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冒険者  作者: sai


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食事も終わり、部屋には穏やかな時間が流れていた。


はなは湯飲みに口をつけると、俺へ視線を向ける。


「ご主人様。」


「ん?」


「今後は、どのようになさるおつもりですか?」


「今後?」


「はい。」


「目標と言いますか、この世界で何をしたいのかです。」


俺は少し考えた。


「まずは、お金を稼ぎたい。」


「魔法ももっと上達させたい。」


「ある程度は強くなりたいな。」


「せっかく異世界に来たんだし、この世界を楽しみたい。」


「色んな町を見て、美味い飯も食って、冒険もしてみたい。」


そこまで話して、一度言葉を切る。


「……それと。」


「もし帰る方法があるなら、地球には帰りたい。」


「親父や母さん、茜も心配してるだろうし。」


「何だかんだ言って、俺が生まれ育った世界だからな。」


はなは静かに頷いた。


「承知いたしました。」


「その願い、私も全力でお手伝いいたします。」


すると、部屋で静かに話を聞いていたクロードさんが口を開いた。


「でしたら、私からも一つ。」


俺とはながクロードさんを見る。


「私は、これからもお二人と行動を共にするつもりです。」


「え?」


思わず聞き返した。


「元々、そのつもりでおりました。」


「お二人だけでは、この世界で分からないことも多いでしょう。」


「私にできることがあれば、お力になりたいと思っています。」


俺は少し戸惑う。


「でも、俺たちと一緒にいて大丈夫なんですか?」


「私は冒険者です。」


「依頼さえこなせれば、誰と行動するかは自由です。」


「それに。」


クロードさんは穏やかに微笑んだ。


「お二人と旅をするのも、悪くないと思っています。」


俺は思わず笑った。


「ありがとうございます。」


「正直、すごく助かります。」


クロードさんは静かに頷く。


「こちらこそ、よろしくお願いいたします。」


「はい。」


「俺も、よろしくお願いします。」


はなも嬉しそうに頭を下げる。


「改めまして、よろしくお願いいたします。」


三人は自然と笑い合った。


こうして俺たちは、改めて三人で旅を続けることになった。

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