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冒険者  作者: sai


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ギルドへ戻り、受付で薬草を提出する。


「確認しますね。」


受付のお姉さんが一つずつ薬草を確認していく。


「はい。問題ありません。」


「依頼達成です。」


そう言って報酬を受け取る。


「よし。」


初めての採取依頼。


初めての討伐。


今日は色々あったが、無事に稼ぐことができた。


その帰り道。


屋台で夕食を買い込み、宿へ戻る。


◇ ◇ ◇


「いただきます。」


部屋で食事を始める。


腹が減っていたこともあり、あっという間に皿が空になっていく。


「……。」


食べ終えた俺は、真剣な表情になった。


「はな。」


「はい、ご主人様。」


「大変だ。」


「……?」


はなも姿勢を正す。


「何かありましたか?」


俺はポケットからタバコを取り出す。


残っている本数を数える。


一本。


二本。


三本。


「……。」


「タバコが、もうこれしかない。」


部屋に沈黙が流れた。


「…………。」


「…………。」


はなは小さく息を吐く。


「では、この機会に禁煙しましょう。」


「百害あって一利なしです。」


「いやいやいや。」


俺は即座に首を振る。


「無理。」


「俺はタバコがないと生きていけない。」


「そこまでではありません。」


「いや、そこまでなんだって!」


思わず立ち上がる。


「飯の後。」


「コーヒー。」


「考え事。」


「全部タバコがセットなんだよ!」


「それは依存です。」


「違う!」


「相棒だ!」


「依存です。」


「違うって!」


「ヤニカスを舐めるなぁぁぁ!!」


半ば逆ギレだった。


その時だった。


コンコン。


部屋の扉がノックされる。


「失礼します。」


クロードが部屋へ入ってきた。


「……。」


少しだけ困ったような表情を浮かべる。


「話が聞こえてしまったのですが……。」


「あっ。」


「こちらの世界にも煙草はありますよ。」


「……え?」


俺の目が輝く。


「本当ですか!?」


「はい。」


クロードは静かに頷く。


「こちらでは薬草を乾燥させて作るものが一般的です。」


「薬草?」


「ええ。」


「体内の魔力の流れを整えたり、疲労回復を助けたりする効果があります。」


「吸いすぎは良くありませんが、適量であれば健康を損なうどころか、むしろ体に良いとされています。」


「……。」


「……。」


俺とはなが同時に固まる。


そして。


「最高じゃねぇか、この世界ぁぁぁ!!」


俺は思わず立ち上がり、両手を突き上げた。


その隣で、はなだけは小さくため息をついていた。


「……ご主人様が喜ぶところ、そこなのですね。」

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