2508話 光の乱反射
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【世界剣樹ー中層ミドリーブー3階】に【リフレクトミラーディフェンダー】と【トランポリン守兵】お嬢様の三人で挑んでいたな。
タンク二人と俺という火力が心配になるメンバー構成だったが、世界剣種を惜しみ無く使うことで無理やり戦闘を成立させていたぞ!
タンクが二人いるからこっち側の被弾はほとんどなく【ダイン】もどきをいっぱい倒していたな。
とはいえ、最終的にリソースが切れてしまったので途中で離脱することになってしまった。
俺と【リフレクトミラーディフェンダー】がへばって動けなくなってしまっていたから、ダメージ云々の話じゃないんだよなぁ……
というわけでやってきました【世界剣樹ー中層ミドリーブー4階】!
ここの階層の様子は……さっきの階層とは真逆で全体が明るい。
「いやいや、明るいってレベルじゃないって!
眩し過ぎて何も見えないわ!」
「【包丁戦士】様、こちらの階層は輝かしいですわね!
ワタクシは好みでしてよ!」
ここの階層は光があらゆるところで反射してきているので、見る角度を変える度に視界がチカチカしてしまう。
もはや目を閉じて歩いた方がマシってレベルだな!
「いやいやいや!
さすがに目を閉じてた方が危険だよ!?
まだ見にくいレベルでも視界は頼りに出来るんだから」
「【包丁戦士】様にとってはワタクシたちとモンスターの気配だけで位置を把握して行動した方が楽なのでしてよ。
それほどのお方ですわ!」
そう、変に邪魔になる視界情報なんて要らない。
感覚で場所くらい把握してやるさ。
さて、これだけ輝かしい場所だ。
十中八九、光に関係するのは間違いない。
なら、ここに出てくるモンスターはもちろん……
「あれは……【風船飛行士】様からお聞きした情報に近い見た目ですわね。
世界剣獣【タイア】と特徴が一致しておりましてよ!」
俺はちらりと目を開けてその姿を確認していく。
シャープかつ、幻想的な見た目の世界剣獣だな。
全身から光を放ち、その存在感をアピールしている。
あいつらが光源になって、周りのものに光が反射しているわけか!
そりゃまぶしいわけだな……
「光が反射してきて、それがダメージになるようですわね。
ワタクシたちに当たるまで反射を続けてくるのでどこから狙ってくるのか判断するのが難しいでしてよ」
「私の鏡ならさらに反射できるわ!
くらいなさい!」
光を使った攻撃をしてくる関係で、幸いにも【リフレクトミラーディフェンダー】のチュートリアル武器が大活躍し始めた。
だか、それと同時に俺たちの体力が抜き取られたかのような脱力感も同時に感じることとなった。
これは【検証班長】が言っていた体力吸収攻撃か!?
しかも、回避不能なパターンだ!
【タイア】もどきに出会う度に体力吸収されていたんじゃ埒が明かないぞ!?
俺たちはそれほど体力回復手段を持ち合わせているわけじゃないからな!
「ですが、これは戦闘中二回……
開始早々と、デッドラインの体力まで削ったタイミングの二回とお聞きしておりますわ。
お気をつけてくださいませ!」
「気をつけるって言っても光を反射するのに忙しくて気を回せないよ!
フレイムギアも今は呼び出せなくなってるし!」
そう、光の反射を受けてまずはじめに脱落したのは【リフレクトミラーディフェンダー】のテイムモンスターである機戒兵のフレイムギアだ。
そのせいで攻めも守りも一気に手数が足りなくなってきた。
そして、【リフレクトミラーディフェンダー】が反射を失敗し死に戻り、その流れ弾を俺が被弾したことで今回の攻略はそこで終わることになってしまった。
無念だ……
【タイア】の恐ろしさは他にもあるのですが、もどきではこの程度でしょうね。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




