下。私のギフトは【毛根再生】。たとえ限定的ではありますが、毛根がすべて消え去った荒れ地(頭)も、干からびかけている土地(頭)もすべて救うことができますの」