007話 宣戦布告
「お~い、ウイングまだ着かないのか?」
ウイングの背中に乗って飛び続けて3日は過ぎている。
「もう少しで着きます。なので、もう少しだけお待ちお。」
「は~、ホントに言ってるのかよ。」
「はあ。」
「こんなことなら、食べ物持ってくるべきだったな。」
こんな話をしていたらミミが、怒鳴り出した。
「もう、我慢の限界ですわ。何か食べ物ないのですか?」
「あるなら、俺様が食ってるわ。」
「ちょっとウイング、何か食べ物ないのですか?」
「ありません。」
「もう、早くご飯が食べたいー」
空腹で暴れてるミミの話の相手をしていたら、次の大陸大六体大陸バーナーに着いた。
「見えました。ここが、大陸7個あるうちの1つバーナーです。」
「やっと着いたのか。」
俺様は、着いた大陸の下を見た瞬間。
シュー
「え!、何か飛んできたな。」
「確かに飛んできましたね。あそこに居る、子供では?」
「うん?、あ~あいつか。」
「どうします?」
「まあ、とりあえずあのガキ捕まえて飯を奢ってもらうぞー」
「了解しました。」
ウイングは、空中から急降下して子供が居るとこに向かった。
「おい、ミミご飯が食えるぞ。」
「……………………………」
「おい、ミミ…てえ何処行ったー」
「ミミは、我の尻尾に布で繋がってます。」
「繋がってるならいいんだよ。早く行けウイング。」
「さらに加速します。」
そして、さっきの10倍のスピードを出した瞬間。
ビリ
この音に気づかず俺様とウイングは、子供の居るところに着いた。
「ヒイー、おおおおお命だけは助けてください。」
「あ!、イヤだよ。」
「お願いします。何でも言うこと聞きますので、お命だけは…」
「言ったな。」
「はい、何でも聞きます。」
「俺様はな、お腹が空いてるんだよ。だから、何か食べ物をくれ。」
「え…あの…食べ物は…」
何でか、怯えている子供は食べ物を渡そうとはしなかった。
「何だよ。ハッキリ言えよ。食べ物ダメなのか?」
「はい、すいません。」
「じゃあ、なんならいいんだよー」
「お命を下さい。」
子供は、後ろにバックステップしてから果物ナイフを構えた。
「は?、お前はそんな小さいナイフで勝てると思ってるのか?」
「やってみないと、分からないだろー」
「ふん、なら来いよ。この竜に勝てるなら。」
ウイングは、睨み付けてスキャンアイを使った。
「我はこの人と戦う気はありません。」
「は?、ウイング逃げるのか?」
「この子は何かに怯えています。」
「それが、何か関係あるのか?」
「関係あります。それが、特に食べ物が大きく関係あります。」
「おい、僕を無視して話してるんじゃね。」
「少し待ってろ。お前らは何に怯えてる?」
「それは…」
ドンドンドン
この音を聞いた瞬間子供は顔色を青色になった。
「おい、そこの子供大丈夫か?」
「大丈夫では、ありません。」
「何でよ。ウイング何かに気づいたのか?」
ウイングは、何かが飛んでくることに気づいた。ウイングは急上昇した。
「おい、ウイング答えろ。」
「すいません。少し黙っててください。」
俺様は契約を結んでから、初めてウイングの警戒モードに入った姿を見た。その姿は、今までのウイングとは全然違った。そして、ウイングが見てる方から何かが飛んできた。
ゴーーーー
ドッカン
「おい、ウイング何だよ今の?」
「あれは、ここの竜です。」
「もしかして、俺とウイングを敵だと思ってるのか?」
「いえ、今のは食べ物を奪われると思って攻撃をしてきました。」
「もしかして…。ウイング!、あの子供が固まってるぞ。」
「残念ながら、彼はもう助かりません。この大陸に居る竜のさっきの攻撃をくらったら、あらゆる人・物でも瞬間で死にいたるんです。」
「そんな竜、俺様が許さん。ご飯とかは、平等に皆が食べるから楽しいものだ。おい、クソ竜。お前を倒して、この大陸をいただくから待ってろー。」
俺様は、液体が飛んできた方に指を指して言った。




