2406話 ムクムク大きくなる
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は世界剣樹ー下海層シードレアの第四階層に挑んでいたな!
これまでの虹色に輝く触手だけではなく単色の属性持ち触手が現れるようになってきた。
火炎放射や水鉄砲、葉っぱカッターや電気ショックなど攻撃方法も多彩になってきたので思考の切り替えをきちんと行わないと、一気に窮地に陥る可能性が高まってきたぞ……
というわけでやって来ました草原エリア……世界剣樹ダンジョン!
ーーーーーー【世界剣樹ー下海層シードレアー5階】ーーーーーー
さてさて、ここではどんな強化がされた触手が現れるのやら……
そう思って周りを見渡してみたが、現時点では変化が感じられないな。
第四階層は色が変わっていたから分かりやすかったんだが、あれは分かりやすすぎただけだよなぁ。
なので歩いて探索していく。
これまでの傾向を踏まえたら何に気をつけたらいいのかは分かる。
とりあえず見かけ次第倒せるやつはどんどん倒していくのと、攻撃は受け流さずきっちり切り落としていく。
そして、電気使いの触手は優先的に倒すってところだな。
これさえ気をつけていればしばらくはなんとかなるはずだ!
そうして触手たちを漏れなく倒しながら進んでいくと異変に気がついた。
……なんだかでかくなってきてないか!?
そう、さっきまでは普通にこれまで同様のサイズだったのだが、大きさが倍くらいまで膨れ上がっていたのだ!
デカイ個体が出現するようになった……とはじめは考えたのだが、どうもそうじゃないらしい。
周りにいるやつら全部のサイズがでかくなってるわけだ!
……つまり、一定時間ごとに大きさも倍増する仕様になったってことだな。
この世界剣樹ダンジョン……本当に時間経過で俺を詰ませようとしてきているな。
はじめからサイズがでかくなった状態とかじゃなくて、どんどん大きくなっていくという仕様自体が嫌らしい!
そして、サイズが大きくなるってことは触手自体の攻撃もその分大きくなるってことなので……
うわっ、やっぱりドリル攻撃も重くなってるな!?
くそっ、これまでは場所さえ合わせてやれば一発で切り落とせたのに、五回くらい切り刻まないと対処できなくなってるじゃないか……
読者諸君は五回に増えたくらいで、対処できているならいいじゃないかと思うだろう。
だが、それは誤りなんだよなぁ。
俺の攻撃回数が増えるということは、その分倒すために時間がかかるということでもある。
つまりだ、この時間経過で俺を詰ませに来ているダンジョンとの組み合わせで最悪な強化になっているわけだな……
そして、倒すことが出来るので無理矢理突き進んでいっているわけだが、徐々に徐々に触手の増殖スピードや巨大化スピードに耐えきれず追い詰められていっている。
せめてこっちの手数がもう少しあればいいんだが、逆に俺が一人で挑んでいるからこの難易度で収まっているんだろうしなぁ……
人数が増えたところで手数の足りなさは結果的に変わらないどころか、悪化する可能性すらありえる。
……とはいえ、それは机上の空論だけどな。
何せ、この変質した世界剣樹ダンジョンには俺しか入れないっぽいしな!
そうして俺は対応に間に合わせることが出来なくなり、死に戻りすることとなったのだった……
ままならないですね。
私の持つ勅聖剣タイアであればどれだけの数が襲いかかって来ようが、変わらず一網打尽なのですが。
劣化天子には荷が重いことでしょう。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




