2531話 ラストアクション
スキル【覇道竜陣】を使い、【虫眼鏡踊子】と透明な【生命の樹獣≠???】を黒炎で分断し、さらには大ダメージを与えた【風船飛行士】。
かなりのファインプレーだが、それは俺のサポートあってのことだ!
調子に乗るなよ!
「ちょっwww
誉めたいのか釘を刺したいのかどっちかにしてほしいンゴねぇwww 」
どっちもだ!
ここまで来ればあと少しで倒せるはずだ!
【風船飛行士】、お前のリソースの使いどころだ!
ケチるなよ!
こいつが拘束されてる今ならお前の全力が当てられるだろ?
「仕方ないンゴねぇwww
オレのリソースを存分に使った一撃くらうンゴwww
スキル発動!【覇道逆鱗】www 」
【風船飛行士】になけなしのリソースを使わせて放たせたのは竜人系スキルの奥義……【覇道逆鱗】だ!
これが【風船飛行士】の向いている方向に放たれていき、眼前が何も見えなくなるほどの熱量が周囲に降り注いでいった!
かつて青竜レイドボスの【オメガンド】と戦った時はあの一撃でプレイヤー側がほぼ全滅させられていたくらいのものだ。
使い手がプレイヤーである【風船飛行士】に格落ちしたとはいえ、その威力は絶大!
金縛りを受けている透明な【生命の樹獣≠???】の身体が燃え尽きていき、泡のような光の粒子が流出しはじめたぞ!
「やったぜwww
なんとか一体目を倒したンゴねぇwww
かなりリソースを使わされてもうスカスカだが、まだやれることはありそうだwww 」
まだ他の【生命の樹獣≠???】は残っているものの、俺たちが担当していた透明な【生命の樹獣≠???】を倒したと確信した【風船飛行士】は勝利の余韻に浸っていた。
……だが、気配がおかしい!
透明な【生命の樹獣≠???】は消えつつあるんだが、一方で通常の消え方とは別の気配の揺らぎ方を感じてしまっている。
おい【風船飛行士】!
何か変だぞ!
「オレが変だって?www
貶しすぎワロタwww 」
違う違う!
一回退避して様子を見た方が……
そう俺が伝えようとしている最中にそれは起きた。
【Last Action!】
【Ain】
【【全てを消失させる無】】
透明な【生命の樹獣≠???】がいた周辺が空間ごと一気に刈り取られたかのように消失し、その空間にいた全てのものが消し去られた。
消し去られたものの中には周囲に広がっていた黒炎もそうだが、逃げ遅れた【風船飛行士】も同様だ。
それにしてもここにきて新たなギミックかよ……
まさか倒すことで発動する奥義のようなものがあるとはな……
俺は気配で分かったから回避できたが、透明な【生命の樹獣≠???】は目視出来ないから普通は回避できないんだろうなぁ!?
中々鬼畜な能力をセットとしてレイドボスに仕込んできたな。
【風船飛行士】をここで道連れにされたのは痛手過ぎる……
だが、お陰さまでようやくこの透明な【生命の樹獣≠???】の正体も分かったというものだ。
こいつらの正体は【アイン=ソフ=オウル】だ!
つまり、【アイン】個体、【アイン=ソフ】個体、【アイン=ソフ=オウル】個体の三体がいたのもそれが理由だな!
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】が【名称看破】しました】
【【世界剣樹ー中層ミドリーブ】のレイドボス【生命の樹獣≠???】】
【【包丁戦士】「 こいつらの正体は【アイン=ソフ=オウル】だ!
つまり、【アイン】個体、【アイン=ソフ】個体、【アイン=ソフ=オウル】個体の三体がいたのもそれが理由だな!」】
【【アイン=ソフ=オウル】の特殊防御権限が1部解除されました】
【【アイン=ソフ=オウル】の【名称公開】により】
【知名度に応じたステータス低下効果付与】
【Raid Battle!】
【生命の樹獣≠???】
【アイン=ソフ=オウル】
【世界剣獣】【生命樹剣≠???】【???】
【無】
【無限】
【無限光】
【三体は一心同体】
【生命のパスは地へ広がり】
【ーーー???ーーー】
【テクスチャの行く末を定義する】
【ーーー???ーーー】
【レイドバトルを開始します】
戦闘途中で名称看破しただけで情報が更新されたからなのか分からないが、再度レイドアナウンスが鳴り響きはじめた。
とりあえず弱体化に成功したから、ここから少しは楽になることを期待しよう……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




