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人を喰らう、味方も喰らう。両方やらなくちゃならないのが屍人喰いの辛いところだね  作者: 柿の種
第3章 ステップアップへの一歩編

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Episode11 - そっちもこっちも

3章終わり


◼︎遠野 葵


「で、どうかなそっちの進捗」

「まだまだねー。アリアの方は対策を立てるって言ってくれたけど、国の方がやっぱり動きが鈍いかも。プレイヤーはもう私達以外にも似た様な情報を掴んでる人も居るっぽくて、結構良い感じなんだけど」


 久々の、リアルでの情報共有。

 私にKFOを教えてくれた、ゲーム喫茶『マーダー』にてロートのリアルであり店員の狼谷(かみたに)赤奈(せきな)とそれぞれの進捗を確認していた。

 と言っても、お互いの情報収集や共有の進捗を伝え合う程度ではあるのだが。


「まぁ仕方ないんじゃないかな。アリアちゃんって……所謂、公務員とかそういうのでしょ?国が動くってならないとしっかりとは動けないよ」

「それはそうなのよねー」


 ソウマを倒した後、私はあの遺跡の中で祭壇に繋がる階段を見つける事自体は出来ていた。

 当然、石板もだ。

 書かれていた文言は変わらず、スキルも追加で獲得できる様にはならなかったが。


「まぁ後は……どこに封印されてるのか分かれば、国も動かざるを得ないんじゃないかしらね」

「その心は?」

「封印されてる場所さえ分かれば、そこを調査して、後どれくらいで封印が解けるか分かるから」

「あー……確かにね」


 狼谷の言う事は尤もだ。

 あの世界はゲームの世界。それもスキルという不可思議な力がある世界だ。

 封印の状態を知るスキルもあるにはあるだろう。恐らく。


「ただ……見つかっても暫くは挑戦出来ないんじゃないかしら」

「それもそうなんだよなぁ……赤奈ちゃんは出るの?」

「出る出る。色んな人と知り合えそうだし。そっちは?」

「んんー……私、というかモンスター側も出れるのは結構良いんだけどなぁ」


 私と狼谷はお互いの持つ携帯端末でKFOの公式サイトを表示させていた。

 そこに書かれているのは、見逃せない情報だ。


「初の公式大型イベント。出れるなら出ておきたいよ。お祭りだしね」


 そう、KFOが正式にサービスを開始して初の公式主催の大型イベントの開催告知が発表されたのだ。

 内容としては主に3つ。

 1つは、各国にてイベント限定のモンスターが出現する事。

 次に、モンスターアバターも入場出来る、イベント限定の共有エリアが設置される事。

 最後に、


「参加表明を出したプレイヤー全員でのバトロワとか、流石に色々気になるじゃん?」

「葵が気になるのは結局味でしょう?もう人は食べたんだっけ?」

「食べた食べた。2人。味が薄かったからちょっと期待外れだったんだけどね」

「……お前ら」


 と、ゲームの話をしていれば。

 いつの間にか近くまで来ていた、オーナーである桐崎が呆れた様な表情を浮かべていた。


「遠野、お前は昼間の喫茶店で人を食べたとか言うな。聞く奴によっては誤解するだろ」

「えぇー?ゲーム喫茶じゃんここ。分かってくれるでしょ」

「分からん馬鹿も世の中には居るんだよ!それと狼谷」

「何ー?桐崎くん」


 桐崎は浅く息を吐き。


「お前はまだ勤務中だろうが。何一緒になってカウンターに座ってんだ。戻れ、中に」

「葵しか居ないんだから良いじゃないの。桐崎くんだってさっきまで裏で事務してた訳だし」

「一応体裁ってもんがあるだろうが……それになんだ」


 桐崎は私と狼谷を交互に見た後に、こう言った。


「狼谷、お前のその喋り方……ムズムズするからやめてくれ。なんでそんな喋り方してる?」

「あー……」

「言われちゃったか」


 私達はお互いに見つめ合った後に、苦笑しつつ。


「「私達」」

「喋り方や声色が」

「似てるから片方が」

「喋り方変えないと」

「訳分からなくなる」

「「じゃん?」」

「その喋り方もやめてくれ……!頭が混乱するから……!!」


 お互いだけの空間ならば別に気にはしない。

 しかしながら、ここには桐崎という第三者も居るし……何なら今はいないだけで、他の客が来る可能性だってある。

 故に、狼谷側が喋り方を変えるという事をしているのだ。

 面倒ではあるが、これをしないと偶に間違えられる事もある為、仕方のない事。苦肉の策というものだった。


「あは、まぁ兎に角。赤奈ちゃんとまた向こうで会うのを楽しみにしとくよ。次は本気でやろう」

「うんうん、こちらこそ。あの時はお互いあんまり本気じゃなかった訳だし……次は負けないわ」

「良いね良いね。それじゃあ、私はここいらで」


 そう言って、私は喫茶店を後にして自宅へと帰ることにした。

 短期目標、長期目標は変わらない。

 但し、付け加えるならば。


「自分がどれくらい強いのか、強くなったのかは確かめておきたいよね」


 実力を測れる機会があるのだ。

 存分に活かさせてもらうとしよう。



――――――――――

プレイヤー:イヴ

合計スキルレベル:24

 戦闘カテゴリレベル:8

  保有スキル:【噛みつき】Lv1、【捕食】Lv2、【カニバリズム】Lv1、【部位破壊】Lv1、【大食漢】Lv1、【ヒットボックス拡張:右腕】Lv1、【魂喰い】Lv1


 探索カテゴリレベル:3

  保有スキル:【聞き耳】Lv2、【隠密】Lv1


 その他カテゴリレベル:13

  保有スキル:【筋力増加】Lv2、【恐怖耐性】Lv1、【口腔生成】Lv2、【多産】Lv1、【配下指示】Lv1、【主従共有】Lv3、【バフチェイン】Lv1、【旧共通語】Lv1、【狂気耐性】Lv1

――――――――――

スキルが増えてきたので、ちょっと記載変えました

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― 新着の感想 ―
公式大型イベント(食べ放題バイキング)か 少しは骨のある.....いや味のある奴が居るといいなぁ〜(๑・﹃ ・๑)ジュルリ
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