2403話 ドリル掘削(触手)
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【世界剣樹ー下海層シードレアー1階】に挑んでいたな。
虹色に輝く触手が跳ね回っていたが、普通の世界剣樹ダンジョンにいた種子モンスターに比べると明らかに弱かった。
体当たりしかしてこなかったし、動きもそれほど速いわけじゃない。
見た目の奇妙さを差し置けば高難易度ダンジョンにいるモンスターとはとても思えなかったな。
とはいえ、念のため隅々まで探索しておいて、1日1階層クリアするようにしておいた。
ギミックの見逃しも怖いし、【検証班長】式のダンジョン攻略方法をそのまま使わせてもらっているわけだ。
というわけでやって来ました世界剣樹ダンジョン!
今日もしっかり攻略していくぞ!
ーーーーーー【世界剣樹ー下海層シードレアー2階】ーーーーーー
第二階層に到着してみたものの、相変わらず出てくるモンスターは虹色に輝く触手たちだった。
だが、階層を上がったことで何か変化が起きているはずだ。
通常の世界剣樹ダンジョンではそういう変化があったからな!
流石にその法則が適応されているとは思うが……
そう考えながら周囲を警戒しながら進んでいく。
例のごとく、この虹色に輝く触手たちは俺の気配察知に引っ掛かってくれないから目視や音に頼るしかない。
知性や存在感の少ないモンスター相手だと気配を察知できないのが本当に辛いところだ。
急に梯子をはずされた気分になってしまうからな……
すると、ドリルのように回転しながら虹色に輝く触手が突撃してきた!
……っ、なるほど!
この階層では攻撃方法が変化するわけか!
とりあえず俺は包丁の腹を使って受け流していく。
すると、受け流した触手がそのまま地面に突き刺さっていき、そのままどんどん沈んでいってしまった……
なんだ、倒さなくても良くなったのか。
それなら攻撃力は上がっているが、俺はあれくらいの攻撃を凌ぐのは簡単に出来るのでむしろ楽になったんだが……
もしかしてこれはボーナスステージか!?
ラッキー!
そんな風にウキウキになりながら歩いていると、足元がぬかるんできた。
砂浜だから海が近づいているのか?
そう思って周りを見渡してみると俺が通りすぎてきたはずの砂浜が水没し始めていた。
……っ!?
まだそこまで時間が経っていないはずなのにどうしてこんなに変化が早く起きているんだ!?
原因を突き止めるために来たミチを戻ってみると、俺がさっき受け流した虹色に輝く触手が沈んでいった穴から海水が間欠泉のように噴き出していたのだ!
……くそっ、これはとんだトラップだな!?
つまり、ドリルのように突撃してきた触手を受け流して地面に落としてしまったら最後。
この階層は時間の経過で水没してしまうってわけだ。
ここに来るまで何体かを受け流して来てしまったから、その数だけ水没のスピードが上がってしまっているんだろう。
これは参ったな……
途方にくれた俺はそのまま探索を続けていったのだが、次の階層に進むことが出来ずにそのまま水没して死に戻りすることとなったのだ……
いや、水没しても生き延びる方法はあるんだが、死に戻りするかを試したかったわけだぞ!
命を張った検証ですが、これは評価しましょう。
不確定のまま進む方が圧倒的に愚かです。
早期に不安点を潰したのは今後に活きることでしょう。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




