2499話 帰るべき居場所
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【短弓射手】にスキル【乱蛾毒毛】の加害者をどう処理したりしているのかを聞いていたな。
中々大変な様子だったが俺の動きと犯罪数が連動していたこともあってか最近は落ち着いてきたようだな。
看守長として【機戒監獄パンプティコン】を管理しながらスキル【乱蛾毒毛】の加害者を見つけ、被害者の救済も行っていたというのだから立派だよなぁ。
俺はそこまで面倒見てられないからなぁ!
というわけでやってきました新緑都市アネイブルにあるほのぼの市場!
スキル【乱蛾毒毛】の騒動でしばらく動きっぱなしだったからここで久しぶりにゆっくりしていると見覚えのあるプレイヤーが俺を見つけて走ってきた。
「こんにちは【包丁戦士】さん!
いや~、最近ドタバタしてましたね~?
直接見てなかった私でも【菜刀天子】からの告知と、掲示板の書き込みを見ているだけでも【包丁戦士】さんの大変さが伝わってきましたよ~」
そう、タンクトップロリ巨乳のボマードちゃんだ!
日常的に俺がほのぼのしている時にはよく会うんだが、イベントや用事で駆り出されてしまうとボマードちゃんとは滅多に会えなくなってしまうからな……
そう考えるとボマードちゃんは俺のボトムダウンオンラインプレイの日常の象徴かもしれない。
「急に恥ずかしい表現してきましたね!?
いや~、照れちゃいますよ!?
でも、もっと私とイチャイチャしてくれてもいいんですよ!」
そんないつも通り頭お花畑な発言をしているわけだが、イベントや用事から解放された今はこれが心地いいのかもしれない。
……なんか、俺疲れてたのかもなぁ。
「次元天子の仕事をやってたわけですからそれはもう疲れますよ!
いや~、私は絶対やりたくないですね~」
まぁ、俺だって半分強制的にやったみたいなものだからな。
気持ちとしてはボマードちゃんと似たようなものだ。
いくらプレイヤーキルが合法化された動きとはいえ、擬態しているやつを見つけに行ったりするのも大変だったし色々なエリアを回らないといけなかったりと労働量がハンパなかった。
それに義務感っていう枷もあったからなおのことだろうな。
「【包丁戦士】さんは【包丁戦士】さんの好きなように動くのが一番イキイキしていて、見ていてもそっちの方が気持ちいいですよ!
いや~、他のみんなはハラハラしているかもですけどね~」
他のやつらが勝手にハラハラするのは俺には関係ないからな。
好きにすればいい。
それにしても俺のやりたいことかぁ……
そう言われると中々難しい問題だな。
直近で倒したかったレイドボスは倒したし……
そうなると次はあれだな!
世界剣樹ダンジョン中枢の攻略だ!
せっかく俺が切り開いたミチなんだから、その先にも進んでみたい。
今は【短弓射手】が主に攻略していたようだが、そろそろ俺も手を出してみるとするかな。
「【包丁戦士】さんのそのギラギラした表情もたまらないですね~!
いや~、それでこそ【包丁戦士】さんですよ!」
ボマードちゃんはとりあえず俺を全肯定してくれるし、俺自身があまり気にしてなかったことでも指摘してきたりするから話していて楽になるよな。
手がかかるやつでもあるが、それを上回るくらいには関わるだけの価値がある!
いや、価値というよりも居場所の一つって感じかもなぁ……
そういうものも大事だったりする……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




