表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界を救った英雄は平穏を望んだ。だけど転生した俺は強くなりたい  作者: sai


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/91

46

「……と言うか。」


はなが青龍を見る。


「何故、猫なのですか?」


「え?」


青龍は首を傾げる。


「ご主人様は動物が好きでしょ?」


「そこの駄犬が犬なんだから、私は猫!」


「別に深い理由なんてないわ!」


「どうでもいいから、変わりなさいよ。」


「嫌です。」


はなが即答する。


「ご主人様のお側は譲りません。」


「むぅ……。」


頬を膨らませる青龍。


そのやり取りを見ていた俺は、ふと気になった。


「そう言えばさ。」


「皆、本当の姿ってどんな姿なの?」


その質問に三人が反応する。


「私は青龍ですから、本来は龍の姿です。」


青龍が胸を張る。


「私は麒麟です。」


六合は穏やかに微笑む。


最後にはなが口を開いた。


「私は白虎です。」


「昔は人型で過ごすことが多く、ご主人様のお世話もその姿で行っておりました。」


「へぇ……。」


「じゃあ、その姿も見てみたい!」


はなが部屋を見回す。


「白虎の姿になりますと、この部屋では少々狭すぎます。」


「人型でしたら、お見せできますが。」


「私も人型でいいわ!」


青龍が勢いよく前へ出る。


「どうせなら、ご主人様に久しぶりに見てもらいたいし!」


次の瞬間。


二人の身体が柔らかな光に包まれる。


先に光が収まったのは、はなだった。


そこに立っていたのは、腰まで届く白銀の髪を揺らす、一人の女性。


凛とした雰囲気を纏いながらも、その表情はどこまでも優しい。


白を基調とした和装に身を包み、その立ち姿は、まるで一枚の絵画のようだった。


「改めまして、ご主人様。」


「こちらが人型の私です。」


続いて隣の光も弾ける。


現れたのは、長い青髪を後ろで束ねた少女。


勝気そうな瞳を輝かせ、自信満々に胸を張る。


動きやすそうな中華風の装いに身を包み、活発な雰囲気が全身から溢れていた。


「ふふん!」


「どう? びっくりした?」


俺は二人を見比べる。


「……。」


「……。」


「綺麗。」


思わず本音が漏れた。


次の瞬間だった。


「やったー!」


「ご主人様ー!」


青龍が勢いよく飛び付き、そのまま抱きついてくる。


「ご主人様。」


少し遅れて、はなも優しく抱きついた。


「お、おぉ!?」


突然の出来事に身体が固まる。


左右から抱きつかれ、思わず六合を見る。


六合は微笑みながら、


「お二人とも、ずっとこの日を楽しみにしていましたから。」


とだけ言った。


「いや……その……。」


「嬉しいんだけどさ。」


照れくさそうに頭を掻く。


「犬や猫の姿なら普通に撫でたり抱っこしたりできるんだけど……。」


「人の姿だと、ちょっと恥ずかしいというか……。」


その言葉に二人は顔を見合わせる。


「そ、そういうことなら……。」


青龍は名残惜しそうに離れ、


はなも「あっ……。」と小さく声を漏らし、一歩下がった。


「申し訳ありません、ご主人様。」


「つい嬉しくなってしまいました。」


「いや!」


「嫌だった訳じゃないから!」


慌てて否定すると、


二人は安心したように微笑んだ。


その様子を見て、


六合は小さく笑い、


セレナは「仲良しなんだね!」と嬉しそうに笑っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ