2498話 看守長の苦難
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【ロイス=キャメル】から色々と忠告とか気になる点について聞いていたな。
その中でも【短弓射手】の名前が出来ていたので今日はさっそく会いに行ってみるぞ!
というわけでやってきました荒野エリア!
ここにいる【短弓射手】をさっそく捕まえて荒野バーでミルクを飲みながら話をすることになった。
「いきなり来て強引に連行するなんてお嬢ちゃんも強引だねぇ……
こんなオジサンを捕まえてナニをするつもりなのカナ?」
探りを入れるように俺に質問をしてきた【短弓射手】だが、その表情はおおよそ予想がついていてあえて話をわざわざ振ってきたってところだな。
もしかしたら俺が別の用件で来ていた場合は不要な情報を渡してしまわないように慎重になっているってわけだ。
それは俺への配慮でもあるんだろうが、【短弓射手】自身の持つ貴重な情報を武器にする前に失わないようにしてるんだろうな。
それはそうと、俺の用件はスキル【乱蛾毒毛】の加害者をお前が取り締まってると思って様子を聞きに来たわけだ!
どんな感じなんだ?
「わざわざ全部説明しなくてもいいのに……
オジサン照れちゃうカナ。
それはそうと、スキル【乱蛾毒毛】にはかなり困らせられたよ。
騙されている本人しか化けている先の姿が見えないから、取り締まる側としては一見するだけだと騙されているかどうかの判断が出来ないのが辛いところだねぇ……」
そこは俺も困ったところだな。
とはいえ、喋り方とか雰囲気、気配を探れば案外分かるものだ。
そうやって俺は制裁し続けていたわけだし。
「オジサンはお嬢ちゃんみたいにそんなに鋭く気配を察知したり出来るわけじゃないからねぇ……
それが出来るのを当たり前のように言われてしまうと困っちゃうカナ」
確かに俺レベルの気配察知はかなり難しいだろう。
それこそリアルで死線を潜り抜けた経験を何回も積んでいてようやくってところだ。
「そうでなくても、一応オジサンも苦戦しながら【機戒監獄パンプティコン】に犯罪者を収監しているよ。
お嬢ちゃんの活動を陰ながら支えていたことになるねぇ……
オジサンの功績も増えてようやくパーツ納品もある程度終えられたから、【荒野の自由】も再起動させられるかねぇ?
いや、動いてはいるんだけどある程度の性能を取り戻させた状態にしないと意味がないからやってるんだけど」
【荒野の自由】の再起動!?
いやいや、勘弁してくれよ。
俺は正直このまま表舞台に【荒野の自由】がずっと出てこないままでもいいんだぞ?
せっかく俺と【槌鍛冶士】が必死になって機能不全にさせたのに、そう簡単に復活されたら俺が困る!
「オジサンとしてはお嬢ちゃんとは逆で【荒野の自由】が復活してくれないと困るんだよねぇ……
新しい機戒種族レイドボスに挑むためにもまず戻ってきてもらわないと話が進まないからね」
ちっ、そういう事情なら仕方ないか……
だが、もし復活してきたら次に俺や【槌鍛冶士】のところに攻撃してきたら容赦しないからなって伝えてくれ。
あんな戦い、あの時は勝てたから良かったが二度とやりたくないんだからな!
「ははは、伝えるだけは伝えておくよ。
とはいえ、その通りにするかどうかはオジサンが決めるわけじゃなくて【荒野の自由】が決めることだから保証はできないけどねぇ?」
まぁ、1プレイヤーが出来ることなんてそんなところだろう。
よろしく頼むぞ!
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




