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2506/2513

2506話 暗闇の第三階層

 【Raid Battle!】


 【包丁戦士】


 【包丁を冠する君主】

 【深淵域の管理者】

 【『sin』暴食大罪を司る悪魔】


【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】

【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】

【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】



 【聖獣を担うが故に】


 【深淵へ誘い】


 【聖邪の境界を流転させる】


 【責務放棄により】


 【境界を見守り】


 【管理することを強いられる】


 【会うは別れの始め】


 【合わせ物は離れ物】


 【産声は死の始まり】


 【この世の栄誉は去ってゆく】


 【故に永遠なるものなど存在しない】


 【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】


 【ああ……この世は無情である】




 【ワールドアナウンス】


 【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】


 【レイドバトルを開始します】



 はい、今日も元気にログイン!

 昨日は【世界剣樹ー中層ミドリーブー2階】に挑戦していたな。

 【リフレクトミラーディフェンダー】が参加してからは【レヴァ】もどきもわりとサクサク狩れるようになったので、やはり世界剣種を保有しているかどうかが攻略の鍵の一つになるんだろうな。


 ……まぁ、世界剣樹の出現条件からしてそもそも世界剣種の所在が全て明らかになっていないと不可能なんだから導線としてはボトムダウンオンラインにしては珍しく親切設計ではあるんだよなぁ……

 とはいえ、包丁次元の場合はそのうち三本がレイドボス保有になっていたり、【双真(ふたま)ナル】が持ち去っていったこともあって世界剣樹に持ち込めないのでそれに対応する階層ではかなり苦労することになりそうだな。






 というわけでやってきました【世界剣樹ー中層ミドリーブー3階】!

 ここの階層は全体が闇に包み込まれていた。

 


 「オジサンもここの階層に来るのははじめてだねぇ……」

 「【戒炎剣レヴァ】があってもこれまであと一手が足りてなかったからよ。

 さっきの階層と違ってここは【包丁戦士】の腕にかかってるのは見た瞬間分かったわ。

 キリキリ活躍しなさいよ!」

 「お嬢ちゃんのお陰ってわけカナ!

 この階層も特に頼りにしているよ」



 やけに俺に期待をかけられているわけだが、その理由は明白だ。

 この階層は十中八九世界剣獣【ダイン】もどきが彷徨いている階層だろうからな!


 とはいえ、はじめはどんな階層なのか把握するためにあえて剣現させずに行動することになった。



 「ここは異様に視界が暗いねぇ……」

 「ちょっと!?

 【包丁戦士】、今私の足踏んだ!?

 暗いからって止めてよ!」



 そう、二、三本先が全く見えないくらい視界が悪いのだ!

 これはフロアが暗い……っていうよりは俺たちプレイヤーに直接システム的に妨害、つまり視界ジャックを仕掛けられているって考えるのが自然だろう。

 


 「オジサンも同じ意見だねぇ……

 これだと視界を頼りに動くのは危険、というより現実的じゃないカナ」

 「【包丁戦士】みたいに陰湿ね」

 


 俺みたいにっていうのは余計は一言だろ!?

 ……そんな軽口を叩き合いながら進んでいくと【ダイン】もどきと遭遇した。

 


 こいつの情報は【トランポリン守兵】お嬢様から少し聞いている。

 一定範囲内に入ると即死……というような現象が起きるらしい。

 ……ただ、実際には即死ではなく即死させられるレベルでの強烈な状態異常やデバフがかけられるというものだ。


 

 「た、確かに急に身体が重くなったわ!?」

 「オジサンの四十肩にも重くのし掛かってきたねぇ……

 弓を引くのも一苦労カナ?」



 案の定、本家本元よりも弱体化した【ダイン】もどきでは即死させられるほどのものではなく、身体能力低下程度に収まったようだ。

 ただ、これは予備動作なく出会った瞬間から始まってしまうデバフだから避けようがない!

 しかも、視界がほぼ真っ暗だからなおさらたちが悪い。


 気配察知が出来る俺がいなかったらまともに戦闘するのも辛いだろうよ。



 「スキル発動!【近所合壁】!

 鏡を遠隔設置して守りを広く出来るようにするよ」

 「スキル発動!【ジャッジメントアロー】!

 ……このスキルは少し光るから視界が少しだけ補助できるねぇ。

 ごくわずかだけど」


  

 【リフレクトミラーディフェンダー】も【短弓射手】もそれぞれ自分の特技を活かしながら暗闇かつデバフという状況を何とかしようとしている。

 流石は傭兵プレイヤーとして名を馳せている二人なだけある。

 自己判断での機転がかなり利くな!



 「でも、この弱体化はかなりキツイよ!?

 ああぁっ!?」



 デバフに適応できなかった【リフレクトミラーディフェンダー】がさっそく死に戻りしてしまった。

 その流れで次は【短弓射手】が死に戻りし、残った俺一人で無理しても先が見えないのは分かったので大人しく【ダイン】もどきにキルされていったのだった……






 カッカッカッ!

 そう簡単にはいかぬであろうよ。


 【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】

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― 新着の感想 ―
今のうちにマヒク検証とかやらないのかなと思いつつ やっぱり先に進む実感はモチベーションに繋がるので進むの優先なのかな 検証には対照実験が重要だもんね、まずは使わずに闇を進むよねぇ
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