2509話 光と体力の強制徴収
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【世界剣樹ー中層ミドリーブー4階】に挑んでいたな。
光が乱反射してきたり、出会って早々に体力吸収をしてきたりと散々な目に遭ったわけだがどうしたものかな……
そう考えていたがやはりまずは攻略の第一人者の力を借りるべきだな!
というわけでやってきました【世界剣樹ー中層ミドリーブー4階】!
今回はさらに助っ人を連れてきたぞ!
「ちょっwww
とうとうオレの出番かよwww
待ちくたびれ過ぎてワロタwww 」
そう、東のトッププレイヤーの【風船飛行士】だ!
鬱陶しいから呼びたく無かったんだが、世界剣獣【タイア】を倒したのは間違いなく【風船飛行士】だからな。
さっさと倒すためならこいつを連れてきた方がいいと思ったわけだな。
道中でも働いてもらっていたが、4階に来てようやく本当の出番が来たわけだな!
「ability【銀盃羽化】発動www
さらに……スキル【竜鱗図冊】っ!」
そう叫ぶと、腕に巻いていたシルバーを外し、口に運んだかと思うと、それをごくりと飲み込んだ。
そして、肩から提げていたポシェットの中から巻物のようなものを取り出すと、それを勢いよく広げた。
その巻物が鱗のように分解されたかと思うと、次の瞬間には【風船飛行士】の手元には銀色の杯が握られていた。
「これがあればかなり【タイア】相手に楽に立ち向かえるンゴねぇwww
特に弱体化してるもどき相手ならヨユースグルwww 」
そう言うと【タイア】もどきから放たれてきた光の操作権利を奪い取っていったぞ!
……そうか、遠距離攻撃扱いだから【風船飛行士】が有利に立ち回れるのか!?
しかも、【風船飛行士】に当たる前に操作権利が切り替わるから【リフレクトミラーディフェンダー】みたいに気合いをいれて光を反射しないといけないわけでもない。
「なによ!?
私にケチつけたいわけ?
【包丁戦士】のくせに生意気ね!」
いやいや、そういうわけじゃない。
むしろお前もお前でよくやってくれている方だと思ってるぞ!
ただ、【風船飛行士】の相性が良すぎただけだな。
ちなみに、俺は世界剣種2つを使用しているので既にエネルギー切れ寸前だ。
あてにしないでもらおうか!
「お前に頼らなくてもオレで倒せるンゴねぇwww
自分がいないと倒せないと考えるのは自意識過剰過ぎてワロタwww
お前だけが強いわけじゃないンゴwww 」
そう言うと操作権利を奪い取った光たちを集約して【タイア】もどきへとどんどんぶつけていったぞ!
これは確かに強烈だな……
「周りを飛んでる光もそこのピチピチスーツ女がオレに飛ばせば自由に出来るンゴねぇwww
だからお前はオレに協力不可避」
「え~、なんかこの人ウザイんだけど……
トッププレイヤーってこんな人ばっかりなのね」
「わ、ワタクシは……?」
「いや、【トランポリン守兵】さんは大丈夫よ。
他のプレイヤーよりもむしろ格式高いし、見本レベルと思ってるね」
【リフレクトミラーディフェンダー】によるここにいるトッププレイヤーたちの評価はそんな感じらしい。
そして、そんな評価発表をしながらも乱反射している光を【風船飛行士】へ飛ばし続けているので、結果的に【タイア】もどきへのダメージが蓄積されていき……
「た、倒した~!」
「乙www 」
「ですが、二度の体力吸収は【風船飛行士】様でも防げませんのね。
そちらの対策も期待しておりましたわ」
「ちょっwww
無理言うなよwww
あれは防げないンゴねぇwww 」
体力の強制徴収は防げずにこちらもダメージを負ってしまっているわけだが何とか勝てはしたな。
……そうして、【タイア】もどきを倒し続けて【トランポリン守兵】お嬢様と俺が体力の強制徴収で死に戻りしたところで今回の挑戦は終了となったのだった。
下々の者はその身を差し出すしかないということです。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




