第169話 キャー水着流されちゃった(棒)
ビーチはハプニングの宝庫だと聞いている。だから男はつねに警戒を怠ってはならないのだ。
「カナタさーん!えい!えい!」
「あはは!やったなー!それ!」
珍しく裸眼の楪と俺は波打ち際で水の掛け合いっこをしていた。楪の谷間に流れていく水滴がとてもセクシー。そして俺たちは沖の方へと泳いでいく。
「カナタさん!わたし足がつかなくなってきました!」
「お?今そっちに行く」
俺は楪の傍に寄って、彼女の両脇に手を入れる。そして持ち上げる。海の中なのですごく軽い。
「重くないですか?」
「うんん。そんなことないよ」
俺はそのまま両手を伸ばして楪を持ち上げる。そしてその場でぐるりと回転する。
「きゃはは!メリーゴーランドみたい!」
楪の身体は遠心力で宙に浮いてくるくると回っている。そしてそんなさなかだった。楪の瞳が妖しく輝いたのは。
「あーれー!遠心力がぁ!」
そう言いながら楪は両手を背中に回して何やらもぞもぞと動かす。そしてブラが緩んで下乳がプルンと現れる。
「ふぁ?!」
「きゃーカナタさんのエッチー!」
そしてブラ紐は波打ち際の方へとぴゅーんと飛んでいく。俺の両手に生乳の柔らかな感触が触れる。俺は慌ててすぐに海に楪を戻す。
「ちょ!何やってんの?!」
「違いますー!わたしじゃないんですよー!カナタさんが悪いんだからね!」
楪は舌をペロッと出して淫靡な笑みを浮かべる。気がついたら楪は綾城菌に汚染されてSの波動に覚醒してしまったのだ!とうとう俺もその波動をもろに食らうことになってしまった。
「いやん♡恥ずかしいょう。どうすればいいんですかぁ?!」
楪は舌なめずりしながら俺のことを見詰めている。このままではまずい。至急他の野郎に見えないようにおっぱいを隠さねばならなぬ。俺は楪に正面から抱き着いた。胸に二つのふくらみがぎゅーぎゅーと柔らかにだけど強く押しつけられた。き、気持ちいい!
「あん!こんなのぉ!だめぇ!」
楪はそう言いながら俺の背中に両手を回す。背中を指で擽ってくる。くすぐったい感触が背中を甘く痺れさせる。何この地獄みたいな天国!ヤバいって!ヤバいょう!
「カナタさぁん。わたし、唇が……しょっぱいんです」
俺は楪の艶やかな唇を見る。プルンとしてとても柔らかそうだ。楪も言っているしょっぱいって。だから塩っけを落してやらないと。
「……ん」
俺は楪に顔を近づけてその唇を舐める。海の塩のしょっぱさを感じた。だけど同時にその奥に果てしない甘ったるさを覚えた。
「カナタさ……ん、お口の中もなんです……ちゅ……っん」
俺は楪の唇を奪って中に舌を差し込む。楪の舌が俺の舌を優しく迎えてきた。だけどそれは女の罠だ。このままなされるがままなんて男の矜持が許さない。俺は舌を楪の口の中で暴れさせる。
「……ぁん!っんん!ちゅっ……むちゅ……ああっ!」
楪の舌は俺の蹂躙によく耐えたと思う。だけど未来チートの俺の舌はまだまだうぶい楪の舌を容赦なく弄った。楪が俺の背中に回した両手が強く俺を抱きしめる。きっと耐えるためだ。
「あ!……カナタしゃん……ダメぇ……ぅん……ちゅ……ん!」
俺は唇を放す。俺たちの唇の間に唾液の橋が架かる。それはやってきた波を被ってすぐに消えてしまったけど、俺たちを確かにつないでいたのだ。楪はぽーっとした笑みを浮かべて俺を見詰めている。
「カナタさん。ここはわたしたちだけの世界なんですね」
「そうだね。俺には今お前しか見えないよ」
頬を赤く染める楪にはかつてのおっかなびっくりしていた恐れはもうなかった。艶だけがそこにある。このままこの甘い雰囲気に浸かっていたい気持ちはあった。だけど。
「水着。取りに行こうか」
「そうですね。今日はここまで。うふふ」
俺たちはそのまま身体を合わせて横歩きで波打ち際に向かう。そして漂っていた水着に俺は手を伸ばす。だがその時。
「わぉーーーーん!」
突然海の中から現れたムーちゃんが水着のブラを口にくわえた。
「はっはっはっわん!わーーーーーん!」
「まだ壊れてますよこのひとぉ!?」
俺と楪は唖然とした。そしてムーちゃんはそのまま四つん這いのまま犬のようの様に波打ち際を走っていく。
「い、いかん!追いかけないと!?」
「え?!このままですか?!」
「他に方法がないだろうぅが!」
俺たちはカニの様に波打ち際を走って、犬ムーちゃんを追いかける。夏は終わらない。いや、このままオチがつくのやだなぁ。だから続け!俺たちの夏!俺たちの活躍にご期待ください!
小ネタ「皇都大学工学部建築学科助教授常盤せんせー!」
助教授「はーい。ゼミの出欠取りまーす。五十嵐さん」
五十嵐「はい!今日も元気です」
助教授「はーい。大変結構ですね。ところでレポートは終わったかな?」
五十嵐「もうちょっと待ってもらえないですか……だめ?」
助教授「駄目でーす。今日中に出してねー」
五十嵐「がーん!」
助教授「はい。それではゼミの時間だよ。このコーナーでは筆者の脳内ファンが届けたファンレターから厳選した質問にこの助教授自ら答えまーす」
五十嵐「せんせー。脳内ファンって実在してるんですか?ただの電波なんじゃないですか?」
助教授「ネット小説家は脳内に10万人のフォロワーを飼っている痛い人しかいません。電波ではありません。彼らの中では事実なんです」
五十嵐「やっぱり電波じゃん。というかせんせー。助教授って今はもうないんじゃ」
助教授「……わかってねーなー!かー!わかってねー!」
五十嵐「何がわかってないんですかぁ?」
助教授「これは誘い受けです。『助教授はもういませよ』っていう読者様からのツッコミを待っている作者の誤字指摘マゾヒズムの発露です。筆者はビクンビクンしたいんです。無知を曝してそれを指摘されて羞恥する自分に萌える大切なマスターベーションタイムです。邪魔した五十嵐さんの罪は重いです。反省!」
五十嵐「せんせー。ますたーべーしょんってなんですか?なにをマスターするんですか?」
助教授「ネットで調べてください。はい。では質問タイムに入ります」
五十嵐「はい。せんせー。赤いガラナ至上派さんから質問が来ています。『ヒロインたちの身長ってどうなってるんですか?』だそうです!教えてください!」
助教授「はーい。ではお答えしますね。高い順に並べます」
ミラン 171 FからややGになった
スオウ 168 G
五十嵐 166 G
滝野瀬 165 F
綾城 164 F
東海林 162 E
鯖にゃん 161 EからややF
ムーちゃん 160 E
楪 155 H
日根野谷 148 GからややH
助教授「こんな感じとなります」
五十嵐「私って意外に大きかったんですね。驚きました」
助教授「お前は自分の身長も把握しとらんかったんか」
五十嵐「スリーサイズとかはわからないんですか?」
助教授「あれは立体感を緻密に考えないといけないので設定してません。くびれと尻は数字ではなく文字で表現したいと筆者は言い訳しております。それで勘弁してあげてください」
五十嵐「大人の事情ってやつだね!わかった!」
助教授「今回のゼミはここまでです!皆さんレポートの提出をお願いいたします!」
助教授、五十嵐「「では、またね!」」




