2507話 【堕闇剣ダイン】の効能
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【世界剣樹ー中層ミドリーブー3階】に挑んでいたな。
【ダイン】もどきと戦う時に会敵してすぐに【リフレクトミラーディフェンダー】と【短弓射手】が暗闇とデバフの影響で死に戻りしてしまった。
戦闘環境として考えるなら普通は最悪な状態だから無理もない。
というわけでやってきました【世界剣樹ー中層ミドリーブー3階】!
今日は二重の策を用意してきたぞ!
「ワタクシの出番でしてよ!
【包丁戦士】様と共闘してダンジョン攻略が出来るのは喜ばしいことですわ!」
そう、【トランポリン守兵】お嬢様を連れてきたのだ!
世界剣獣【ダイン】を討伐したのは【トランポリン守兵】お嬢様とそのメイドの【肉叉家政婦】だからな。
攻略者が一人いると楽になるのは前の階層でも分かっていたことだからさっそくコンタクトを取っていた。
……なお、【短弓射手】はしばらくリアルで仕事が多忙になってしまったため、攻略から離脱することになった。
社会人の辛いところだな……
「でも、タンク二人ってパーティーのバランス悪くない?
【包丁戦士】一人で攻撃役何とかなるかしら?
ここまで【マヒク】もどきと【レヴァ】もどき相手には世界剣種の力で無理やり突破してきたけど……」
そう、今回はリソースの消耗をガン無視して、世界剣種に秘められた力を全力解放して無理やり階層を進んできたのだ!
攻撃役が俺だけだと流石に火力が足りないからな!
どうせ今回でも世界剣樹を踏破できないんだから、リソースは無視無視!
つまりだ、この階層も同じ感じでやっていくぞ!
「【包丁戦士】様、豪胆ですわね……」
「とりあえず進捗を出すためなら納得ね。
それならさっさと世界剣種【ダイン】を出しちゃってよ!」
まあ待てって!
俺は既に第一階層でも世界剣種【封地剣マヒク】を抜いてきているんだ。
少しくらい休憩させてくれてもいいんじゃないか?
「それは甘いよ!
今回はリソース無視してやるんだから【包丁戦士】の休憩っていうリソースも無視よ!
自業自得ね!」
「【包丁戦士】様、お痛わしいですわ……
ですが、今回は【リフレクトミラーディフェンダー】様のご意見に一理ありましてよ」
くっ、俺に味方はいないみたいだな……
仕方ない!
スキル発動!【堕落闇剣】!
剣現せよ、【堕闇剣ダイン】!
俺はオーラブレードのように闇を纏ったケーキ用の包丁の見た目をした【堕闇剣ダイン】を手にしてみた。
すると、三歩先までしか見えなかった視界が一気に晴れていったぞ!?
「これだけ見えると普通に戦えるわ!
さっさと使えば楽だったじゃない!」
いや、前回はあえて検証のために使わなかったんだって!
大して恩恵がないならわざわざ世界剣種を使う必要もないわけだしな!
……それはさておき、【ダイン】もどきが来たぞ!
「前よりも身体が弱ってないわね。
前のは身体能力弱体化じゃなくて、身体の重力に対する免疫力低下の状態異常がついていたのかもしれないわね。
鏡を持ってる感じがただの能力低下を受けてるのと別の違和感があるから……」
へー、【リフレクトミラーディフェンダー】はそういうのが分かるのか。
意外に思ったよりも繊細なんだな。
「オジチャンに鍛えられたからね!
このレベルなら死に戻りせずに立ち回れるわ!」
「ワタクシもこのレベルでしたら身体に馴染んでいる【アルベー】様の深淵細胞のお陰で平常運転できましてよ!」
二人とも何とかなりそうな感じだな!
それなら行くぞっ!
おまえら、ちゃんと攻撃を防いでくれよな!
そうして、俺たちは【ダイン】もどきをぶっ飛ばしながらも第三階層に慣れるためにひたすらドンパチ繰り広げて行くのだった……
カッカッカッ!
その剣の力があればなんとかなろう。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




