2517話 柔軟なチャレンジ
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【世界剣樹ー中層ミドリーブー8階】に挑んでいたな。
扉の先に進もうとするとすぐに死に戻りさせられてしまい進めなかった。
攻撃力、防御力、スピード……それぞれのアプローチで突破しようとしたが全部失敗してしまった。
もはやただ単純な方法で突破するのは難しいかもしれないな。
【ランゼルート】レベルのプレイヤーならそんなことでもむちゃくちゃに高い身体スペックで突破してそうだが、俺たち一般的プレイヤーの身体スペックだとどんぐりの背比べだ。
きっと別のルートでの攻略方法があるはずだから、それを探していくぞ!
というわけでやってきました【世界剣樹ー中層ミドリーブー8階】!
さて、とりあえず次の作戦は力の流れを辿る方法だな!
俺の常套手段だ!
「ワタクシも手伝いますわ!」
「『スキル発動!【深淵纏縛Б】!』」
俺と【トランポリン守兵】お嬢様が同時にスキル【深淵纏縛】を使い衣装と身体を黒い霧に覆わせていき作り替えていく。
そして霧が晴れると、軍服姿の俺と【トランポリン守兵】お嬢様の姿がそこにはあった。
衣装合わせでの変身……キマッたな!
そして、この姿になったらやることは一つ!
スキル発動!【阻鴉邪眼】!
俺と【トランポリン守兵】お嬢様はそれぞれデバフサークルを生み出し、扉を囲うように設置させていく。
これまで、力の起点にデバフサークルを置くことでギミックが起動したことが何度もあったからな!
それは【トランポリン守兵】お嬢様とも当然共有済みだ!
だからこそ、この手段を今回試そうということになったわけだ。
だが、そんな俺たちの思惑とは裏腹に……
「何も起きませんですわね……
予想外でしてよ!
何かしらのリアクションは得られると思っておりましたわ……」
扉や扉の先はうんともすんとも言わなかった。
これは良くない!
少しでも力の流れが変化したのなら理解できるんだが、何一つ変わった様子もない。
つまり、ギミックのトリガーにならなかったのは当然としてデバフそのものも効いていないわけだ。
つまり、今回の試みは無駄にしかならなかったわけだ。
貴重なリソースを無駄にしてしまったぞ……
俺と【トランポリン守兵】お嬢様はもう燃料切れだ!
他の奴らで何とかしてみてくれ!
「ギャハハハハ!!
扉を食べてみるか!
バリバリバリ!」
【錆剣剣闘士】はそういうと扉に歯を当てて食べようとかじりはじめたのだ!
……あいつは無視だ、放置しておこう。
他のやつは?
「とりあえずこの天井もない空間をひたすら上まで行ってみるンゴねぇwww
もしかしたら扉がひっかけで別のルートに行かないといけない可能性もアリエールwww 」
そう言うと【風船飛行士】は風船で上空へと浮遊しはじめていったぞ!
……どうなるかは分からないが、案外あいつみたいな着想は悪いものではない。
そういう柔軟な思考が今は求められているからな!
もう正攻法は無理だろうって結論も出たわけだし。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




