2493話 正当化されるプレイヤーキラー
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日はルル様に【ゥイフト=クレイガー】討伐の報告をしに行っていたな。
とはいえ、既にルル様は知っているのであくまでも形式上のものと、情報開示協力のお礼をしに行ったのが本題だったな。
次も協力してもらうためにこういうところで礼を尽くしておくのは必要だろう。
ルル様も【菜刀天子】も構わないとどんどん拗ねていくからな……
適度にコミュニケーションをとらないと今後の攻略に差し支えるから、その管理も重要だな!
というわけでやってきました新緑都市アネイブルにある天子王宮!
そこの玉座で偉そうに俺を待ち構えていたのは【菜刀天子】だった。
「また深淵種族を倒したようですね。
レイドボスを討伐してグランドクエストの照会項目がより増えるのはいいことですが、それが深淵種族になったことは歓迎しませんね。
しかも配られたスキルの影響で包丁次元では混乱が発生しています。
プレイヤー同士で姿の認知が意図的にずらされてしまうことでトラブルが発生していますよ。
全くこれだから劣化天子は……
あのスキル【乱蛾毒毛】はこれまで全体配布された中でもトップクラスに害にもなり得ます。
対策を何か講じなければこのまま被害は広がる一方です」
【菜刀天子】は出会うなり早々俺への苦情を漏らしてきた。
……まぁ、【検証班長】と【ペグ忍者】から方向をもらっていた通りのことがやっぱり全体的に起きているようだな。
とはいえ、【菜刀天子】が俺に言うのはお門違いじゃないか?
だって俺は今回レイドボスを倒しただけだぞ?
手に入るスキルを意図的に操作しただとか、そのスキルを俺が悪用したとかなら甘んじて批判を受け入れるが今回はさすがにお門違いだろ!?
「あの陰湿なタコの甘言に乗って今倒さずとも良いレイドボスを倒したのですからね。
全く責任がないとは言わせませんよ。
……とはいえ、起きてしまった以上は対処療法で解決を目指すしかありません。
そこで劣化天子には次元天子として役割を果たしてもらいましょう」
次元天子としての役割?
何をやればいいんだ?
「特殊な管理方法では劣化天子の脳のスペックや手腕では実行不可能なのは演算せずとも分かります。
なので、劣化天子には次元内を見回ってもらいスキル【乱蛾毒毛】を悪用しているプレイヤーがいれば容赦なく倒してください。
そう、劣化天子が得意とするプレイヤーキルをここで発揮するのです。
この私が包丁次元全体に通達を出します。
そう、劣化天子が包丁次元の抑止力として君臨するのですよ」
俺が抑止力に!?
いや、確かにこれまでも俺は俺がトッププレイヤーキラーとして人の何倍もキルし続けていた。
だからこそ包丁次元全体で見ると俺の悪評を見てかプレイヤーキルをしようというやつはどんどん減ってきたからな。
だがこれはいわゆる反面教師に近い形だ。
一方で今回【菜刀天子】が俺に求めてきたのは【ランゼルート】のような正義の体現者としての立ち回りを求められている。
【菜刀天子】は俺が得意なプレイヤーキルをすればいいと言っているが、果たしてそう上手く行くだろうか……
上手く行くかどうかではなく、劣化天子が上手く成功させるのですよ。
全く、これだから劣化天子は……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




