2485話 もめもめ
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【釣竿剣士】に【熱り立つ毒毛蛾】討伐の協力依頼をしに行っていたな!
そうしたらちょうど【釣竿剣士】も討伐メンバーを探していたということで超スピードで同盟が結成されたぞ!
渡りに船、棚からぼた餅とはこのことだな!
というわけでやって来ました沼地エリア……無限湖沼ルルラシア!
ここにあるクラン【釣り堀連盟】のクランハウスにお邪魔しているぞ!
【熱り立つ毒毛蛾】を討伐するための作戦会議ってわけだな!
「トドメは間違いなく【包丁戦士】さんの持つ世界剣種【堕闇剣ダイン】になるでしょうね。
【包丁戦士】さんの話ですと、必要以上にダメージを与えずとも深淵種族なら調伏できるようなもののようですからね!
生産プレイヤーとして無駄を省けるなら願ってもないことです」
そうだな。
深淵種族を俺がほぼ単独で倒せる理由に【堕闇剣ダイン】が必須条件としてついてくる。
流石にある程度はダメージを与えないと俺を認めてくれないから基本的には戦闘が必要になるとはいえ、倒さずとも倒した扱いに出来るから急にハードルが低くなるわけだ。
さらに簡単に言うなら相手の残りの体力が半分から三割くらいの残量の状態から戦闘を開始する……こんなイメージだろう。
実際、どの程度まで攻撃すればいいのかは深淵種族レイドボスであっても個体差はあるから一概には言えないがな!
「数値としては分からずとも効果はあるのは十中八九正しいですからね。
生産プレイヤーとして、効果があるものを見過ごすわけにはいきません。
使えるものは全て余すことなく使い尽くすことが生産活動のカギになりますから!」
それはそうだな。
たとえ料理だとしても、皆がよく使う部分だけ使ってあとは全部捨ててしまう……そんなのは三流だ。
真の一流は全部位を余すことなく使って、捨てるものが何もない状態にする料理人だからだな!
そこまで食材と料理に精通していれば自然と腕前もさらに上がっていくわけだ。
「流石は料理系生産プレイヤーの【包丁戦士】さんですね。
生産についての理解が深ければ話が通じやすくて助かりますよ!
これでプレイヤーキラーでなかったら最高だったんですけど……」
いやいや、それを外してしまったらもとも子もないだろ。
プレイヤーキルも料理であり、食事みたいなものだ。
俺の飢えを満たすために必要なものなんだよなぁ……
俺がそう熱弁してみるが【釣竿剣士】にはいまいち伝わらなかったようで、残念だ。
【釣竿剣士】ならいつか理解してくれることを信じているぞ……っ!
「そんな風に信じられても困るんですけど……
いくら生産プレイヤーとしての定義の範囲が広いとはいえ、プレイヤーキラーは流石に容認できませんよ……
【包丁戦士】さんのその常識は通用しませんからね……?」
おいおい、それを【釣竿剣士】が言うのか……!?
【釣竿剣士】の生産プレイヤーという定義もかなりガバガバで、ついてこれるやつなんて一握りもいないっていうのにな……
揉めていますね……
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




