2402話 輝く身体の触手
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【検証班長】に世界剣獣関係の情報を聞いていたな。
俺が一番欲しかった世界剣獣アトラの情報は何一つ手に入らなかったが、それはある意味予想通りだ。
何せ俺以外が会えないように今プロテクトがかかっている状態だからな……
他のやつが先に会っていたら根底から考え方を変えないといけなかったし。
だが、世界剣獣の討伐がさらに二体進んでいたと聞けたのはよかった。
あれから話を聞いてみると、一体討伐するごとに少し難易度が下がるとか何とか……
討伐に挑めるプレイヤーが制限されるから詰むのを防ぐための処理だろう。
というわけでやって来ました草原エリア……世界剣樹ダンジョン!
久しぶりにここの前に来たわけだが、前回は【ペグ忍者】がダンジョンアタックに随行してくれていた。
しかし、今回は俺単独で挑まないといけないんだよなぁ……
……そうして俺一人で中に入ってみると。
ーーーーーー【世界剣樹ー下海層シードレアー1階】ーーーーーー
一階層目の足元が砂浜のようになっていて、きめ細かい白い砂が敷き詰められていた。
……これはシードじゃなくてシーという解釈で名前の意図をねじ曲げてきた……のか?
普段ならただの俺の空想だと自分自身で笑い飛ばしていたところだが、今回……というより【双真ナル】関係となれば話が別だ。
名前が強い意味を持つボトムダウンオンラインのシステムに干渉してきていることからも、あながち空想の産物とは言えないんだよなぁ。
さて、そんな改竄された世界剣樹ダンジョンの砂浜を歩いていると、そこには虹色の触手がピョコピョコ跳ねながら動いている姿があった!
うわっ、なんだあれっ!?
きもっ!?
ここには俺しかいないのにも関わらず、俺は思わず声をあげて驚いてしまった。
だって仕方ないだろ!?
虹色に輝く触手が跳ね回っているんだぞ!?
キモいし、そもそも異様すぎる光景だろ!?
俺はこれからしばらくあんなのを一人で相手にしないといけないのかよ……
これからの攻略のことを考えて気持ちが激萎えした俺は肩を落としながら、溜め息をついてしまった。
だが、この攻略は仕事でもある。
俺が趣味でやってるだけならこの時点で回れ右をして退散している可能性もあるんだが、今はその選択肢を取ることが許されない。
下手すると【山伏権現】に社会的に抹消されかねないからな。
あいつは最悪の場合そこまでやってきてもおかしくないからだ!
どう考えても非合法チックなことを平然と裏でやっているし、まともな精神構造や行動指針を持ってないのは明白だ。
それでもなおあいつのいる会社に所属したのなら、俺は俺のやるべきことをやるしかないだろうよ。
さて、跳ね回っている虹色の触手だがサイズ感は70センチほどだ。
俺の身長の半分くらいだから他のモンスターたちと比べると小さめではある。
ただ、この触手は触手だけで全身が構成されている。
変則的な動きを仕掛けてくるのは明白だから、サイズ感が小さめだからこそ目を離せないぞ!?
私もこれらは相手にしたくないですね。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




