4話 ホリョ
とりあえず待ち時間の間に考えた俺の設定はこうだ。
他と同じく捕まえられた普通の魔人で、持ちスキルは正直に言う、名前は変えずにホリウチリョウスケ。これでいこう。
人間だとバレたら面倒なことになる気がするから、一旦偽っておく。あと面白そうだから。後先なんて考えてられるか。
そうまとめ終わると、質問の順番が回ってきた。
「え〜と、まずあなたの種族は?」
「魔人です」
「はい。では持ちスキルを申告してください。」
「『フレム』と『ウィンド』です」
「……………なるほど」
後ろから静かな笑い声が聞こえた気がする……そんなに弱いやつなのか俺のスキル。
「最後に君の名前は?」
「ホリウチリョウスケです」
「…は?もう一回言って?」
「ホリウチリョウスケです」
「ふざけてんのか」
「…え?」
???
「え、それ本名なの??」
「え、はい。そうですけど…」
「名前って普通は2文字から4文字だろ!?何だよお前9文字って!?お前の親の顔見てみたいわ!?」
そう言われましても…
「え~~と…じゃあホリウチで」
「却下。なんで今考えた名前出されてはいそうですかってなると思ってんだ。…わかった自分がお前の名前考えてやるから。待ってろ」
なんというトンデモ理論。なぜそうなる??
てか口調変わりすぎだろ!
「いや嫌だよ!?なんで見ず知らずのあんたに新しい名前付けられるの!?」
「う~~~むどうしようかな元の名前ホリウチリョウスケだろ…ホリウチリョウスケ……どうにか短縮して…う~ん」
話聞けや。
「よし決めた!お前今日からホリョな!
お前が言って来た名前もじって付けてやったわ!感謝しな!はい次!」
「ホリョって捕虜じゃねえか!?お前ふざけるのも大概にしとけよ!!!」
「…?大声出さないでもらっていいですか?」
「お前が言うなよ…はぁ…」
…まぁええか、ここで突っかかっても変えてもらえなそうだし。
とりあえず名前以外は疑われずに乗り切れたな。良かった良かった。(よくない)




