第143話 パンツスーツもありだとわかったとき、男は大人になれる。
『前回の答え』
第142話 スーパーホスト伝説~反社のカナタ~隣でオラオラとブラジルポルトガル語でイキってくるエディーニャさん編 のポルトガル語の日本語原文載せておきます。
翻訳間違ってたらごめんね(;´Д`)
Puta,puta,putas! Por que voces gastam dinheiro para esses vagabundos feios? Olha! olham bem. Bem direito! A magia sera quebrada quando amanhecer. Vagabundos feios que estam aqui nao merecem nada por gastar dinheiro que voces ganharam fazendo programa. Ao contrario, aqui está o meu, lindo, forte, fiavel. Voces nao escolhem homens feios que batem voces, escolhem homens scinceros,lindos e fortes! Ah! me desculpem. Voces putas nao serao escolhidas por homen maravilho como o meu por que voces são feias! Desculpem!
『ぷーた。ぷーた。ぷーた共!お前らはどうしてこんな日の下も歩けないようなブ男どもに高い金なんて払って貢いでいるんだ?よく見ろよく見ろよく見ろ!夜が明ければ魔法は解けるぞ!ここにいる男どもはお前らが体売って必死に稼いだ金にあたう価値などちっともないぞ!それに比べれば、私の男は美しい、強い、頼りになる。女なら自分を殴ってくるような不細工よりも誠実で美しく強い男を選べ。あ、すまない。お前らプータはブスだから私の男のような素敵な男には選ばれないか!これはしっけい!ははははは!!』
Sou princesa! Baixe sua cabeca.Digo a senhoritas do japao,Eu sempre duvidava.Porque voces comem tapioca fazendo chazuke e Serfie entrando em cio. Esculte bem! Tapioca e mais gostozo torrada que chazuke. Isso e verdade, verdade mesmo. eu gostava tapioca torrada colocando leite de coco em cima.Meu irmao gostava colocar presunto e ovo no maio. Quando vir para o Japao, esperava muito. Mas voces putas se satisfazem comendo chazuke de tapioca! Torre,terre,torre. torre tapioca. Tapioca e torrar!
『私が姫だ!頭が高い!そして日本のセニョリータどもに告げる!私はいつも思っていた!なんでお前らはタピオカを茶漬けにして、それに発情して自撮りなんてするんだ!いいかよく聞け!タピオカは茶漬けよりも!焼いた方が美味しい!これは本当だから!本当に美味いから!私は焼きタピオカにココナッツミルクを塗るのが好きだった!弟はハムと卵を挟むのが好きだった!日本に来るときにタピオカが流行っていると聞いて、私は期待した!なのにお前らプータは!タピオカを茶に漬けるだけで満足してやがる!焼け!いいから焼け!タピオカ!タピオカ!タピオカは焼けぇええええええええええ!!!』
Não prescisa de palavra! Não quero saber a diferenca. Pode estar em qualquer local. Simpresmente quero ficar perto de você. Não quero nada mais. Amo você eternamente.
『言葉なんていらない!違いなんて知らない!どこにいてもいい!ただただあなたの傍にいて!それ以外の未来なんてもういらない!あなたを愛し続けたい!』
('Д')<翻訳してくださったのはポルトガル語話者の日本人で、ブラジルへの留学経験もあるひとです。なおその人はこの翻訳をしているときに、しきりに「ブラジルでこんな表現使うかなぁ?うーん。悩むぅ(;´Д`)」と言っておりました。
(;´Д`)<いやほんと、そもそもの日本語原文がねぇ?煽り文が酷い酷いなので、訳するのきつかったと思います。
<m(__)m><翻訳してくださったPさんありがとうございました。ここで謝辞を捧げます。
(*´Д`)<では本編をどうぞ!
大学生は誰しもがある言葉から逃れられない。それを人は就活という。あれになりたい、これになりたい。あるいはお祈りざまぁ喰らって、現実を知ったり。大学生というモラトリアムはその活動を通して終わりを迎える。
「だけど一年からやるのは、早すぎじゃない?」
朝の渋谷で俺はそう独り言ちる。いわゆる地味で外連味もなく面白くもないリクルートスーツを着てまるでサラリーマンの様に道路を渡る。今日は五十嵐のお願いで彼女の『就活』に協力することになった。待ち合わせ場所の喫茶店に入ると、五十嵐はすでにテーブル席についていた。何かの本を読んでいた。そしてこの間買ったであろう、パンツスーツをきっちりと着こなしていた。なんかその姿に新鮮な魅力を感じる。普段ポヤポヤしているからこそ、真面目な雰囲気がギャップに刺さる。いや。パンツスーツって意外にアリだな。お尻から足への丸い線が綺麗でちょっとクラっとする。
「よう。今来たところだぞ」
俺はそう言って五十嵐の正面の席に座る。すると五十嵐は本をぱたんと閉じて俺に柔らかな笑顔を向ける。
「やっほー。今日はありがとうね」
「いや。別にいいさ。でも一年のうちから就活ってのは、まあなかなか真面目だよね」
「そうだよねぇ。ほんとはもっとのんびりやりたいかな。でもやっぱり早ければ早い程有利って聞いたからね。頑張らないと」
両手で小さくぐっとガッツポーズを取る五十嵐は可愛らしく見える。だけどその心の内側が俺にはよくわからない。でも未来において彼女がアナウンサーになって、情熱をもって仕事をしているところを俺は見たことはない。もちろん世間様では大人気だったけども。家では本当に『仕事だる』とか『原稿読むのめんどい』とか『芸能人うざい』とかそんな愚痴ばかりを垂れ流していた。あの仕事に就くことが本人のためになるとは思えないんだよな。
「ふむ。ところで、その本何?」
テーブルの上には豪華な装丁でかつ分厚い本が一冊あった。
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『王の二つの身体』
エルンスト・ハルトヴィヒ・カントロヴィチ=著
葉桐翔斗=訳
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あれ?葉桐教授の訳本?!俺は動揺を顔に出さないように努めた。
「ん?この本?なんか宙翔が送ってきたの。夏休みの課題図書だって。感想文を書いて提出しろって」
「は?え?はい?読書感想文?!」
「うん。大学生だしもうないと思ったんだけどねぇ。宙翔は昔から私に読書感想文を夏休みに出してくるから」
「なにそれ?そんなの馬鹿正直にやらなくてもいいんじゃないか?」
「でもやらないと宙翔がチクチク煩いからね」
葉桐が五十嵐に毎年の夏休みに読書感想文の宿題を出していたことに、俺は動揺を通り越して呆気に取られた。これはなに?新手のモラハラ?
「20×20の作文用紙三枚分の読書感想文って辛いよね。宙翔は最後の三行目まで文字で埋めろっていうから毎回苦労してるんだよねぇ」
小学生あるあるネタなのに、なんで葉桐と五十嵐が関わると途端にホラーみたいに聞こえるんだろう?もういいや。話を変えよう。
「でもスーツは綺麗にキマってるね。いいんじゃない?」
「そう?ありがとう!なんか家出るときは鏡見て違和感あったけど、ちょっと自信ついた!ふふふ」
五十嵐が普通の女の子らしい不安を持っていることに俺は安心してしまった。
「常盤くんもリクルートスーツなんだね。いつも派手系スーツだからなんか新鮮」
「俺、かわいい?」
「なんかワイルドさが抜けて借りてきた猫ちゃんみたい」
「どんな例えだよ」
「でもそんな感じ!野生感ないよね!そう。社畜になりに来たライオンみたいな?」
「ええ…。まあ褒められてるってことにしようか」
五十嵐は柔らかに笑っている。こういう他愛もないやり取りにやっぱり愛おしさを覚えてしまう。所詮男は女の笑顔に弱いのである。そして俺たちは席を立ちテレビ局へ向かった。
今回のセミナー。厳密に言えば就職活動ではなく、大学生にテレビ局の仕事体験をしてもらうというお遊びイベントみたいなものである。だけどどうせ裏ではその名簿で将来的に採用する人間のチェックはしているのだろう。好きな格好で来てくださいって言うと皆がスーツで俺一人アロハシャツみたいなアレ系イベントと同じである。
「いいか就活っていうのはな。常に見られているんだよ。一挙手一投足!すべてが採点の対象なんだ!」
「へぇそうなんだ。じゃあ気をつけないとね」
「そうそう。だから常に緊張感をもってビシッとキメるんだ」
だから俺は堂々とした足取りでエントランスを潜ろうとする。そして入った瞬間に視線を感じた。
「やっぱり見られてるな」
無数の視線を感じる。警戒、値踏み、恐怖。そんな負の感情。すでに就活戦線ははじまっているようだな
「見られてるのわかるの?!常盤くんすごい!」
五十嵐が無邪気に俺を尊敬の目で見ている。ちょっと俺その視線でうれしくなっちゃう。
「すみません。ちょっとそこの人止まってください」
気がついたら俺を囲むように警備員たちが立っていた。
「今どきは芸能事務所も反社とは付き合わないんです。お帰りいただけませんか?」
「違う!俺大学生!反社じゃない!反社じゃないようぅ!!」
感じた視線は俺への疑いの目だった。学生証を提示し、今日のセミナーへの参加票を見せると警備員たちはしぶしぶ下がっていった。
「五十嵐ぃ。俺は!俺はぁ!」
もう泣きそうだよ。リクルートスーツ着てたら、画一的で没個性な真面目な就活生に見えるはずじゃないのかよ!
「あーよしよし。可哀そうだねぇ。ほんと暴対法はひどいね!」
五十嵐が俺の頭をなでなでしてくれた。まあ暴対法は大事だと思うけどね。でも俺を規制する根拠にするのはやめて欲しい。果たしてこんな調子で今日のセミナーを乗り越えられるのか?果てしなく不安になった。




