迷子② 別名、少年少女、初邂逅
遅くなってすみません…
「いやあ、相変わらず、涙の魔法はすげーな」
実を言うと自分が涙を拾った理由はもう一つある。それはこいつの魔法だ。この世界の人間じゃない人からすれば精霊なら誰でも魔法が使えて、誰でも精霊と契約できるんじゃないの?とか思ったりするだろう。だが、この世界では、魔法が得意ではない精霊が多いのだ。その点、涙は魔法が得意だと言うのにオレなんかについてきてくれたのだ。これは、放っておくなんてできないだろう。
「いや、そんな事ないよ。俺よりすごい奴もいっぱいいるからな。」
やばい。こいつは迷子中だと言うのに、空気を和やかにしやがる。すごいなぁ。
「アイロ。なあ、あそこ見て!」
思考に落ちいっていたら、ふと涙が騒ぎ出した。言われた通りにその方向を見てみる。何があると言うのだ…?あ、家がある様だ。このチャンスを逃すわけには行けない。思わずその方向にダッシュし、扉をノックする。
「すみませーん!誰かいませんか?」
扉の前で叫んでいると扉がギギーっと言う音を立てながろゆっくりと開いた。中から出てきたのは雪のような髪をした、同い年くらいに見える少女だった。そしてその少女は、頭半個分下の目線から、オレに対して口を開いた。
「なんの様ですか?あと、どなた様ですか?」
睨みつける様な目で、こっちを見ながら。いやあ、怖い。美少女とがが睨むと、凄みがあるよね。うん。緊張するなぁ。
「あ、えーと。オレは、旅の者です。迷子になってしまって…」
そこまで言ったところで、少女はん?と何かに気がついたような顔をしてーなにに気がついたのかは知らないがー扉を開けはなち、手招きした。入れってことか?と思いながら、家の中に足を踏み入れる。中は、外の綺麗とは言い難い見た目からは想像できない、綺麗な廊下だった。
「…っと」
オレと涙が立ち尽くしていると少女はこっちを見ながら、言った。これまた外で最初に見た表情から想像できない様な優しい微笑みを浮かべながら。
「旅の方。この森は危険ですので、ぜひ今晩は泊まっていってください。暗くなってきましたし…」
そう言うと少女は一つの小綺麗な扉の前に立ち、ニッコリと笑みを浮かべ言った
「この部屋を使ってください。掃除はしてあるので」
少女が部屋から出ようとした時、オレらはかろうじて
「あ、ありがとうございます。」
と言うことができた。最初の表情からのギャップがやばいな。
少女は何を思ったかクスリと笑い
「別に、何も企んでませんよー。夕食作ってるので、隣の部屋に来てくださいね。」
と言い、隣の部屋に忙しそうに、スリッパをパタパタ鳴らしながら去って行った。
閲覧、ありがとうございました。
これからも投稿ペースは遅いですが、気が向いたら読んでやってください。




