2525話 にこにこ
【風船飛行士】によるスキル【波状風流】が起動され、風の刃がどんどん放たれていく。
銀の矢との併用ということもあり、透明な【生命の樹獣≠???】の防御を掻い潜ってダメージを与えられている。
【風船飛行士】の妙技は今のところ通用しているが、効果時間がいつまでも続くわけではない。
さらに押していきたいところだが……
俺も追撃させてもらうぞ!
スキル発動!【魚尾砲撃】!
俺は極太レーザーを放っていき直接透明な【生命の樹獣≠???】本体を撃っていく。
俺の十八番とも言えるスキルのうちの一つだ!
使用頻度だけで言ったら一番使っているスキルだろうよ。
深淵細胞を励起しているならデメリット無しで高威力、そしてクールタイムがほとんどないという良いことずくめなスキルだからな!
直線上にいないと当てにくいという難点こそあるが、それを上回るほどの使いまわしの良さから使用頻度が高いわけだ。
不意の一撃は無事命中させられたが、俺の一撃に驚いた透明な【生命の樹獣≠???】は一旦飛び退き、俺たちの攻撃を一旦ほぼ当たらない位置まで下がっていった。
そして、逃げていく……
……いや、違う!
あいつ、俺たちを放置して別のプレイヤーたちを狙い始めたぞ!?
おいおい、それは話が違うぞ!
待て待て待て!
おい、【風船飛行士】!
何とかしてあいつをこっち側に引き摺り戻すぞ!
「言葉が強くて草www
ほぼ命令されてるみたいなものだろwww
テラワロスwww
だが、狙われてるのがオレの彼女【虫眼鏡踊子】だから助けないわけにはいかないンゴねぇwww 」
そう言って俺と【風船飛行士】は翼をはためかせて急行していく。
ここまで離れると【風船飛行士】は透明な【生命の樹獣≠???】の位置が分からないようだが、俺が先行することで進行方向を明確にしていく。
【風船飛行士】のオート照準銀の矢はある程度の距離が離れると効果対象外になってしまうからな……
俺の【魚尾砲撃】はもはや進行レーンのように進むべき方向を照らし続けているぞ!
「えっ、【包丁戦士】ちゃん!?
なんで私のところに向かってきてるのかしら?
もしかして寂しくなったのね!!」
「そちらがピンチなようですわね。
ワタクシのフォローを入れましてよ!
スキル発動!【近所合壁】!」
状況を理解できていない【虫眼鏡踊子】に対して、遠方で【トランポリン守兵】お嬢様がこちらの異常に気づいてスキルを発動させてくれたようだ。
それによって【虫眼鏡踊子】の目の前にトランポリンが現れ、何かがぶつかったような衝撃がしてトランポリンが弾け消えてしまった!
「えぇっ!?
何が起きたのかしら!?」
どうやら透明な【生命の樹獣≠???】がトランポリンに弾き返されたようだな。
これは【トランポリン守兵】お嬢様のファインプレーだな!
これがなかったら【虫眼鏡踊子】が落ちていただろうし、戦線崩壊をきっちり止めてくれたわけだ。
タンクプレイヤー二人を同じ戦線に重ねて置いたからこそ、他の戦線に防御を回す余裕があるわけだから俺の采配がきっちり生きている証拠だぞ!
さて、一気に引き戻すか!
スキル発動!【儡蜘蛛糸】!
さらにスキル発動!【堕枝深淵】!
俺は蜘蛛糸と黒い茨を透明な【生命の樹獣≠???】への巻き付けていき、それをひっぱりはじめた!
……いや、流石にこの巨体を俺一人で引っ張るのはきついぞ!?
「オレも手伝ってやるンゴねぇwww
うおwww 」
俺と【風船飛行士】で逆方向へとひっぱり【虫眼鏡踊子】に迫る脅威を再び俺たちの方へのヘイトへ置き換えていく。
位置把握が出来ないやつをこの透明な【生命の樹獣≠???】の相手にさせるわけにはいかないからな!
救命は誉めておきましょう。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




