第21話 見た目は子供、強さはスーパーマン
自作のラノベを生成AIを用いてコミック化するチャレンジをしています。
※コミックと原作で、一部地名や固有名詞が異なっています
「ニューワールド」(原作版)→「ユークライン」(コミック版)など
クロールタウンから東に進み、深淵の泉に向かう。
キャメルが生命の石を集めるために、モンスターを倒しているはずだ。
素早さを極限まで強化したブラックシューズを装備している私は、まわりのプレイヤーを颯爽と追い抜きながら向かっていく。
皆、なぜ中級職の盗賊なのにあんなにスピードが速いのか、と驚いているようだ。
私は、ただの盗賊ではないのでね……。
しばらくすると、湿原が見えてきた。大小さまざまの池がポツポツとあり、真ん中に泉がある。
池には、綺麗な花が顔を覗かせている。
そして、池の周りには大きなハサミを持つカニのモンスターが動いている。あんなに大きなハサミで挟まれたら、体が真っ二つになってしまいそうだ。それに、あのハサミがありながら、動きがすごく素早い。
そのカニを追いかけながら、剣を振り回している女性がいる。
キャメルだ。
外から見ていると、素早く左右に動くカニにあたふたと振り回されて面白い。
キャメルが乱暴に振り回す剣は、やっとカニに直撃する。
『25のダメージ!』
……まだまだカニのモンスターはピンピンして動き回っている。
埒があかない様子なので、私は後ろからキャメルに近づいて行って、横からカニを倒してよう。
『580のダメージ!』
「きゃあ!ちょっと!?」
キャメルは驚いてこちらを向く。
「……! レナ!?」
「よっ。苦労してるじゃん
手伝うよ」
「ありがとう!
てかレナ、強すぎ!
盗賊に転職したの?」
「うん。ちょっとね」
「はやすぎ~!
どうやったらそんなに強くなるのよ」
「ふふ。秘密の修業をしたの」
「え~!なにそれ!」
「どれくらいカニ倒したの?」
「う~ん。
今ので30体くらいかな~。
なかなか攻撃あたんなくって」
「それで、生命の石は何個ドロップした?」
「それが、まだ1個なの」
「1/30か……。
5個集めないといけないから、あと100体以上倒さないとね。
一緒にがんばろ」
「うん!」
あと100体以上か……。私の攻撃力なら、カニは命中率100%、一発で倒せるし、素早さもある。
そんなに時間はかからないはずだ。
私は、湿原の泉のまわりをぐるりと走りながら、片っ端からカニを倒していく。
5週ほどして、倒したカニは100匹ほど。
拾った生命の石は4つになった。
「キャメル、集まったよ!」
「レナ、はやすぎよ~。
私、まだ3匹しか倒してないのに……」
「はい、これ」
「ありがとう~!」
「じゃ、次はカナデのところに行こっか」
「そうだね!」
私たちは、西に進んでクロールタウンを通り抜け、更に西へ進む。
キャメルがついてこれるようにスピードを調整しながら走っていくと、だんだん草木がなくなり、気温も高くなっているのに気づく。
空気は乾いていて、汗が噴き出す。
「あっついね~」
「うん。ここでずっと狩るのはつらいかも」
あたりはゴツゴツした岩場になっていて、看板が立っている。
『無風の岩場』
看板の向こうにはトカゲのモンスターが見える。
「こいつかな?」
キャメルが攻撃する。
『18のダメージ!』
攻撃されたトカゲは、キャメルに向かって口から炎を噴きだす。
ブオオォン。
「うわっ!
びっくりした」
キャメルの服は、肩と太ももの部分に火が移ってちょっと燃えてしまった。
白い肌が覗く。
「も~。
火を使ってくるなら最初からいってよ~!」
キャメルが装備しているウッドシールドでは、炎は防げなさそうだ。
「倒すね」
『640のダメージ!』
「ほんと、レナ強すぎて笑っちゃう」
私が与える桁違いのダメージ量にキャメルはあきれたように笑っている。
「はは」
「ねえ、あれ、カナデじゃない?」
キャメルが指さす二つ先の岩場には、小柄な少年、いや、少女がトカゲ型のモンスターと戦っている。
カナデが振り下ろす剣とトカゲの爪がはじけ、火花が飛んでいる。
「ホントだ。
いこ!」
「うん!」
カナデはおへそが見えるタンクトップ姿で、トカゲとバトルを繰り広げていた。
少女が凶暴なトカゲと健気に戦っている姿は、なんとも応援したくなる。
キャメルが、先を走っていきカナデに向かって叫ぶ。
「カナデ~!おまたせ!
手伝うよ」
カナデがこちらに振り向いて、嬉しそうニカッと笑う。
あっ、カナデ笑っているところ、始めて見たかもしれない。
エクボができてキュートだ。
しかし、カナデがこちらに気を取られた瞬間、トカゲは大きく口を膨らませる。
まずいっ!カナデに向かって炎を噴き出すつもりだっ!




