2486話 突破のための準備
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【釣竿剣士】と深淵種族レイドボスの【熱り立つ毒毛蛾】を討伐するための会議……をするつもりだったんだが、何かお互いの認識について討議をするだけで終わってしまったな。
変なところで熱が入ってしまって【熱り立つ毒毛蛾】についてはほぼ語れなかったからな……
今日こそは会議を決行するぞ!
というわけでやって来ました沼地エリア……無限湖沼ルルラシア!
ここにあるクラン【釣り堀連盟】のクランハウスに連日だがお邪魔しているぞ!
「昨日は本当に不毛な議論が繰り広げられましたね。
流石に今日はお互いに自重しましょうか。
生産プレイヤーとして何も生み出さない話し合いは不要ですから!」
それは俺も同意だ。
今日はさっそく本題に入ることにしよう。
【熱り立つ毒毛蛾】はどうやって倒すつもりだったんだ?
元々メンバーを集めてたってことはそれなりの道筋は立っていると思ったんだが……
「そうですね。
簡単に言ってしまうなら、【月杖錬金術師】さんによる状態異常回復ポーションを連続で服用していくことで強行突破を考えていました。
使えば使うほど効果が落ちていくので、状態異常回復ポーションが効かなくなるまでが時間制限……そういう想定です」
……思ったより力押しをだな!?
それで突破できるのか?
「正直分かりませんが、私と組む相手次第だとは思っています。
【包丁戦士】さんなら本来は攻撃力に不安が残るので時間がかかってしまい、失敗するかもと思ったんですけど【堕闇剣ダイン】がそのボーダーラインを大きく引き下げていますからね。
多分いけるでしょう」
まぁ、【釣竿剣士】がそう思うなら試す価値はあるか。
それに【月杖錬金術師】の作るポーションなら品質を疑う必要すらないのもありがたい。
異能力の『拡大解釈』による生産の絶対成功が約束されているからだ!
一度作るのに成功したもの、それを見るだけでも同じ品質のものを大量生産できるという生産プレイヤーなら喉から手が出るほど欲しいような異能力だよな……
たとえば、偶然の産物として生まれた一万本に一本しか生まれないような最高級品質のポーションであっても大量生産できるわけだ。
まさに職人泣かせだよな……
「よほどのことがない限りは市場には流さないようにはしてもらっていますけどね。
【月杖錬金術師】さんの作った生産アイテム以外が市場で売れなくなってしまいますから……
売るとしても信頼のおける相手に限定しています」
まぁ、そうなるよな。
常に最高品質のものが安価で大量に出回っているなら他の生産プレイヤーたちは生産活動から離れてしまうだろうし。
「そんなポーションを使って倒しきれたらベストですが、無理な場合にはもう一つ案はあります。
消耗せずに補強したいので本当は出したくないのですが、必要とあらば使います」
おっ、奥の手もあるのか!
それほ期待できそうだな。
出来れば使いたくないとか言っているが使わなければ宝の持ち腐れだ。
ぜひとも積極的に使ってもらいたいものだな!
「それが出来れば苦労はしないんですけどね……」
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




