2527話 荒ぶる風の竜
「とりあえず地雷を引かないように攻撃するしかないンゴねぇwww
【魚尾砲撃】以外で攻撃してみろwww
とりあえず最低限違う系統の攻撃なら反応しないかもしれないンゴねぇwww 」
【風船飛行士】が言ったようにスキル【魚尾砲撃】がタブー攻撃の可能性がある以上むやみやたらと【魚尾砲撃】を使うのはリスキーだ。
だが、気軽に使える攻撃手段なんてあんまりないぞ!?
しかも、あるとしても威力が何段階も落ちてしまうから一気に攻撃力が落ちてしまうがこればっかりは仕方ないか……
スキル発動!【三叉漁板】!
俺は手元にトライデントを呼び出し、それを地面に突き立てていく。
すると透明な【生命の樹獣≠???】の頭上にタライが落下し始めたのだ!
「シュール過ぎる攻撃でワロタwww
よりによって選んだスキルがそれかよwww 」
【風船飛行士】には笑われたが、その一方で見た目がシュールなこと以外には口出ししてこなかった。
それは【風船飛行士】がこのスキル【三叉漁板】が透明な【生命の樹獣≠???】への有効的な攻撃手段の一つだと認識しているからだろう。
それもそのはず、挙動としては【風船飛行士】の放ち続けている銀の矢と似たようなもので、ある程度敵の位置を自動で認識して当てに行ってくれるからな!
しかもオート照準じゃなくて俺の意思を込めて落下地点をずらすことも出来る。
だからガードを崩すことや、ガードを突破して当てること……どちらも臨機応変に対応できるからだ!
……まぁ、その分威力はお察しだが、繋ぎで使う分には申し分ないだろう。
回避タンクしながらやる攻撃ならこの程度でも充分だ!
そうして俺は透明な【生命の樹獣≠???】の攻撃を避けながら都度地面にトライデントを突き刺し、ひたすらタライを落とし続けていく。
俺はしばらくこれで行くとしてだな、あとは固定砲台の【風船飛行士】だ。
お前の火力が頼みだ!
俺がタンクと攻撃も並行してやってるんだから、威力くらいはお前に任せるぞ!
「ちょっwww
そこまで言われたらこの手札を切るしかないンゴねぇwww
スキル発動!【聖獣毛皮Ω】www 」
このタイミングで【風船飛行士】が使ったスキルは【聖獣毛皮Ω】だ。
これによって【風船飛行士】の姿が竜人……いや、いわゆる半竜半人のドラゴニュート姿への変化をしていった。
男が【聖獣毛皮】を使うと何故か人型から少し外れて女よりも獣側に寄ってしまうようだ。
男はケダモノってよく言うし、ある意味お似合いではあるんだが……
「ちょっwww
せっかくオレが切り札を切ったのにその反応は辛すぎるンゴねぇwww
中身はともかく見た目だけは美少女のやつに罵られるのはダメージがあるンゴねぇwww
これはワロエナイwww 」
はいはい、わかったわかった。
そういうのはいいからさっさと攻撃しろって!
「おいおいwww
オレの扱いぞんざいスグルwww
でも、流石にそろそろ気合いいれるかwww
スキル発動!【刃状風竜】!」
【風船飛行士】がここで使用したのはさっきまで使っていたスキル【波状風流】の上位派生スキルの【刃状風竜】だ!
包丁次元でもこのスキルを使えるやつはごく僅かしかいないが、その分威力や性能は高い!
風の刃が竜の形を象りながら、俺たちの周りを飛び回っていく。
全身が刃みたいなものだからかすっただけでも切り傷が生まれるほど取り扱い注意な高い威力スキルだな。
そして、これだけ大規模な攻撃だからこそ曖昧な位置の攻撃対象にも当たる当たる!
俺の気配察知でもばっちり、透明な【生命の樹獣≠???】の気配の揺らぎを感じているぞ!
つまりちゃんと大きなダメージが入っているわけだ。
【刃状風竜】レベルのスキルを長時間維持するとなるとかなりリソースが必要だと思うが、そこはオメガンドの力を最大限に引き出しているからこそ軽減されてるんだろうなぁ……
しかも大文字の【聖獣毛皮】だからその分効力も大きい……気がする!
聖獣のことはあんまり分からないからただの俺の所感だ!
次元天子なのだから聖獣のことも勉強しなさい。
全く、これだから劣化天子は……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




