2518話 起動条件
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【世界剣樹ー中層ミドリーブー8階】の扉突破に挑んでいたな。
アルベーの深淵細胞を励起させて、【阻鴉邪眼】を起点にギミックを動かそうとしてみたり、扉そのものを食べはじめたやつがいたり、風船で空を飛びはじめたりするやつがいたりと様々なアプローチで攻略を試みていた。
だが、どれも成果は現れず今はまだ足踏みしてしまっている状態だぞ!
というわけでやってきました【世界剣樹ー中層ミドリーブー8階】!
いい加減そろそろここを突破したいところだが……
……そういえばだが、【上位権限】レイドボスたちが言っていた中にはabilityが重要というものがそれなりに言及されていたよな。
下層でもそうだったが、中層でも扉を開けるのにabilityが必要になっていた。
だが、それ以外にもabilityに役割がある可能性はまだ試してなかったよな?
「そうね」
「でもどうやって試すんだよwww
指向性が見えないとどうしようもないんだがwww 」
それは……知らん!
今から全員で考えるぞ!
「投げやり過ぎてワロタwww
無計画過ぎるンゴねぇwww 」
「仕方ないですわよ。
【包丁戦士】様も万能ではありませんわ。
……それよりも【風船飛行士】様の方が頭脳労働には優れておりましてよ。
ご自身で考えられてはいかがでして?」
珍しく【トランポリン守兵】お嬢様にしては辛辣な返し方だな。
……いや、【風船飛行士】と【トランポリン守兵】お嬢様はわりと古めな付き合いだろうから、関係性が深いのかもしれないな!
少なくとも俺と【トランポリン守兵】お嬢様が出会う前から絡んでいたようだし。
「とりあえず全員で起動させてみればいいんじゃない?
弓か矢の使い手がいないと私のability【反躬自省】は使えないけどね!」
「それならオレがいるンゴねぇwww
幸いにもオレのabilityは自分が起因で発動できるwww
しかも、その副次効果で銀の矢が出せるンゴwww
勝ち確定ワロタwww 」
【リフレクトミラーディフェンダー】のability効果が発揮された場面を一度たりとも見たことは無いんだが、【風船飛行士】がそのトリガーとなれるなら問題はない!
「ギャハハハハ!!
ability【包丁戦士】は【包丁戦士】がログインしていればいつでも起動できる!
バリバリバリ!」
……俺のログインが起動条件とかピンポイント過ぎるだろ!
流石に使いにくいだろ……
「【包丁戦士】様はログインされますとアナウンスが流れますから分かりやすいですわよ?
なので使いにくさは案外ないのかもしれませんわね」
……くっ、ここで俺のログイン時に流れるワールドアナウンスがメリットとして働いていることを知って俺は喜べばいいのか?
どう反応するのが正解なのか分からなさ過ぎるぞ!
「ワタクシのabilityはオンオフを自分で操作出来ましてよ!
【風船飛行士】様と似たようなものですわね」
【トランポリン守兵】お嬢様もオンオフ自由なタイプか!
やっぱりトッププレイヤーはそういう傾向が多いのかもしれないな!
「私は踊りを踊っていればabilityを起動させられるわ!
自由自在ではないけど、タイミングを決められるだけマシよね」
戦闘中に踊り続けるのはかなり危険で大変だけどな。
まぁ、これまでそれを実際にやってきている【虫眼鏡踊子】の実力が高いって証拠でもある。
さて、俺のabilityだが……
自分では起動させられないし、ここでは起動できないぞ!
どうしたものかな……
自己責任です。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




