2401話 進んでいた攻略
【Raid Battle!】
【包丁戦士】
【包丁を冠する君主】
【深淵域の管理者】
【『sin』暴食大罪を司る悪魔】
【メイン】ー【深淵天子】【深淵使徒】【プレイヤー】【会者定離】
【サブ1】ー【次元天子】【ボーダー(妖怪)】【上位権限】
【サブ2】ー【暴食大罪魔】【デザイア】
【聖獣を担うが故に】
【深淵へ誘い】
【聖邪の境界を流転させる】
【責務放棄により】
【境界を見守り】
【管理することを強いられる】
【会うは別れの始め】
【合わせ物は離れ物】
【産声は死の始まり】
【この世の栄誉は去ってゆく】
【故に永遠なるものなど存在しない】
【瞳に宿る狂気に溺れたままいられることを祈るのみ】
【ああ……この世は無情である】
【ワールドアナウンス】
【【包丁戦士】がレイドボスとして顕現しました】
【レイドバトルを開始します】
はい、今日も元気にログイン!
昨日は【山伏権現】に会ってきたが、案の定俺にしか挑めないであろうプロテクトのかかったレイドボス【世界剣獣】の【アトラ】の討伐を命じられたな。
まぁ、言われずともやるつもりではあったんだが、命令として受けた以上は最優先で攻略に挑まないとな……
深淵関係とか進めたい気持ちもあったんだが、こればっかりはやむを得ないだろう。
社会の歯車に組み込まれている以上は仕方ないよなぁ……
というわけでやって来ました……新緑都市アネイブルにある樹木をくり貫いて作られた建物……クラン【検証班】のたまり場であるメッテルニヒ!
ここの一階にある受付を顔パスでスルーしていき二階に上がっていくと、そこにはリラックスした姿の【検証班長】がいた。
珍しく余裕ありげな様子だな!?
「おや【包丁戦士】さん。
どうもこんにちは!
今日は早い時間にログインしてきたんですね?」
まぁな、リアルでやることがなかったから予定を繰り上げてきたわけだ。
そういうお前も早いじゃないか。
「ボクはいつもこれくらいですよ。
リアルの用事はいつもほとんどないので……
……それはそうと、【包丁戦士】さんはどんな用事ですか?
先日ボクに色々と情報を渡してくれたばかりなので、そこから新しく情報を持ち込まれるとボクも情報整理に困るところですけど……」
【検証班長】は頭を掻きながらそう答えてきた。
【上位権限】レイドボスの討伐はそれほど周囲のプレイ環境を大きく変えていたのだろう。
特に深海種族に種族転生出来たりとか、新たな設備が解放されていたりとかだろうよ。
「そうですね。
【包丁戦士】さんはそのことを聞きにきたのですか?」
いや、俺は次に【世界剣獣】のアトラを倒しにいくつもりだ。
その情報を持っていないか確認したくてな。
攻略に繋がるヒントでもあればと思って聞きにきたわけだ。
……まぁ。
「残念ながらボクのところに【世界剣獣】アトラの情報は一切入ってきていませんね。
他の世界剣獣なら全て遭遇の実績と、討伐の結果があるんですけど」
えっ、討伐されたのか!?
誰がやったんだ!?
「【風船飛行士】さんたちと【トランポリン守兵】さんたちですね。
つまり【世界剣獣】タイアと【世界剣獣】ダインが討伐完了となっています。
ちょうど【包丁戦士】さんたちが【カニタマ】と戦っている時に、ボクの方に報告が届きましたよ。
ただ、どちらともワールドアナウンスは流れなかったんですよね……
【包丁戦士】さんの時に流れたのは【世界剣獣】をはじめて倒したからという、特殊なパターンだったのかもしれませんね」
なるほどなぁ……
だからグランドアナウンスにも【世界剣獣】の名前の羅列がなかったわけか。
あいつらは本当に既存のレイドボスたちとは違う枠組みにいるのだろう。
中々興味深い話だが、レイドボスでありながら【世界剣種】……【失伝秘具】でもあるという性質からそう判断されたのかもな。
どっちの性質に近いかっていう基準とか?
「ボクも似たような解釈をしましたね。
なので、討伐者本人から報告をもらわない限りは討伐が終わったのかは分からないんですよね……
いえ、どの種類の【世界剣獣】なのかを限定しなければ、他の討伐者から合計の討伐数を討伐時にアナウンスで確認できるのでそこでデータと照合させれば擬似的には予想できますけど」
あー、そういえば俺も見れたな。
いや~、面倒な仕組みなことだよ。
でも、お前に聞きにきてよかったよ。
世界剣樹の攻略が進んでいるっていうのは俺のモチベーションにも繋がるからな!
着実に進んでいるのは良いことです。
【Bottom Down-Online The Abyss Now loading……】




