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冒険者  作者: sai


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2

「起きてください!」


体を揺さぶられ、ゆっくりと目を開ける。


目の前にいたのは――中年のおっさんだった。


……ないわ~~。


いや、そこは可愛くなくてもいいから女の人だろ!


現実はそんなに甘くないらしい。


よく見ると、少し離れた場所にさらに二人いた。


一人は白髪の老人。


もう一人は……どう見てもヤ〇ザだ。


人を見た目で判断するなとはよく言う。


だが、あれは絶対そっち系だ。


間違いない。


目を合わせたら最後、消される気がする。


そう判断した俺は、おっさんをガン見して視界からヤ〇ザを消すことにした。


「目が覚めたみたいだね。なかなか起きてくれないし、寝言を言いながらうなされていたから心配したよ。」


……見た目はおっさんだが、人は良さそうだ。


それだけが救いだった。


「ちょっと昼寝してたら、いやな夢を見ちゃってさ。たぶんそのせいだ。心配してくれてありがとう。


……で、どちら様ですか?


あと、ここどこ?


俺を閉じ込めてどうする気?


言っとくけど、うち貧乏だから身代金なんて出ないよ?


母さんは頑張ってくれるかもしれないけど、親父は一円も出さないと思う。妹ならともかく、俺のためには絶対にな。」


「ちょ、ちょっと待ってくれ!


君もここがどこか分からないのかい?」


話を聞くと、どうやらこの三人も気が付いたらこの部屋にいたらしい。


部屋の中を隅々まで調べたが何も見つからず、途方に暮れていたところで、部屋のど真ん中で大の字になって寝ている俺を発見。


「こいつが犯人グループの一人じゃないか?」


そう思って起こしたらしい。


……いや、犯人ならど真ん中で爆睡なんかしないだろ。


そうツッコミたかったが、俺も自分の状況がまったく分からなかったので、とりあえず黙って話の続きを聞くことにした。

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